第十三話 死闘編完結下 魔王は地の底に!
これまでのあらすじ・・・
カットするでよ。時間の問題でネ。
第十三話 死闘編完結下 魔王は地の底へ!
「竜太。彼の魔王の名前はゴルビェー。弱点はないはずだ。」
八迫は空にいる竜太に向かって叫び、教えた。理緒は頑張って魔王の足に剣を刺し続けている。魔王は手を空にかざした。そして吠え、竜太の方をギロリとにらみつけた。
竜太はあわてて剣を空にかざし、暁の空から龍魂剣に暁の力を移した。剣はさらに強力化した。
「主。あいつを地に戻すことしかできんぞ。その剣を上から魔王に刺せ。魔王はそれで封印できるはずだ。一時的に、だが。」
「うごぉぉぉぉぉぉおぉぉぉっっぉ」
魔王は口をガパッと開け、どす黒い火炎を吐き出した。竜太と豪火龍はひらりとよけ、魔王の頭上に浮かんだ。そして、竜太は思いっきり剣を振り、魔王に刺した。
と思ったら魔王はにやりと笑い、ガパッと口を開けた。竜太はその一瞬前に落ちたから、魔王の口の中に落ちてしまった。豪火龍は急いででそれに気がついて助けに行ったが、間に合わなかった。それどころか、魔王の腕にとらわれ、竜太と同じように、口の中に入れられてしまった。
「竜太ぁぁぁぁぁぁぁっぁ」
八迫は思い切り叫んだ。そして魔王は歩き出した。背中から突然巨大な羽が生え、魔王は飛ぼうとした。
「理緒、羽をこれで焼けっ。」
八迫はそう言ってゴウゴウと燃えさかるような音のする竹刀を渡した。
「竹刀奥義火炎炎上柱。」
理緒はそう言うと、竹刀を羽に刺した。魔王の体の周りの地面からマグマのような火炎が飛び出て、行方をふさいだ。そして、羽が燃えると魔王は叫んだ。
「うあぅ・・・あががががっがっっがっがががががっがー」
魔王は口から海水を出し、炎を消そうとしていた。
そのころ魔王の口の中に落ちた竜太達は・・・。
「デカ黒子びーーーーーーーーーーーーーーーーーむ」
魔王の口の中には、過去に殺された【喰われた?】者達のゾンビが住み着いていたのだった。
「龍魂柱」
豪火龍は口から大量の炎を出していた。
二人が疲労した頃、全てのゾンビが襲いかかってきた。
「ぁぁあぁぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁ」
まさにそのとき、タイミング良くゾンビが浄化していった。そしてその奥にいたのは、人型の白いはかまのような者を着た人だった。
「吾は光輝神殿にいた光の神じゃ。こやつにたべられてしもうたんじゃ。皇帝にも食べられたはずじゃが・・・。貴様らを助けよう。これを飲むのじゃ。」
そう言って神は竜太にオレンジ色の丸い物を食べさせた。
「ウガ・・・。グゲッゴボ・・。」
そう言うと竜太は気絶した。
「貴様竜太に何を食べさせた!」
威嚇する豪火龍に神は言った。
「目覚めた。」
「う・・・・ん・・・うーむ・・・うーむ。」
竜太は気がつかずに
「我が剣に宿れ。」
「うおう・・・なんだあ」
豪火龍は竜太の龍魂剣に引きつけられ、そして、同化した。
そして竜太は剣を振るった。豪火龍が宿った龍魂剣を。
魔王の腹は割かれた。
「我が名は七の切り裂きジャック。この世を支配し、全てを無に返す。」
そう言った竜太は剣を思いっきり振り、地面を炎の山とかした。
魔王の腹から出てきた神は言った。
「ふむ・・・まだ早いな。八迫。こいつ、本当に切り裂きジャックか。」
「五月蠅い。俺の弟子を悪く言うな。」
竜太は暴走して、命あるもの全てを焼き払った。
そして魔王の方を赤く支配された目で見ると、封印ではなく消滅させた。剣をわずか数ミリ傾けただけで・・。
「元に戻してやる。ころころろろこここここ。」
「うがっ。」
竜太はそう言って倒れた。
全てが消え、見通しが良くなった狭霧花は切れかかった息で何とか聞いた。
「長谷・・川君。来週の・・林間・・学・・校はどうな・・っている・・。」
「・・・・東京、東京にあるデュズミーランドに行く予定です。」
そう言うと、長谷川は狭霧花に肩をかして狭霧花と長谷川は職員室に戻った。
「ふふ、天才と、大馬鹿者はまさに紙一重。桐原須藤君。君は紙一重を破って、裏目に出たのだよ。私のように、少しずついかなければ。そんなに急いでもよいことはないんだからさ。」
今回の損失
桐原須藤 死亡?
校舎、ほぼ全壊
利益なしの大損失
八迫はレポートにまとめた。
これで終わった。
そう思うと、眠くなってきたよ。
次回、やっと林間学校編。こうご期待