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パンダの小説 オリバージョーンズの冒険  作者: 天才パンダ


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第3巻 寄り道編3:カノンとケイティの結婚式


第3巻 寄り道編3:カノンとケイティの結婚式


未来世界の軌道ステーション「スターライト・ガーデン」。

そこは、銀河系でも指折りの植物園とホログラム劇場が融合した、夢のようなウェディング会場だ。

空には人工のオーロラが揺れ、会場全体がカノンのバイオリンの音色をイメージした光の花で彩られていた。

ケイティ・バード、31歳。

今日は彼の人生で最も緊張する日だ。

白いタキシードに身を包み、胸元にはカノンが大好きな紫陽花のブローチ。

その隣には、フェイ太郎とハチ公が誇らしげに並んでいる。

フェイ太郎は特別に作られた小さな蝶ネクタイをつけ、ハチ公は金の鈴付きの首輪でキメていた。

「ケイティ、緊張してる? ほら、僕たちの活躍でバクスターの陰謀を潰したんだから、今日くらい余裕でいけるよ!」

フェイ太郎がウィンクしながら言うと、ハチ公が「ワフ!」と短く吠えた。

「まったく、お前ら……今日は俺が主役なんだから、静かにしててくれよ」

ケイティは苦笑いしつつ、二匹の頭を軽く撫でた。


会場には、ケイティの両親、カノンの両親、オリバー一家や、エミール夫妻、マハラジャも勢揃い。

ラファエラはエレガントなドレスで、ミレーユとノアの手を引いている。

「ケイティおじちゃん、かっこいい!」とミレーユが目を輝かせ、ノアは「…花の匂い、いいね…寝ちゃいそう」とぼそっと呟く。

ユリウスとネロは、会場に飾られた植物型ドローンに興奮して走り回り、オリバーが「落ち着け!」と追いかけるいつもの光景だ。

そして、音楽が鳴り響く。

カノン・マエダ、25歳。

純白のドレスに、バイオリンの弦をモチーフにした繊細なヴェール。

彼女が持つブーケは、ケイティが自ら育てた希少な銀河蘭で作られていた。

ゆっくりとバージンロードを歩むカノンの背後では、ホログラムオーケストラが彼女の代表曲を奏でている。

ケイティはカノンを見つめ、思わず涙ぐむ。

「…カノン、君の音楽に、植物も、俺も、全部救われたよ」

彼の声は震えていたが、確かな愛に満ちていた。

カノンは微笑み、そっとケイティの手を取る。

「ケイティ、あなたの情熱が、私の音を強くしてくれた。…これからも、一緒に奏でよう?」

その言葉に、会場全体が温かい拍手に包まれた。


式のクライマックス。

フェイ太郎がリングを運ぶ小さなドローンを操り、ハチ公が「ワン!」とタイミングを合わせてリングボックスを開く。

会場からは笑いと歓声が上がり、オリバーは「アイツら、めっちゃ目立ってるな…」と苦笑。

ラファエラは「ケイティ、ちゃんとプロポーズできたのね」と目を細める。

誓いのキスの瞬間、会場の上空に銀河蘭の花びらが舞い、ホログラムの蝶が光の尾を引いて飛んだ。

ミレーユとノアは「キラキラだ…」と見とれ、ノアは「…寝るの我慢した甲斐あった…」と呟く。


披露宴では、ケイティがカノンのために用意したサプライズが炸裂。

彼が研究してきた「音に反応する植物」が会場を彩り、カノンの即興バイオリン演奏に合わせて花々が光り、揺れ、まるで生きているように踊った。

「これ、君の音楽を永遠に残したかったんだ」

ケイティの言葉に、カノンは涙を浮かべながらバイオリンを弾き続けた。

オリバーは家族と一緒にその光景を見ながら、そっと呟く。

「…やっぱり、家族が増えるって、いいもんだな」


この結婚式は、銀河ニュースでも取り上げられ、「植物学と音楽の奇跡の融合」と呼ばれた。

フェイ太郎とハチ公は、ケイティの新たな旅のパートナーとして、これからも彼のそばで活躍するだろう。

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