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切り裂きジャックは殺しません!!!  作者: 和呼之巳夜己
切り裂き殺し復讐編
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第十七話 集会場鈴鹿山脈

竜太 ねえ。ほんとに切り裂きジャックってあんな人たちばっかりなの・・・。

八迫 五月蠅い。早くこいつらを倒せ。

竜太 他の切り裂きジャックって何でこんな試練ばっかりだスノー







第十七話 集会場鈴鹿山脈


暗いくらい部屋にあった七つの椅子から、一人の名前が書かれていた椅子が消えた。その椅子に書かれていた名前は「桐原須藤」とかかれた椅子だった。

そしてその部屋には、まだ六つの椅子があった。

その中のひとつに、あの「平田竜太」の名前もあった。

そしてそれから桐原須藤の椅子のあった場所に別の切り裂きジャックの椅子が入り、竜太の隣があいた。そしてそこにはまた椅子が入った。

その椅子にも、もちろん名前が入っていた。「栗柄八迫」の文字だった。

「おい。あいつをどうする気だ。殺すのか。それとも・・・。」

背中に参と書かれた長い羽織の服を着た切り裂きジャックが答えた。変わりに壱と書かれた羽織を着た切り裂きジャックは

「殺すか生かすかはここまでの道のりだろう。それに、ここまでに俺たちに使える者達を配布した。ほら。お前の使い魔が倒されたようだぞ。」

須藤に殺されたはずの切り裂きジャックたちは、須藤の力の解放によってよみがえったようだ。


あの後、林間学校を終えた竜太と八迫は、龍魂剣を直せる刀鍛冶を捜した。何とかとなり異世界で直せたが。そしてその二時間後竜太は八迫に無理矢理鈴鹿山脈に連れてこられた。「切り裂きジャックの集会だ。」と言われて、だ。

手紙が届いたのは三日前。

○切り裂きジャック集会のお知らせ○

▲来る20xx年x月x日に三重県にある山脈、鈴鹿山脈で切り裂きジャックの集会を行いたいと思います。安心できないようでしたら、パートナーなどを同行させても結構です。なお、この集会による命の保証はいたしません。また、山脈内では切り裂きジャックに変身できませんことを了解して下さい。切り裂きジャックによる武器以外でしたらお持ちいただいて結構です。                切り裂きジャック代表壱  中片 亮祐      

                                         ▲

竜太は行くのを渋ったが八迫が台所にあった刺身用の凶器を持ってにっこりとしたので首を何度も刻々とうなずいたのを今も忘れない。本当に刺される身になってほしいと思う。

今度から刺身が食えない。

今、頬から紙で切ったかのような切り傷がいくつもでき、そしてそこから血が出ていたのにもかまわず、竜太はあたりにいた使い魔をばっさり斬っていた。龍魂剣からは豪火龍を出し、頑張っていた。一人、一体の使い魔を出していたのだが、まだ三合目だった。



「もうすぐだ。」

中片亮祐は赤いフード付きの服から頭を出した。そして腰から、長く鋭い龍魂剣そっくり・・いや。全く同じの剣を出した。違うのは色だ。亮祐の剣は黒い色をしていたからであった。

亮祐はゆっくりと剣を電気にかざし、そして手を離した。

カラーーーー・・・・ン

剣が落ちた音が響いた。四のマークが入った切り裂きジャックが近づいてきた。

「亮祐。大丈夫ですか。これ以上は体に触ります。いったん戻りましょう。それまでは僕が何とかします。本番には必ず呼びますから。」

亮祐は不満そうに口をややとんがらせた。

「本番・・・だと。今、この瞬間がもう本番だ。しかし、このままでは私の のもはやつきてしまう。いったん戻ろう。付いてきてくれ。悶太。」

悶太と呼ばれた切り裂きジャックはにっこりとほほえんで

「もちろんじゃないですか。僕はちゃんと付いていきますよ。」

そう言って悶太は亮祐の方に手を回し、一緒に歩いていった。亮祐の部屋へと・・・。

「悶太。これからも頼む。」

その声はあまり小さくて悶太に聞こえたかどうかは分からない。たぶん聞こえただろう。かすかに悶太の顔が笑ったから・・・。そして同じく悶太も小さく返事をした。

「もちろんです。亮祐。」

そう言って二人は消えた。

中学校在籍中であろう亮祐と、小学校小、中学年ぐらいの悶太は、消えた。


そのころ竜太は、全ての使い魔を倒し、館に入ろうとしていた。八迫が目を離した瞬間に竜太は落とし穴にはまり、落ちていった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

八迫は振り向くと、竜太のいたところを見た。

「あれ?竜太?」

八迫は竜太のいたはずの所をじっと見つめるほか無かった。


落とし穴に落ちた竜太はある子の前に落ちていた。尻を強打したため、目には涙が出ていた。だが子供が見ていると思うとその涙は何とか消えていった。

そしてその目を引からせた。

ジャックで出てきたはずのない新機能【竜太が出していないだけ】を使っていたからだった。

「ねぇ。僕。その機能、どうやって出したの?教えてくれるかなぁ。」

すると少年は竜太の方も見ずに言った。

「僕の名前は僕じゃない。一文字悶太だ。僕を拾ってくれた人がつけてくれた誇らしい名前だ。侮辱するな。僕を助けてくれた人は僕に何でもしてくれた。僕はあの人に一生使える。」

そう言って悶太は歩いて消えた。一回曲がるとまた顔だけ出てきた。

「ここ、病棟だから静かにしなよ。」

結局、ゲームの出し方は教えてもらえなかった。

「ウッ。・・・。ゲーミュ・・・。」


八迫も上から落ちてきて、竜太を連れていった。

「あそこが集会場だ。行くぞ・・。」


竜太は集会場の一番お偉いさんが座っている席に座っている人を見て驚いた。

「早く座れ。七番目の切り裂きジャック。」

よく見ると名前の所に代理という文字がでかでかと書かれていた。


これから何が出来るか。

そんなこと、その場その場じゃないと、出来ないよ。





次回、切り裂きジャック内で内戦勃発!竜太と八迫はこの内覧を止められるのか・・。そして壱の切り裂きジャックに刀がのびる。もし、死んだら、次のリーダーは誰なのか・・・。気になる切り裂きジャック物語、第一シリーズ、完結が迫る?切り裂きジャックをまとめてみました。質問も、どうぞ。

壱 幻想 中片 亮祐 

弐 破壊 早田 三崎     桐原須藤との戦闘により殉職

参 災害 諸星 騨平     同上

四 親友 一文字 悶太

五 亡者 桐原 須藤     犯人

六 消滅 茂地 宏平     能力の誤動作により消滅

七 妄想 平田 竜太 



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