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切り裂きジャックは殺しません!!!  作者: 和呼之巳夜己
切り裂き殺し復讐編
23/163

第二十三話 本当の切り裂きジャック

作者から、完結直前の一言。


切り裂きジャックは殺しません!何があっても殺しません!絶対に殺しません!そして、次回、切り裂きジャックは殺しません!は最終回を迎えることになりました。でも、次の話で完結ではないんです。完結じゃない最終回、お楽しみにして待っていて下さい。


第二十三話 本当の切り裂きジャック


「もうすぐ、センポレアだ。」

そう言った浅尾先生は、しみじみと言った。

「あのとき、変わり身を使ったの怒ってるかなあ。八迫君。」

大川先生も、眼鏡を手で、ぐいぐいとあげていった。

「もちろんです。」

朝霧先生も真顔でうなずく。

「あんなところで使おうって言ったのはお前だから、責任もてよ。」

二人から一気に非難を浴びた浅尾先生はため息を付き、

「ラーメンで許してくれるかなあ。」

財布の中の合計を数えながら言う。

結果、全員にぎりぎりおごれるぐらいはあった。

「俺、漬け麺にトッピング卵とアイス付きで。」

「私はヘルシーなのにこってり。何なのよこのラーメンは!にスーパーで買ったネギ、丸ごと一本付きで。」

浅尾先生は顎がはずれたかと思った。

「おい。朝霧。いくら何でも、行き過ぎだろう。それに大川。何でネギ丸ごとなんだよ。どんぶりから出るだろう。いくら何でも。」

「じゃ、替え玉は自分で買うから。」

「ネギを丸ごと。が自分のラーメンポリシーです。これだけは譲れませんので。」

そう言った二人は浅尾先生をおいて、飛んでいく。

浅尾は財布の中をもう一度見ると、目頭が塗れているのが不思議だった。なぜだろう。

センポレアについて、缶コーヒーをのんきにのみ、浅尾を待つ朝霧と大川は、いつの間にか、ポテトまで、ちゃっかりと用意していた。

そして、やっと突入する時間が来た。


同時刻、八迫は、夢を見た。桐原須藤と、死にかけている自分を助けてくれている、弟子。それは夢だろうと思い、そのまま次に行こうとした。すると、白い煙が人の大きさになって、自分と須藤の前に立ちふさがり、竜太の方を向いていっている。

「次はお前に寄生する。」

そんな感じのことを言っている。竜太はよく戦った。でも、魂はとられた。あの竜太の形をした奴の中身は竜太ではない。獄王と国王だ。そしてそのまま、自分と八迫は連れ去られ、地上に出る。そして、みんなが見ている。自分はどうなった。


分からない。


分からない。


亮祐が、何か言っている。聞こえない。もう少し大きな声で言ってよ。亮祐。

「こいつを倒して、竜太を助けるんだ。」

ああ。知っているのか。でもそいつは百戦錬磨の怪物。しかもそれが二人いるから、に百戦錬磨の怪物だ。切り裂きジャックが全員そろわなきゃ、そいつには勝てない。長谷川がとらえているあの教師達が助からないと、ここでみんな、死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死ぬ。


死にたくない。


そう思った八迫は、懸命に夢から出ようと思った。八迫の脳内に、須藤が入ってきた。

「僕は、まだあきらめていない。夢の中で、貴様を消滅させてやる。死ね。栗柄八迫!」

須藤が思いっきり拳をふるう。でも自分は、動けない。殴られても、殴られても、動けない。よく見ると足は、無かった。地獄の番犬、ケルベロスの親戚、ケルベルロロススが、ゆっくりと、自分の足をかみ砕いていく。もう動けない。下半身はもう無い。上半身も、じき無くなる。最初から感覚はない。須藤は勝ち誇った笑みで意味ありげに言った。

「お前の死は、俺の至福。ケルベルロロススは俺の十八番。お前はもう、死んでいる。どっかの漫画の主人公じゃないけどな・・。」

そして、全てが食べられていた。


次に目覚めたのは、須藤が、切り裂きジャックから抜けると言うときに止めようとした、不滅の不幸丘。

そこにたっていたのは桐原須藤。

「何のために遅れてきた。宮本武蔵気取りか。巌流島の戦いじゃないんだ。遅れてき手も何が変わるわけでもなかろうに。お前が死ぬ運命なんだ。」

そう言って剣をかまえた。学校の、訓練生用の剣ではなく真剣だった。須藤は俺を殺そうとしている。本気で。そう思うと、動けなかった。そのときも、やっぱりケルベルロロススがいたのかもしれない。峰打ちで見逃された俺。何のために。亮祐に見つけてもらったとき、自分は、三日間、気絶していた。次に目覚めたのは病棟。夜中、隣のベットからの笑い声。

「貴様はもうすぐ死ぬんだ。栗柄八迫。」

そう言い終わるか終わらないかと言うところだカーテンを開け、入ってきた須藤。今、須藤は俺の記憶を支配している。そして、永遠にこの夢は覚めることがない。分かるんだ。あいつの執念深さは、底を知らない。それに、

「貴様の意識を一生この空間からだしはしない。逃がしはしない。するとしたら貴様が死んだときだけだ。」

と最初に言われたからだ。

いっそ、とっとと死にたいが、この夢からは逃れられないんだろう。


そう思って耐えようと決意した頃、現実世界では切り裂きジャックがそろったところだった。頑張ってくい止めようとしていたのだが、どうにもうまくゆかない。このままだと死んでしまうと言うところに駆けつけてくれたのがあの三人だった。

いきなりの出来事だった。竜太の体を締め付けて、そして、口に浄化塩を押し込む三人の姿。

しかし聞かなくて、手こずる三人に、亮祐が質問した。

「どちら様ですか。」

大川先生が答えた。

「この竜太君の学校の教師、切り裂きジャックよ。」

そしてあちらが朝霧先生、浅尾先生ってなっているの。と仕事から離れて教えてくれた。

しかし離れてしまったおかげで、竜太は暴れ出した。

「吾はこの銀河を支配するのだ。こんなところで貴様らなんぞに殺されるか。」

そして地獄から呼んだ炎を吐く黒火大蜥蜴くろひおおとかげで、自分を火炎壁ファイアーウォールで包んで、身を隠した。

そのとき、後ろから一人、立ち上がったボロボロの八迫は、剣をかまえた。ほとんどが欠けている役にたたなそうな剣を。亮祐はそれに気が付いて、止めようとしたが、それをかいくぐり竜太の元へと行った。そのまま斬りかかろうとする八迫を理緒は、悶太と二人係で押さえつけた。しかし、八迫は乱暴に振り払って、竜太の元へと行った。浅尾暁は聞いた。

「良いのか。死ぬかもしれないんだぞ。弟子が。」

八迫は鼻で笑っていった。

「それで死ぬならそれまでの奴にこいつのことを任せていたんだ。その償いをしようかなって思っただけだ。死んだら、俺が殺してやる。困難で死んだ、自分の弟子を。」

そう言って走っていき、思いっきり、振り下ろした。それは、見事によけられ、殴られた。殴られても、殴られても、機会をうかがっていた。助け出す機会。しかし、待ちきれなくなった八迫は怒鳴った。

「静かにしていろ!大馬鹿者が!」

それに吃驚した竜太は、一瞬止まった。そしてそのまま、動かなくなった。八迫は、斬りつけた。しかし、その剣はだぶって見えた。八迫はいきなり剣の斬る方向を変えた。背後にいる桐原須藤に向かって。

「おい。貴様。もう容赦はしない。弟子を傷つけるなら、本気で叩き斬るぞ。」

「はぁ。はぁ。僕の呪縛から逃げた君には、ハァ・・・・ハァ・・・死んでもらいたいんだ。どうしても。死んでくれないんだったら、ハァ・・僕は、君を一番苦しませる方法を採る。栗柄八迫。君を殺さない変わりにこっちを殺すんだ。ハァア・・・。」

そう言って一度は止められた剣をもう一度振りかざし、斬りつけようとした。しかし、それはうまくいかなかった。もう一度八迫が止めたからだった。そして、他の奴はどうしたのかと思って背後を見ると、誰もいなかった。

「ああ。他の奴?あんな奴ら、僕が異世界に送っちゃった。ドラゴンなんかがうようよいる、そんな恐ろしい世界、切り裂きジャックが作り出す未来の世界に。これで分かったかい?このまま人間がいても、ドラゴンなんて危なっかしい物を作ってこの地球の命を脅かすだけだ。だったらみんなして死ねばいい。さあ。君も、そのお友達と仲良く連れていってあげる。魔王がひしめくワンダーランドに・・・何のつもりだ。」

八迫は、殺気だった目で須藤をにらみつけ、言った。

「少しはその口、閉じれんのか。」

そう言って八迫は、剣の峰で、須藤を押した。

「金剛柱三日月。」

聞き慣れた声が、そう言った。そしてその聞き慣れた声によって放たれた一筋の柱は、八迫、そして須藤、二人纏めて冥界へと送ろうとしている様な威力であった。

「龍魂剣基本技長刀。」

そう言うと剣を長刀に換えて、振り回した。仕方が無く、竜太をいったん倒すために須藤はぼそりと言った。

「こいつを倒すだけの間、貴様とタッグをくんでやる。貴様を倒すためにじゃまなこいつをな。」

八迫は返事をした。

「、殺すなよ。半殺しまでが限度だ。」

そう言うと剣を同時にかまえて、足と足をあわせて同時に蹴り、そしてそのまま飛び上がり、竜太の方に向かった。二本の白銀のような剣は見事に竜太の体をしとめた。そしてその体からは二筋の煙が出てきた。八迫は、国王だと思われる方に歩み寄っていった。

「やっぱりお前なんかに頼むより、自分でやったほうが手っ取り早かった切り。」

須藤も獄王に歩み寄って出来る限りの笑みを作っていった。

「やっぱり、不要な物には手を出さない方がいいですね。抜刀斬り。」

二筋の煙は口をそろえていった。

「人間って奴だけは信用してはいけない〜」

そう言って帰っていった。

残る竜太ただが、すやすやち寝息を立てていたのだ問題はないと見ると、須藤の方を見た。


八迫は、須藤の腹をめがけて、斬りかかった。

須藤は八迫の脳天をめがけて、斬りかかった。


「須藤〜!」

「八迫〜!」


その二人はまるで二筋の光のように、光のようなはやさで飛んでいった。



先に膝をついたのは・・・。



俺達は、ここから一歩も動かない。

いいや、動けないんだ。終わるまでは。


作者 つまらなかったでしょう。物足りなかったでしょう。泣く泣く、削られたのがそこだったんです。

作者 次回、完結する切り裂きジャックは、全員登場の予定の大ボリュームでお送りする予定。

作者 なので、どうか、待っていて下さい。

作者 なんて書きながらも次回の執筆を投稿後にしちゃったりするんですけれども。

作者 切り裂きジャックは殺しません!謎の学生竜太君にはですね。

作者 全シリーズを総まとめにした形でなっていますんで。

作者 だって、いちいち切り裂きジャック〜なんて探すの面倒でしょう。

作者 だから、シリーズの間にですね。

作者 予告と言うのでも挟もうかと思ってたりするぐらい中途半端かもしれないんですから。



とりあえず、一シリーズ、次回で完結です。

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