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第七話 最上階平田竜太の階+おまけ

今夏はグロい所があるという事を先に行っておきます。すいません。以後、このようなことはいたしませんのでお許し下さい。

作者の和呼之巳夜己でした。本当にすみません。

第七話 最上階平田竜太の階


「これも駄目・・。これも・・・これも駄目・・・・。八迫・・・全部の鍵で、あかないんだけど・・・。ってことは全部スカ・・。」

竜太達は一番大きい扉の前で昼食及び休息及び扉の開閉を行っていたのだが、どの鍵でも開かないのだ。

「ンじゃ、帰りますか。」

「そんな馬鹿なこといってるんじゃないわよ」

理緒が声のテンポをあげて叫んだ。

亮祐が理緒の手に悶太をゆだねていった。

「ここからは、俺と八迫と、竜太で進む。」

竜太が少し考えて、

「何で俺だけ、点が入ってから言われてるノー。」

ねーねー。と竜太があまりにもしつこいので、八迫は缶を全力で投げつけた。

瓦礫をこっそり入れて。

「ヘッヴァア!」

竜太が華麗に宙を舞って。そこには亮祐がたっていて亮祐もまた、竜太を思いっきりけ飛ばした。話の腰を折られたからかもしれない。静かな怒りが全身を取り巻いていた。そして再び宙を舞う竜太は理緒の真ん前に来た。理緒も、竜太に全力でエルボーを食らわした。漢字はこれであっている。食らわしたのだから。的確に。口に・・・。宙を、先刻まで歯だった物が舞う。

「ナシュハーーーーーー。」

ピクピクとけいれんする竜太はやがて、動かなくなった。

「それで、何で私はこのまま帰らなければいけないのかしら。理由を教えてくれないと、殺気のエルボー食らわすわよ。」

にっこり笑ってかまえる理緒に、亮祐はおそれをなして、理由をとぎれとぎれに話した。そう。亮祐は恐怖にうち勝ったのだ。

「それは・・・その・・・・エーと・・・。お・・・女の子に・・・。」

「今更女の子扱いしてほしくないわね。これまで、男扱いだったじゃない。

「・・・・・悶太をき・・危険な目に遭わせたくなくて・・。」

「これまでだって危険てんこ盛りでした。」

いつの間にか、悶太が目をさまし、つぶやく。聞こえたのは理緒だけだろう、

それを聞いたり緒は顔を亮祐に戻して聞いた。

「残念。次の理由は?」

「・・・だから、悶太を守れるのは理緒しかいないかな・・・・と。」

理緒は理由を聞くとつかつかと亮祐に歩み寄った。

「ひいいいいい」

その声を聞いた八迫は温かい目で見守った。

「がんばれ・・・・。」

ポーズまでつけて、応援した。

理緒は亮祐に異常に接近すると、手を出した。

「じゃ、今度高級食料、おごれよな。」

にやっと笑った顔は、女ではなく、男でもない、単なる理緒そのものを十分に表していた。

「は・・・・はい・・。」

亮祐はハイと答えるしかなかった。恐怖によって。




「ンで、このドア、どーするンだよ。」

いつの間にか生き返ってきた竜太は龍魂剣をかまえると、

「封扉開場乱改竄【ふうどあかいじょうらんかいざん】」

斬った。




斬られた扉はいきなり音を立てて倒れた。

「遅いよ。君たちがのんびりしてるから、僕、鎧全部つけてから暇だったんだカラー。」

片手に煎餅、片手に煎茶というアイテムを持ち、ジェイソンは玉座に座っていた。

「阿阿。全員出来ちゃったのね。でも、僕が戦いたいのは貴様らじゃなくって、竜太だけだから。消えろ。王の発砲隊」

前回あったときとはうって変わったしゃべり方をするジェイソンは、十本あるうちの指を全て八迫達の方に向けると、いきなり指の先から発砲された。

「ぐぐ・・・。」

「ふが・・。」

八迫と亮祐は、次の瞬間、地面に倒れた。

お茶と煎餅が、床に落ちた。


「さあ、僕。僕と一時踊っていただけませんか?シャル・ウィ・ダンス?」

竜太は、膝をついた。

「あれ、やっぱ景品とかないと燃えないタイプ?やっぱり僕の偽者だ。そんなところまで似てるンだね。じゃあ、景品は君の後ろのげすどもねえ。罪人の家。」

竜太の背後で地響きがなった。地面からは、にょきにょきと牢屋がでてきた。そしてそれは八迫と亮祐を飲み込んだ。

「ところでさ。これも君の仲間とか言うげすな奴なのかなあ。さっき僕の首に刃物当てた無礼な奴。」

竜太はやっとの事で口を開いた。

[Yes」

龍銀剣をかまえ、竜太は走り、兜に傷を付けた・・・・・つもりだった。

しかし、傷すらも付かなかった。さすが王の鎧。

「これもかあ。じゃ、牢屋いきー。」

それは帰ったはずの悶太、理緒だった。

「でもこのまま入れちゃうと、抵抗するから、王の右腕!」

いきなり空中に剣がでてきて、理緒と悶太を斬りつけた。

気絶する程度に。


「りゅーた。パーティーだーパーティーだあ」

剣に埋め込まれた数々の強敵の血が騒ぎ出す・・・。

「キュハハハハハハハハハハハハディナーターイム!」

ミュッキーが抑えられず、でてきて竜太の意識を支配した。想像の力を使っても、それは不可能だった。

竜太の姿を借りたミュッキーは剣を大きく持つと連続で斬りつけた。

「ディナーディナーディナーディナー!今夜はパーティー。キャハハハハハ!」

「ねえ。君。僕は君なんか、お呼びじゃないんだよ。だからおとなしく、戻りなよ。今なら許してあげるから。」

猫なで声で、ジェイソンは、優しく呼びかけた。しかし、目だけは、本気だった。

それでもミュッキーはあきらめない。

「俺はテーマパークのヒーローだ。ヒーローは負ける分けない・・。」

後半の台詞は本気で言った。ジェイソンは手の掌をミュッキーの方に向けると、呼びかけた。

「テーマパークのヒーローさん。ここは貴方がヒーローになる所じゃないんだ。時間だよ。消えな。王の法律!」

手に法律書が出現し、勝手にページが変わる。そしてページは、886条主人激励、及び長期人体利用の刑にて冥堂の釜ゆでの刑に処す・・。で止まり、刑は執行された。

「嫌だ・・ミュニー・・・・・・・・・ミュニイイイイイイイ」

「てこずらせやがって・・・。」

それは、竜太に言ったときのようなぶりっこではなかった。


しばらくして、体は竜太に返された。

「お疲れの所悪いんだけれども、踊ってよ。ね。僕。」

竜太は、龍魂剣をかまえた。

絹山シルク・マウンテン!」

絹のように細く、山の形を作り斬った。

「王の生け贄。」

あたりに血と、肉片が舞う。竜太の顔には、血がかかる。

部屋全体で悲鳴が響く。竜太が斬った者の悲鳴が。

「返せ・・。」

ジェイソンは鎧の中でにっこり笑って尋ねた。

「なーにーを?」

竜太は立ち上がり、剣を床にさすと答えた。

「地球と俺から奪った者を・・。」

玉座からチェーンソーを取り出したジェイソンは言葉を吐いた。

「あんな何にも役に立たない者を、君は僕に帰せと言うの。僕という君があるのにかい。僕には君のことが分からない。何であんな意味もない、役にも立たない肉の塊をそんなに大事にするのか・・・・。教えてよ。君は何であんな者が大事なの・・・ねえ。」

竜太はあきらめた顔で剣を抜くと答えた。

「大切な者だからだ・・・・・・。お前には、絶対に一人もやらない。でてこい龍撃手。」

黒かった絨毯が紅く変色して、ペンタクルが出現した。その中心には竜太がいて、周りを取り囲むようにして、龍撃手が続々と現れた。

「でてこい。剣に宿りし一つの魂。」

剣がその声に共鳴した。振るえて、折れそうなくらいに振るえたその時、一つの魂がでてきた。

「お呼びですか・・。ご主人様。」

「あれを壊す。」

指さしたその先には、チェーンソーがあった。

「うぬう。では僕も味方呼んじゃおっかな。でてきておくれ。侵撃手。宿りし魂、たすけておクレ。」

竜太と同じ様なペンタクルがジェイソンの真下に現れた。光は青。侵撃手は、龍撃手の色違い、魂も色違いだった。強さは、同じだろう。

「そして、王の鎧を君たちにも。デスファンファーレ。」

強さは・・・・・・・負けた。以前の兜もあれば・・・。

「古代の守護品、鎧全ての真紅の光へと・・。」

なぜだか、竜太は呼び出すとき、言葉が同じだった試しがない。それに決めぜりふも本人は忘れているだろう。とにかく、竜太達にも鎧が付いたわけだ。

「世界も仲間も全部まとめてお前から帰してもらうぞ!」

「あははー僕に勝ったらだよう。りゅーたくん。」






            続く



俺は仲間が消えたことが悲しい。

取り戻すために、元凶を破壊する。



今回はあまりにもグロいところがありましたことをお詫びします。その変わりと言っては何ですが、中編、どうぞ。お読み下さい。



短期集中スペシャル中編第壱弾【第二弾移行未定】

切り裂きジャックは赤点禁止!


六月末

本部に竜太が負のオーラを取りまとって入ってきた。全員が何事かと驚いたが手を見て判断した。紙を持っていたのだ。それもちょうどプリントサイズの紙を。理緒は気を取り直してそしらぬ顔でシュークリームを食べた。悶太は、掃除のつづきを再開し始めた。亮祐は、ガッツポーズを作ってから午後ティータイムを楽しみ始めた。皆、関わるとやっかいなことを知っているからだ。その中で八迫だけは掃除用具箱を開け、箒を取り出した。そして竜太の方に近づくといきなり突っついた。

「この馬鹿、あほ、どじ脳なし。お前のせいで俺が賭に負けただろうが。」

亮祐はコップを机におくと八迫の方を向き、

「おれの勝ちだから、お前が今日おごれよ。」

八迫は涙目で竜太の方に向き直ると

「来い。みっちり特訓だ。今度はこんな点数取らせはしないからなあ・・・。」

竜太の手を引っ張る八迫は頭から煙がでていた。なのに、一行も動こうとしない竜太を見て八迫はついに大爆発した。

「とっととこっちに来ーい!この怒阿呆」

竜太は顔を上げると涙目で公表した。

「やっと、四十点以上取った・・・・・。」

その言葉を聞いた八迫は手を離すと、亮祐の方を向き、

「俺の勝ちだ。朝昼晩飯付きでお前の家に一週間泊まってやる。」

勝ち誇った顔でそう言う八迫に亮祐は、

「ふっふっふっふふ・・。馬鹿はお前だ。八迫。竜太の持つテストをよく見ろ。」

ぐるっと回ってテストを見た八迫はうめき声を出した。

「な・・・・なに・・・・」

「分かっただろう八迫。その四十三点しかないテスト・・・一見見るとお前の勝ちだが、教科は技術家庭だ・・。それは、どういう意味を持つか分かるな・・・・・八迫。」

「阿阿。せっかく読者に僕のテストをばらすまいと隠していったのに、何で言っちゃうんだよ亮祐!」

三つ巴の戦いの火蓋が斬っておろされたときだった。

八迫は亮祐に賭で負けた恨みと賭に負ける原因を作った竜太に対する恨み、竜太は亮祐に点数を言われた恨みと八迫と亮祐の賭の対象にされた恨み、亮祐は八迫に勝った嫌がらせと竜太に対する嫌がらせ がおもな原因となった。



「あほらしいですね。理緒さん。」

「ほーんと、あほらしいにもほどがある。子供ね。」

ひそひそ声で言ったにもかかわらず、地獄耳の三人には聞こえた。

『きこーえたぞおー。お前らもかああ!』

三つ巴が五つ巴に変わったのはこのときだった。


「分けもない争いの種を作ったのはお前カーお前カー」

ちょ・・ちょっとー。僕まで恨まないでくださいー。ぎゃあ・・・・・ぎゃあああああああ。


          切り裂きジャックは赤点禁止! 終わり

次回、存在しないシロ編クライマックス!

竜太は仲間を無事に仲間を救えるのか・・・。

竜太は無事に地球という星を守れるのか・・・。

竜太はジェイソンの鎧に勝てるのだろうか・・・。

竜太は本当に男なのか・・・。

こうご期待。【一部分のみ嘘が混じっております。】

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