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パンダの小説 オリバージョーンズの冒険  作者: 天才パンダ


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第8章:町田バトル・ロワイヤル

第8章:町田バトル・ロワイヤル(オリバー視点・語り口調)


町田市全体を、光の壁が包んでいた。

仮想と現実の境目は完全に消え、すべてが「ゲーム」として再構築された世界。俺がかつて知っていた町田の面影なんて、もうどこにもなかった。


俺たちはその最前線――町田市役所跡地に造られたバトルスタジアムの中央に立っていた。

頭上の電光掲示板には、ランクとタイマー。そして、最終バトルのゴングが――今、鳴ろうとしていた。



ランク3位:アレッサンドロ・ビアンキと“美の軍団”


ビアンキが現れた時、空気が凍った気がした。

真っ白なスーツに金縁のサングラス。いつもの完璧主義を、彼はどこまでも貫いてる。背後には、顔も動きも完全にシンメトリーなクローン兵たち。レーザー武器を撃つフォームすら、狂いがない。


「無駄が美しくない。汚れた感情は、我々には不要だ」


そう呟いた瞬間、奴らはまるで舞踏会のようなフォーメーションで動き出した。

彼の目的は明確だった――“美の秩序”で町田を掌握すること。それ以外の価値は、彼にとってノイズだった。



ランク2位:エミール・モナークの黒豹部隊


エミールの動きはいつもと変わらない。いや――むしろ、いつも以上に迷いがなかった。

あいつの内にある“護る意志”が、俺にも伝わってくる。彼に従うのは、gifted学園で一緒だった、エミールにスカウトされた仲間達。息はピタリと合っていた。


「俺たちが守るのは、秩序でも栄光でもない。……命だ」


その言葉に偽りはなかった。隊員たちは「隊長!」と叫びながら、崩れかけた陣形を立て直していく。


町田市民との戦闘はまさに地獄のようだった。でも、エミールは一歩も退かない。


その時――ビアンキが口にした。


「黒人のアイドル、アマデウス・レイ・モナーク。黒人の振りをする、エミール・モナーク。家族か?確か天才女医にリリカ・モナークってのが居たな。リリカ!加成美人だが家族揃って趣味が悪いな」


……あれはまずかった。エミールの表情が一変した。


青いレーザーソードを静かに抜いた彼は、あの冷静沈着な“少年”じゃなかった。あれは、本気で怒った“戦士”だった。


「やる気か?」


ビアンキも応じて、赤いレーザーソードを構える。


そして、黒豹とビアンキは何かを完全に誤解したまま――

白熱した一騎打ちを始めた。


スタジアム中が揺れた。観客は歓声を上げ、興奮の熱が空気を震わせていく。



ランク4位:日本・異種格闘技連盟


次に来たのは、地元代表。大相撲の元横綱が中央に立ち、その両脇には空手家、剣道の達人。見た目はバラバラだったけど、その連携は驚くほど洗練されてた。


「町田の道場が、黙っちゃいねぇ!」


地元中学の柔道部顧問がそう叫ぶと、剣道の面を被った女性が応じた。

どちらも、動きがキレてた。確実に有段者だ。


あの「芹ヶ谷ジャンプ」からの合気投げ、俺も見惚れたよ。敵の最前線が次々に崩れていく。


「ご先祖が泣いてるぞ!」


道着が破れても、彼らは立ち上がる。その姿に、客席のあちこちからすすり泣く声が聞こえた。



ランク5位:ゲームオタク頂点チーム(スポンサー:イーロン・マスクのひ孫)


このチームは、いわば“技術の極地”だった。


「町田は俺たちの聖域セーブデータだったんだよ!!」


空中に浮かぶ立体コントロールボードを操りながら、町田の街全体が仮想地形に塗り替えられていく。

彼らの操作軌跡が空にネオンのように走り、次々と現実がゲームフィールドに変貌していった。


「ゲームは人生!この街はステージ!イーロン・マスク万歳!」


その叫びが町田上空に響き渡り、仮想雷が炸裂。デバッグコードの雨が敵AIの制御を次々と狂わせていく。



ランク6位:アジア連盟(中国・韓国・北朝鮮)


正直、この連中は予想外だった。


「名誉を懸けて戦う」


中国拳法の達人が一歩踏み込むだけで地面が震えた。

韓国のハッカー忍者はワープを多用し、北朝鮮の機械格闘家はただひたすらに突進する。


「これは我らの未来への投資」


その一言で、国家の威信を背負っていることが分かった。

しかも、人工衛星と連携した戦略支援までやってのける徹底ぶり。


けど――町田の“熱”にあてられたのか、あの彼らの顔に、笑みが浮かんでた。

なんだよ、お前ら。こっちの空気、嫌いじゃないんじゃん。



ランク7位:ロボットペット連合軍


日本生まれのロボペットたちも、負けちゃいない。


ハチ公が吠えた瞬間、翻訳機が作動して言った。


「MOTHERヘラを泣かせた奴らは、許さない」


……泣きそうになった。


フェイ太郎はジャンプして、回転しながら敵のヘルメットに噛みついた。どうやら、7つ全部の鍵を解除したらしい。アイツ、やっぱすげえ。


ハートは背中のハート模様が輝いて、機関銃モードに変形。レイの腕の中で麻酔弾を乱射してる。


と思ったら、突然レイが撃つのをやめて――歌い出した。


「ありったけの夢をかきあつめ!探し物探しに行くんだよー」


懐かしのアニメソング《ウィーハー!》。

ハートはマイクに変形して、超音波混じりの歌声を響かせてた。


町田全体が、その歌に揺れていた。

……まったく、アイツらしいや。



町田市民の反撃、始まる


・駅前の学生たちが叫んでた。「小田急が止まっても、俺たちは止まらない!」

・主婦たちはフライパンと掃除機で敵兵を迎撃。「今日は特売日なんだから、邪魔しないで!」

・文学館の老人たちは古文書の呪文でバフをかけてる。マジで。

・子供たちが投げた折り紙が、鋭利な手裏剣になって敵兵の装甲を貫いてた。

・伝統職人たちは、槌とノミで武器を“彫刻”してた。完全に職人魂。

・農家たちは畑ごと召喚して、大根ミサイルを空へ打ち上げた。もうなんでもアリだ。


「俺達の夢空間町田市を、取り戻すぞ!」


「町田魂、見せてやる!!」


「レトロと未来の融合……これが、俺たちの町田だ!!!」


――で、その時。


激闘を続けていたエミールとビアンキが、突然、同時に叫んだ。


「「うるさい!!」」


そして、利き手とは逆の手で、あの“ピッコロ大魔王”みたいな気功砲を撃ったんだ。


町田市民の塊は半分吹き飛んだ。でも、次の瞬間には――

その熱は、もう膨張を始めていた。



バトルは、最高潮へと突入していく。


けれど、まだ――“ランク1位”は現れていない。


そう、あの男の名は――マハラジャ・ウォーカー。


(続く)






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