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第三十三話 これより、短期休暇

彼らの少しのお休み

新章? 短期休暇編

第三十三話 これより、短期休暇


「龍・・・・魂・・・・剣・・・が?」

竜太はうつろな表情で真実を聞かされた。

「嘘・・・・嘘だよ。だって・・・だって竜魂剣は!」

竜太は耳を押さえて首を振った。

八迫は、柄を竜太に投げた。

「これ・・・・・は・・・・・。」

竜魂剣の柄だった。

業火龍のいなくなった、竜魂剣の折れ残った柄。

その柄は、竜太の血が付着していて、これまでの闘いの傷がはっきりと残っている。


「竜太。早く、回復しやがれ。マリーネのやろうをぶった斬るんだろう。」

八迫が腕組みして、竜太に笑いかけた。

「とっとと治さないと、私が全部、破壊しちゃうわよーぅ。」

理緒が異常な力瘤を作って天井に咆哮した。

理緒が言うと、本当になりそうで怖い。でもそんなこというとマリーネじゃなくて俺が・・・。

「おお、もう起きたか。じゃあ、そろそろ、行ってもらえますか?」

亮祐が後ろの紙袋を手渡して言った。

「学校行け。」

後ろから悶太が学校の制服でやって来てそれから学校へと行った。

竜太も学校へといった。

体中痛いのに。



「おーぉ。竜太。学校来たのかぁー。」

友達の一人が言った。

「来ましたよ。」

ふてぶてしく言った。


一時間目 国語

「はい、今日は、走れメロスの矛盾点を挙げてみましょう。」

一人の手が挙がった。

「はい、メロスはシラクスの町で結婚式の準備の買い物にきています。死ぬとわかって、町に帰って結婚式を早めるときなんでご飯まで買ってるんですか。メロスって御馬鹿ちんですか?」

「はい、よく出来ました。次。」

「メロスがシラクスの町に駆けていくとき、橋が洪水で壊れています。それなのに、橋渡しも誰もいない。それっておかしいじゃないですか。暴君ディオニスが、メロスがくるのを恐れてるんじゃないですか?ってことは、メロスは来ると信じているんですよね?という事は、メロスの事を信じているということになって、人を信じないという王の考えに反するんじゃ。まだありますよ。山賊配置して命とろうとしてるじゃないですか。ってことはメロスの命とって、更にセリヌンティウスの命までとろうとする。ただの殺し好きの不審者じゃないですか。」

走れメロスにはさまざまな矛盾が残っている。

「小説家を目指す場合はこの作品を王の視点から描く人が多いといいます。ということで、皆さんも走れメロスを王の視点から描いてみましょう。」








「はいでは時間です。平田竜太君、発表してください。」

結果は悲惨なものでした。そもそも竜太に文を書く事は向いていないのに・・・。



二時間目、三時間目、四時間目、五時間目、六時間目

数学   理科   社会   英語   技術



どれも悲惨なものだった。


その夜、竜太は久しぶりに心置きなく天体観察をした。

星星は光り輝いていた。




しかし、その次の日から、切り裂きジャックとしての生活は再開してしまった。



次回、やっとこさ待望の・・・・・編開始!

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