第十八話 龍魂之反乱
あいつのパーティーの準備は、全てそろった。
第十八話 龍魂之反乱
「でええええいっぃ」
竜太が龍魂剣を振りかざしてバルバキスを倒した。
「これでミッション完了です。主。」
豪火龍が言う。
「じゃあ、本部にきかん。」
竜太が龍魂剣を鞘に入れようとしたときだった。
ガタガタガタガチャ・・・・・
「ぐぐぅ・・・・ぐ・・・・・・・・」
龍魂剣から豪火龍の声が聞こえた。
「豪火龍?」
竜太は急にだったので、龍魂剣から手を離した。その次の瞬間、龍魂剣は鞘から・・・竜太の元から離れ、宙に浮いた。
「主・・・離れて・・・・。」
龍魂剣の中から豪火龍の声が聞こえた。
「龍魂基本技長刀払い」
龍魂剣は竜太の足下に、一撃を繰り出した。
「払い、払い、払い、払い、突きぃ」
最後の一撃で竜太は倒れた。
「ぐえぇっ。」
倒れた竜太の目線の先に黒い円状の闇があらわれた。
「やあ。竜太君。」
そう言って須藤は、竜太の胸に突きをした。
「うぐぐ・・・。桐原、須藤。」
須藤は龍魂剣に近づくと、龍魂剣を握った。
「僕の所に帰ってきてくれるかな。龍魂剣。」
「桐原・・・須藤・・・。」
苦しげな声で、豪火龍は答えた。
「僕はフルネームじゃなくて須藤って呼んでっていったじゃないか。えいぃ。」
須藤が手を拳にした。
「ぐあああああああああああああああああああああああああああ」
豪火龍の苦しげな声が、いっそう大きくなった。
「じゃあ竜太君。この子は元持ち主の僕がもらって行くからね。・・・・剣もあるべき所になきゃ。八迫が僕から持っていったのは泥棒だからね。」
「主、竜太・・・・。」
須藤が、また手を拳にしていった。
「君の主は僕一人だよ。」
そう言い残して桐原須藤は、龍魂剣を片手に、闇に消えていった。
「龍・・龍魂剣!」
竜太は呼吸が苦しくなって、気絶してしまった。
「おい、ここにいたぞ、八迫。」
「この馬鹿め・・・・あんな低級ランクに・・。」
「おい八迫。龍魂剣がないぞ。後、招待状が。」
「まさか、・・・・・。」
「あいつが、きたんだな。」
「とうとう、決着をつけなければいけないンだっ。」
「桐原須藤。」
龍魂剣は、操られた。
竜太の横に置かれていた物は、呪いのパーティー招待状だった。
そこには、呪いのパーティー開催。八迫達もおいでよ。待ってるからね。そうそう。僕の剣を返してもらったよ。龍魂剣は。
パーティーは始まろうとしていた。
俺は、呼ばれているのだろうか。
次回より、桐原須藤決着編。呪いのパーティーへ、いざゆかん!