第三十八話 静寂
「少年、お前は何をそんなに必死になっているのだ。無駄だ。少年もまた、彼のように我等の駒となるのだから。さぁ、少年。おとなしく彼女に口を奪われてしまえ。」
眞幻想の背後からまるで瞬間移動のように現れた。
ー影之口吸ー
あっという間に悶太の口も女に奪われその目は光を失う。
その目はまるで、遥か遠くを見ているようで近くを見ているような・・・。そんな虚ろな目になっていた。
そのうちに悶太の四肢はだらしなく伸ばされ、口付けが終わるとその場に倒れる。
ちょうどそのとき、八迫は悶太の前に辿り着いた。
八迫が来たことに気がついた眞幻想は、首をぐるりと回転させて、八迫の方へと向きをかえる。
「お次は少年、君も夢を味わうがいい」
今度は、八迫の影から女が出てきて八迫の口を奪った。
荒い息遣いの八迫を伸して二人の男女は歩き出す。
その後ろに三人の駒を引き連れて・・・。
そしてどこかへと去っていった。
その場に残されているのは直そうとした家の残骸と・・・・。
無
最近切り裂きジャック、ネタだけ合って話はまったく進まないので、世界が敵になる話と、石版の話二本をまとめてしまおうと思います。
何とかして話をまとめて短く終わらせようかと。
と書いてまだまだネタはあるから、ぜんぜん終わらないからねぇー。
安心してくださいねぇー。
って、安心って。・・