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#2 楽器体験Ⅰ


教室に入り、何人かのクラスメートと軽く話をした。とはいえ、クラスメートの殆どは小学校からの付き合いだ。

はやく入学式始まらないかな。

先輩のことが気になって仕方なかった。




トランペットのファンファーレが体育館の外にまで響いてきた。

そして、『新入生入場!』というアナウンスが聞こえた。

目の前の扉が開き体育館に入場する。

あちこちから聞こえてくる拍手。式場の隅には吹奏楽部と思われる人々たちが演奏している。

入場中なので立ち止まることはできないので、横目でみる。 

 先輩はどこら辺にいる?

指揮者のそばにはフルート、ピッコロ。フルートの後ろの列にはクラリネットとサックス。

どうも違うな。先輩はもっと大きい楽器だったはず。

その後、長々と校長やPTA会長の祝辞、生徒会長の歓迎の言葉を聞いたが僕は一人、吹奏楽部の方を見ていた。



次の日。午前中はクラス活動で自己紹介やら学級委員なんかを決めた。

そして午後は新入生歓迎会がある。簡単に言うなら、対面式だ。部活動の紹介、全校生徒でやるミニゲームその他もろもろ。

新入生歓迎会も昨日と同じ体育館で行われた。昨日と違うのは体育館内が飾り付けされていないぐらい。そう。吹奏楽部は今日も演奏してくれるのだ。


『みなさ―ん!こんにちは!!

 吹奏楽部です!』

部活動紹介、吹奏楽部の順番がついにやってきた。

ステージ上で顧問や普段の活動様子を部長が説明した。

「では、最後に一曲演奏します。」

そう言った部長は、一礼した。そのあと、舞台袖から楽器を抱えた吹奏楽部の先輩たちが入ってきた。

すばやく椅子も持ってきて演奏する陣形をとった。

中央の指揮台で指揮者が腕を大きく振る。

すると最近流行っている曲が僕の耳に入ってきた。

先輩たちは演奏しながら、立ち上がって吹いたり、楽器を上に上げて吹いたりした。パフォーマンスがすごい。

舞台を見上げている僕の同級生の中には目を輝かせているやつもいる。

入学式と同じで前列はフルート、クラリネットなどが占めていた。

入学式より長い間吹奏楽部をみれたがどうも憧れのあの先輩らしき人はいなかった。

舞台の右側に大きな楽器を吹いてる人がいたけどあれは大きすぎる。

その楽器を吹いてる人は、立ち上がって吹くときは跳んだりしてる。

そして、吹奏楽部の演奏が終わった。

体育館内には拍手の音が響いた。



放課後。僕は走っていた。なぜなら、吹奏楽部の仮入部に行くためだ。

一年の教室は教室棟の4階。吹奏楽部の部室、音楽室は特別棟の3階。さらに特別棟に4階はないので、教室棟の3階に降りて渡り廊下を渡る。

今日は友人も誘おうと思ったけど、憧れの先輩を捕られたくないので(憧れの先輩は僕の友人の理想のタイプだから)一人で来た。


音楽室の前には、椅子や楽器が出されていたので楽器体験をやるんだろう。

音楽室の中では中央に一年生が集まっていた。さりげなく僕もそこに入る。

パッと見て男子は僕しかいない。

数分後、新入生歓迎会の時に挨拶していた部長が入ってきた。

吹奏楽部はあと一つ声楽室という部屋を使っていて、そっちで部員が集まってミーティングをやってるらしい。

部長がそんなことを話していたら、顧問と様々な楽器を抱えた先輩たちが入ってきた。各楽器の説明をするらしい。

その中には―


憧れのあの先輩もいた。


僕は一瞬目を見開いた。

あの先輩はユーフォニアムという楽器をやってるらしい。

ジャージの色が赤なので、僕より一つ上と分かる。


ついに会えた。


僕は勿論、ユーフォニアムを体験しようと思った。

しかし、ホルンの先輩(女子)にホルンのところに連れて行かれた。


ホルンはユーフォニアムの隣で体験だった。ユーフォニアムは体験希望者が居ないらしく、先輩は曲練していた。

明日こそはあの先輩のところに行きたい。



こんにちは、またお会いでき嬉しく思います。

今回は新入生歓迎会から楽器体験に入るまでを書きました。

そして、次話から本格的に先輩がヒロインとしてでてきます。おたのしみに!

今回も読んでいただきありがとうございます。

次話ではさらには楽しめる話にしたいと思います。

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