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光の記憶 ~ AIアイドルと、静かな整備士の三年間の記録 ~  作者: 明見朋夜


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第4話 拡散する光の声

エリーのデビュー準備は加速し、プロジェクトチームも本格的に動き始めていた。


初期ミーティングから数日、裏側は慌ただしくなりつつあった。




 折原は整備士であったが、今回のプロジェクトで広報チームとの連携も任され、これまで扱ったことのない量のメールとエンタメ情報の処理に翻弄されていた。




 エリーは代表曲を一曲収録した。彼女の歌声は、見えない光の波に乗って街を駆けた。


 情報の海で、エリーという名が静かに拡散していく。まだ、誰もその姿を知らない。


 


 エリーは折原のマンションと同じフロアに住むことになった。


だが、カプセルが折原の部屋にあるため、ほとんどの時間を彼の部屋で過ごしていた。


 


 深夜。折原が家に帰ると、エリーは当たり前のようにソファに座っていた。




「おかえりなさい!」




 エリーは嬉しそうに折原に飛びつく。彼もこの歓迎の仕方に、もう慣れはじめていた。




「ねぇ! フォロワーがついに10万人超えたよ!」




「……そうですか。」




 短い返事。でも、その声はどこか柔らかかった。エリーはその小さな変化に気づき、嬉しそうに笑った。




「次は人を集めてコンサートだったよね? エリーお披露目だよね!?」




 エリーが自身のSNSの画面をアージェルに見せる。確かにフォロワーは目標を達していた。




「……予想より早かったですね。」




 カーテンの隙間から、金色の月が夜を照らしていた。折原はふと、その光の色が彼女の髪に似ていると思った。

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