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第5話 「著作権は登記しなさい」って伝えない編集者

 これ、モグリですね。著作権が死後25年の時代と違って50年、そして70年に延長されました。するとちゃんと登記しないと著作者の息子・娘どころか孫の世代にまで版権が均等配分されます。だから「権利者多数」で無事版権者不明になります。つまり著作権は継続しているのにその著作権物をリメイク出来ないって事になります。もちろん2次著作物の漫画・アニメもです。


 なので「文化庁に著作権登記しましょう。そのために著作権相続も行いましょう」って言わない奴。これモグリです。だって終売して絶版本になったその作品がいつ突然爆発的に再ブレイクして売れるかどうかなんて誰もわかりませんもん。なお仮に生きていても本人が高齢で認知症になって居たらアウトです。


 土地と同じですね。


 さらに会社だって永久に存続できるわけじゃないです。なのでその場合は版権移動登記というものを行います。じゃないと誰が版権持ってるか不明のまま倒産で著作権消失でリメイク不能です。つまり「万が一自社が倒産した時どうするか」って事まで言わない奴はダメ編集者なのよ。そうやって過去作品が闇に行ってしまった作品のなんて多い事か。


 「今のラノベってもう質的にダメだから過去作のリメイクをしよう」ってなった時に……もう本人が亡くなっていて子供も亡くなっていたら。あるいは著作権者が子供を残さず民法上自動で妹や兄のほうに均等で権利を相続してしまったら。


 そうなったら手遅れだから「相続手続きしましょう」って編集者は言うわけですね。逆にちゃんと著作権登記をしてるとアナログ放送時代のアニメを地デジ時代のアニメにリメイクできるなんてことにもなるんです。それを「IP管理」と言います。まあ、これはプロの編集者でもおろそかにしがちですがやっぱ言わないと駄目です。偽とまでは言いませんがこれ言わない奴は3流編集者です。


 だって若い作家でもいつ事故死するかなんて人間には分からないんだぜ。分かるのは神様だけだ。その時のために出版確定時に権利をどうしますかって言わないと絶対駄目なんだよ。


 そして2次著作物で最重要項目があります。次回。なんで他社同士の編集者の連携が重要か。


 「『原作クラッシャー』編集者が居る」


 こうご期待!


 そして先ほど言ったようにラノベの本当の儲けは「漫画」と「アニメ」だ。もう分るよな。「本当に編集者が当選させたい作品とはどういうものか」ということに。まあ、だからラノベって「ダメ」になったんですし、「ラノベ発のアニメは地雷」と言われる原因なんですがね。

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