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切り裂きジャックは殺しません!!!  作者: 和呼之巳夜己
切り裂き殺し復讐編
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第十九話 ビースト・レイク

八迫・この戦いの末に、竜太は切り裂きジャックからはずれるなんて、そんなことはあり得ない。

第十九話 ビースト・レイク


「う゛ああああああああああああああああ」

手を高々と挙げて、振り下ろすゾンビもどき。竜太は当たるっと思ったその瞬間、ドアから幽霊があらわれ、そして、もどきを捕まえた。

「うっ。気持ち悪い。」

竜太は地面に手をついた。八迫が駆け寄り、壱の切り裂きジャックをつれて逃げようとしたとき、目が開いた。

「いい。自分で歩ける。おろせ。栗柄八迫。」

悶太の目が輝いた。

「亮祐。お目覚めになったのですね。」

「ごほっ。がっふぁ。」

竜太は気持ちが悪く、うずくまっていた。

「悶太。剣を。」

悶太は、剣を背中の後ろに隠した。

「いくらご主人様でも病み上がりでは、無理はさせられません。」

亮祐はにっこり笑って悶太の頭の所までしゃがんで

「お前の銃も渡せ。」

そう言って奪った。

「^−^@;;」「^@^ ;−;、;:。「@@:」

亮祐は何かつぶやいて、剣と銃をくっつけた。すると、二つがくっつき、そして、一つになった。

「秘奥義ビースト・レイク、ここにあり。撃奥義、小勇伝小雨しょうゆうでんこさめ

剣をぐるぐる回す亮祐。その回した中央から、はじっこまで、全てからミクロ単位の小さい刀が出てきて、その一つ一つが知能を持っているかと思うほど正確に、もどきに当たった。

「はぇぼげっ」

八迫は気持ちが悪そうな竜太を抱えて、悶太と一緒に逃げた。

「亮祐ー。」

そう言った悶太の手には小さい小太刀が握られていた。その小太刀はひんやりと冷気を放ち、亮祐の元へ飛ばされた。

「サンキュ。悶太。」

そう言った彼の体からは赤い、フード付きの羽織が落ちた。そしてその中にいたのはさほど竜太と変わらない姿の中学生だった。まぁ、竜太よりはうん十倍、イケメンだったが・・・。

小雨飛礫こさめつぶて。」

先ほどの技と同じく、剣が飛んでは来るのだが、その刀は、凍り付いており、ターゲットに当たると割れ、剣が刺さり、割れた飛礫でも攻撃できるハイテクな物だった。

竜太は気が付いた。亮祐の手にある重傷の怪我を。そしてそこから今も血が流れていることを。それに気づいた悶太はため息を付き、はなした。

「気づかれたんですね。亮祐は、あの怪我で、命の危機があると行っても過言ではない物なんです。桐原須藤がつけていった、人類最初の呪詛。解き方は・・・。」

そのときのことがフラッシュバックして来た悶太は目に涙を浮かべた。

「この俺を倒せば、呪詛は解ける。 そう言い残してあやつはきえたんだ。」

そう言いきった悶太を見た竜太は驚いた。そこに、悶太はおらず、変わりに悶太を捕まえた桐原須藤本人がいたからであった。

「僕のこと覚えてくれているかい。竜太君。今度こそ君、死んでもらうね。アウシュハルケル・ミキアスリュ」

呪文を唱えた須藤は竜太に手のひらを向け、頭をつかんだ。八迫の背中にいる竜太を。「ア・・・グアアア。」

そう言った竜太は、意識を失った。

亮祐は、駆けつけてきて須藤を斬りつけた。そして八迫は、思いっきり殴りつけた。悶太は須藤の足の下にいるため、じたばたしている。

「速く逃げな。」

長谷川と狭霧花が現れて、竜太達を逃がしてくれた。

そしてその後、須藤は消えた。

「あっはは。またねぇ。」


その後、何とか、八迫は帰路に就き、亮祐と悶太は屋敷にたどり着いた。

竜太は目覚めた。つぎの日の朝。そして、学生服を着て、学校へ行った。

「何これ。だっさい。いらない。」

そう言った竜太はジャックをとり、投げ捨てた。そのまま鞄をとり、学校へ行った。

ジャックは取れない。それが、切り裂きジャックとしての規則。それがはずれた竜太は切り裂きジャックじゃなくなったと言うことをしめしているのだった。


八迫は、基地の奥で、うなだれた。

「あいつはもう、切り裂きジャックじゃないのか。」

八迫は考えた。たぶん、須藤の呪文のせいだろう。そう考えた八迫は亮祐の元へと、一人、歩き出した。

「竜太は伝説の切り裂きジャックなんだ。こんなところではずれるようなメンバーじゃないんだ。絶対に助け出してやるんだ。」

八迫は、歯ぎしりした。


その日、竜太の学校は、テスト期間中だった。

竜太は、頭が頭痛をしているのに、気が付いていなかった。反対に、太陽を浴びているのが、恐ろしく、焼けるように痛むのだった。それは闇の住人からは簡単に抜け出せない・・・・そう意味しているのかもしれない。



これから、学業が待っている。

試験を乗り越えるのが、先決なんだと思う。


次回、切り裂きジャックは殺しません!は、暴走する。竜太は、人を殺しまくる。

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