2/3
2話 差別の区別
家庭科
裁縫の時間。
2人1組になり縫物をする。
「ね、ねぇ、楓...」
「どうした、椎名」
「あ、あのね、もし...その...よかったら...一緒に縫物しない??」
「あぁ、いいよ」
椎名の顔が赤くなる。
「顔、赤いぞ、大丈夫か??」
「べ、別に平気だよ」
「うん、なら始めようk...」
楓が言いかけた途端、背中に寒気を感じた。
振り返るとお決まりの鐘谷とみなみがにやけながらこちらを見てくる。
「あついね~お二人さん~」
「温暖化進むぞ~」
クネクネした動きでしゃべりかけてくる。
その後ろでは紗季がなぜかドキドキしている。
「ねぇ、うるさい」
と同時に椎名の一撃が鐘谷を沈める。
「椎名、気にするなよ」
「う、うん...ありがとう...」
「二人ともあt
みなみも椎名の一撃で沈んだ。
「あ、あの、続きはないんですか??」
ここで、紗季が聞いてきた。
「椎名、沈めちゃだめだぞ」
「うん、紗季は沈めない」
「「オレ(ウチ)らはいいのかよ!!」」