日常の翌日
暗く晴れていて、それでいて煌めくのは人工衛星のみそんな夜。
画面をスクロール、考えずとも巡る日常。
登校し家へ帰る、もはや目的を持たない日常。
なぜ、今ここに存在しているのだろう。
俺はそう思わずには入れれない。
今日と昨日、今週と先週、価値のある違いはあったかな。誰が書いたかも知らないツイートを読んで、いつも通りの道をあるいて、自分ってなんだかよくわかんないよな。
人並みに音楽を聴いて、本を読み、漫画を読み、スポーツをして、勉強をする。本当に好きなものってなんだろう。
みんな、自分がやりたいことがあって、自分が何か知ってるのかな。
今日も家に着いた。誰かもわかんない人の動画見て、中身のない会話をして、課題を終わらせて。
もう12時日付が変わっちゃう、今日も疲れたな。
キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ
結構スピード出るな。
ふう、もう十分遊んだしそろそろ家帰って勉強しないとな。
「もう帰っちゃうの?」
「は、はい。」誰だろうこの人?見たことないようなあるような
「僕と少し話していかない?普段何してるの?」
「あー、動画見たりとか、ですかね。」
「おもしろい?」
「まあ、それなりに。」初対面なのにグイグイくるな、初対面だよな?
「僕、何にもないんだよね、やりたいこととか、ぼーっと1日過ごしたら終わっちゃう、もうきのうしたことも思い出せないぐらい。」
「そうなんですね、俺もよくは覚えてないですね。」
「今日はいつ終わるんだろうね?どうやったら明日に進めるんだろうね?」
「…毎日、忙しくてなんやかんや終わってるんですよね。」
「時間があったらいいのかな?」
「どうなんでしょうね。」夏休み果たして何かしただろうか。
「僕らはわからないんじゃないかな?」
「わからない?何が。」
「自由の使いかたが、そして自分自身が。」
「自分自身…」
「この歳になるまで、もうすでにやることは決まっていて、将来も決まってしまっていた、それ人生のレールを飛び越えるような運命にいなかった。」
家は豊と言うほどではないけど、大学に行くことはできるそんな将来の心配をしなくてよくて、考えなくても舗装された道が続いてる、そんな環境で生きていたと言えるのかもしれない。
「子供の頃は持っていたであろう、何かへの情熱、愛情、それは道を逸れることでしか手に入らない、舗装された道には絵画はないし、幽霊が、これまで見たことのない人が現れることはない。」
「…」
「もう忘れちゃったんだよ、心の表し方を。」
言われてみればそうなのかもしれない、好きってどんな気持ちだったっけ、俺って…
ピピピピピピピピ
うーん、もう朝か。今日はよく眠れなかったな、今日も学校に行く。
やっと帰れる、授業6コマって長いよな、もう16時だもんな。
うわっ、ぼーっとしてて轢かれるところだった、びっくりしたー。公園、ブランコか、たまにはやって行くか。
久しぶりに座ったけど椅子ってこんなに低かったんだな、ちょっと漕ぎにくい。
キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ、キーコ
満足したしもう帰ろ、滑り台、アスレチック、砂場。
昔はなにかを作るの好きだったな。
「ただいまー」
やばい、もう6時じゃん課題やんないと。
金属A、B、C、Dのうち塩酸で溶けるのは…
あんまり集中できないな、金属って光沢があって、光沢って描くの難しいな、立方体って意外と綺麗にならないな…。
落書きなんていつぶりだかわかんなかったけど楽しいな、楽しいな。
楽しいっていいな、なんて言うんだろう嬉しいのかな、気持ちいのかな、心地いいのかな、でもすぐ忘れちゃいそうな、一瞬の思い。
もっと描いてみよう、シャーペン、学校、机、制服、テレビ。
どれも人にみでられるものじゃないけど、でも自分で表現するっていいな、自分でこのルーズリーフ一枚自分の絵でいっぱいにするのっていいな。
「今日は覚えていられそうかい?」
「うん。」




