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第百二十三話 And starting preparation for the last.

そして始まる最後の準備


次第に風は強くなり、それを受けている亮祐の髪は風に合わせてそよいでいた。

しかしその体に黒鍵はついていなかった。

手足を拘束され、意識を失っている亮祐の周りにすら、黒鍵はなかった。

石で作られた祭壇のような場所に寝かせられている亮祐しかいなかった。

突然、風が強くなり、そこにこじんまりとした少年が現れる。

見た目は、紋太と同等か、それより少し上ぐらいに見えるその影には異形な鍵が付いていた。

亮祐に取り付いていた際に狩った少年の一人とみられる少年は涎を垂らしながら亮祐の目覚めを待っていた。

「さぁ…、亮祐。お前が俺には一番適任なんだ。その自我を失い、体を明け渡すために、その体から、この世界から解き放ってやろう」

少年に取り付いた黒鍵は涎を拭うこともせずに獲物を狩るような眼で亮祐を見続けた。



アラルトベーラが言うには、シャガンはすでに死んでいて、この世界に居続けるのは、シャガンが死ぬ際にマリーネがその体を四つに分断し“箱”の中に閉じ込めていて、その中に力が残っているためにこの世界に縛り付けられていることが可能なのだという。

「じゃぁ…その箱を壊して、それからシャガンを叩けば、成仏するってことだよね、アラルトベーラさん」

状況を理解した祀が一言でまとめると、アラルトベーラはまるで彼が抱いた希望を打ち砕くかのような笑みで答えを返した。

「ええ、そうよ。ただし、箱はどこにあるかわからないし、どんな形で、どんな大きさなのかもわからないっ!!!しかもその箱はただじゃ開けられないし、壊せないわ、守られているから」

その声は、小さいアラルトベーラの体を、異様に大きく見せた。

そして、やっとつかんだ勝利の方法を潰されていると同等だった。

「大丈夫よ、それだけじゃない」

にこっと微笑んだアラルトベーラに佚榎は思わず近寄り、続きを聞くために顔を近づける。

「箱を壊すには、その剣が必要になっているの」

それ、と指差した剣は竜太が持っている炎雷刀王者龍閃えんらいとうおうじゃりゅうせん

「しかもね、その剣は一人じゃ使えない。使えるのは、竜太と……」

ピッと指をさされ、思わず身じろいだのは、祀だった。

「貴方と、竜太の二人じゃないと使えない」

再び微笑むアラルトベーラに、思わず八迫が上から拳を振り下ろす。

涙目で睨むアラルトベーラを尻目に、八迫は声を張り上げる。

「一応、こっちの戦力は竜太と俺に紋太、祀に鐡、それに佚榎。何でか剣は二人でしか使えないらしいからな。残った四人でとりあえず、箱を見つけて一ヶ所に集める。邪魔する奴がいたら一発で寝てもらえ。四つ集まったところで、竜太と祀お前らには四つ破壊してもらう。それまでに、亮祐探して来い」

ごそごそとポケットをあさり、八迫が出したのは六つの機械だった。

「一応試作品の通信機っぽいの。壊れやすいから水に入れないように。それ以外なら完璧だ」

にやりと笑った八迫の手から、一つ一つと通信機っぽいのはなくなっていき、最後には八迫の分一つが掌に残った。

「さぁっ!!!始めよう!!!」

元気に拳を突き上げた紋太に続いて、その場にいる全員が拳を突き上げて、そしてそれぞれ散っていった。


そんな中で残されたのは竜太と祀、そしてアラルトベーラだった。

一応の練習という名目で二人して一つの剣を持ってみるのだが、しっくりこない。

何せ大きさは大人の腕一本分の剣だ。

二人で持つようになど作られていないし、そうんな使い方がされるなどいうことは想定されていない。

どうしようかと首を傾げる二人の背後に、突然、アラルトベーラが忍び寄る。

ゆっくりと口を開いたアラルトベーラは、そのまま……

遅くなりました、すいません。

なんかこう…亀な俺をどうにかしたいですね。どうにもならんのですが…。

先週末はなんだか土日休みなく学校とかふざけた日程でして?

おかげでこちとら火曜日から週またいで金曜日まで休みなしだぞ、おぉ?

ふざけてんのかといこ子の気持ちはどこにぶつけたらいいんでしょうか…

そんなわけで遅くなりましたが、次回は今週の休日にお届けできるといいですが…


次回の講釈で!!!

今回は皆しゃべったよね…?

男はみんな…??

鐵…しゃべってない…

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