第七十九話 三巴
まず、竜太は後ろに引いた。剣で自分の身を守りながら後退していった。そしてそれをマリーネが逃すまいと突っ込んでくる。そこにシャガンも突っ込んできて二人が頭をぶつける。竜太は剣を地面に刺すとその剣を支えにしてマリーネとシャガンの顔を蹴り飛ばす。
「甘い!!!例えるとするならばそう…甘党の子供が作るホットミルクのように甘いわ!!!」
意味の分からないたとえを出してシャガンはマリーネの顔を踏み台に竜太の首を確実に狙ってくる。それをよけた竜太の後ろからマリーネが二人をまとめて殺そうと獄帝の刃を振り切る。
「シャガン!!!俺を踏み台にしたら次はお前を確実に殺してやんよぉ!!!切り裂きジャック!!!終わりの始まりは俺だけが始められるんだ!!!」
いい加減に振る剣はシャガンと竜太の二人を確実に壁際へと追いつめた。そこは、総領がいるところだった。
そしてその総領はいつの間にか応援すらも忘れて放心したかのように立ちすくんでいた。何かを呟いている。
「伝説級の存在、マリーネと伝説の初代シャガン…。やっぱり、伝説は本当だったんだ!!!」
その時、竜太とシャガンへと振られた剣が二人が避けたことにより総領の首を横に一刀両断した。
「あぁ…!?」
一瞬何があったかも理解できぬまま下を向いた総領の首は、重力に従ってそのまま下へと、落ちる限りに下へと吸い込まれていった。
切り裂きジャック十九代目総領は絶命した。
竜太は壁を蹴りマリーネの懐へと迫り、非幻想破壊でマリーネを斬り飛ばす。そこに竜太の命を取らんとするシャガンの斧、伝説大斧を呼び出し振り払う。その斧を覇凱一閃で防ぐが、竜太はその重量で吹き飛ぶ。
「終われ終われ!!!宗主に歯向かう存在などこの世界に入らん。竜太、マリーネ、ともに消えてしまえ…」
そう言ったシャガンの目の色は変化していた。反対の手に持ったシャガンの本来の剣、龍魂剣。それを鋭く突きだすと、竜太の首に穴をあけようと駆けだどらす。
「楽しそうなことには僕も入れてほしんだよねぇ!?」
竜太の首に当たりそうだった剣先をけり上げシャガンの目標を自分に向けるとマリーネは翼でシャガンを飛ばす。
「炎斬刀覇凱一閃、炎上」
竜太がとっさに二人の足元に攻撃を仕掛けるがシャガン、マリーネの両者が足でその炎を消し去る。
「龍魂斧!!!」
とっさに剣と斧を無理やり同化させたシャガンが剣斧を振り回す。それが切り裂いた空気は電気を帯びて剣斧の周りに集まり、切れ味を上昇させる。
「喰らえ…。反乱者ども…。雷鳴電戈斬り」
竜が咆哮するかのような騒音とともに、竜太とマリーネの元に雷が飛んでくる。
「炎上!!!」
竜太は炎の壁で雷を防いだ。
「獄帝の鎧・真」
マリーネは自らの鎧の真の姿を発揮し雷をかき消した。そして雷をかき消すと同時に次の行動に移った。二本の剣を地面に刺すと右手と左手に黒い塊をだし、投げつける。
「冥界の誘い…」
あたり一面、黒で包まれ何も聞こえなくなった。
何か言えと言われたら、こういいます。
こんなことしかできません、と。
何か書けと言われたら、こういいます。
こんなものしか書けません、と。
何かしろと言われたら、こういいます。
こんなことでよければ、と。
何言ってるかもわからないですが、こんな他愛もないもので時間が潰してもらえたら、幸いです。
次回第八十話 未定