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光の記憶 ~ AIアイドルと、静かな整備士の三年間の記録 ~  作者: 明見朋夜


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19/21

第19話 最後のステージ

 あっという間に、ライブ当日。




 会場にはチケットが買えなかったファンたちもかけつけ、小さな騒動になっていた。




 会場は満席。ファンたちはペンライトをもっていた。会場には大きなスクリーンが設置されている。




 控室では、金色の衣装を着たエリーがメイクとヘアーのセットアップをしていた。




 鏡越しに折原を確認し、エリーが鏡の向こうの折原に手を振った。


 


「アージェル不安そうな顔してる」


 


「今までで一番大きい会場ですからね」




 誤魔化すような返答をした。




――あなたが最後までもつのか、心配なんです。




 さすがに会場にカプセルは持ち込めなかったので、生守からエリーの電流や感情を整える調整機を預かっていた。一時的にでもエリーの状態を少しでも整える為に。




「会場の外にもファンの方いるみたいですよ。すごいですね。」




 メイクの女性がエリーに伝えるとエリーは驚いた様子だった。




「嬉しいね。」




 セットアップが終わり、ステージの裾まで移動する。バックダンサーも数名スタンバイしていた。




「いってくるね。」




 エリーの言葉に、折原はうなずきで返答した。




 会場が暗くなり、プロローグの映像が流れる。




 エリーは、リハーサル通り音楽に合わせてステージに現れた。




 ファンの歓声が響く。




 エリーはいつも通り歌っている。彼女の歌声を聞き折原は静かに涙を流していた。




 慌ただしいライブ現場で、折原の涙に気づく人はいなかった。




 彼自身、涙をぬぐうこともなかった。




 折原自身、自分の涙に気づいていないようだった。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


もしこの物語を気に入っていただけたなら、

世界のはじまりを描いた神話にも、少しだけ触れてみてください。


本作は、拙作「二つの月の神話」の設定をもとに紡いでいます。

誕生を司る金の月の女神エリノッティ

そして終わりを司る銀の月のツェルバ


ふたりの物語は、

この世界の“祈り”と“終わり”の原型でもあります。


全5話、2,659文字の短い神話です。

物語の余韻のまま、静かに読める長さになっていますので、

よろしければぜひ、あわせてお楽しみください。

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