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本物の編集者の見抜き方  作者: らんた
お役立ち・校正以外の編集者用語
22/22

ラフ

実はですね編集者って企画会議を開いて「ラフ絵」を描くんですよ。雑誌編集者ほどそうです。どの部分が写真になるか、表にするかなどです。一般図書もこれに近いかも。


 さてここでラノベは絵師ガチャというものもあってこれが大量の微エロ絵ばかりになってそれがラノベ市場を下落させた大きな原因です。本来硬派な物語なのに表紙が「微エロ萌え絵」ばかり置くって事ですね。それでジャケット買いを促すって事です。完全にこれって子供のことが見えてないわけですね。子供は少ないお小遣いでやりくりしてるのでジャケ絵買いなんてことは出来ないのです。


 ――お前の趣味じゃね?


 って言われちゃうのはまさにここなんですよね。そうなんですね。表紙絵ダミーの時点でもう萌え絵だったりするんですよね。ラフ絵の時点でね。なんだったら帯まで萌えに媚びてる。それを元に絵師に依頼するんですよ。ええ、高確率で思考停止か「自分の趣味」の押し付けですよね。絶対に一般図書やライト文芸ではありえない態度を編集者側は取っているわけです。


 それとも「ラノベなんてエロで釣ればいいんだよ」という客をなめた態度かのどちらかですね。


 ――ラノベ、なめられてますよ


 さすがに版権ものだと許されませんが。なので最近は版権ものを買いたがる読者が多いのも「安心感」だからなんですよね。


 だって書き手は絵師なんて選択できないですからね。だからこそ「絵師ガチャ」なんて言うのですから。もちろん読者側は絵師ガチャなんて言わないですよね。そんなの消費者にとってはどうでもいい話ですからね。


 これって「ラノベの中身はどうでもいい」って態度ですからやっぱ客を舐めてるんですよ。これだけは確実ですよ。中身読んでたら硬派な作品を「微エロ萌え表紙絵」なんてしないですって。書き手側も書き手側で「微エロ萌え絵」を当たりだと思ってる時代遅れが居るからお前もたいがいなんですけどね。しかも微エロ萌え絵のせいで図書館と学校図書館と言う大量の安定顧客を失っているというのにね。


 ここで一句


 ラノベは 表紙絵だけで 作品を打ち切ることまで出来る


 そう、打ち切りたい作家を絵でぶつけてわざとその作品を打ち切りにさせることまで出来るんだよ。もう一回うけどラノベ作家って「先生」の扱いじゃないっすよ。


 そしてラノベ表紙絵について実はPOSデータにしてないと思いますよ。つまり「カン」でしか絵師を決めてない。なので君が書籍化した時もう「ラフ絵」の時点で運命決まってますよ。もし、もしだぞ? 僕がジャケ絵を社内POSデータ(別に社外POSでもいいけど)にするのなら……。


(モード表:8でその他の割合が5%超えたら独立項目にする。逆に4%切ったらその他へ戻す)


 1-微エロ萌え絵

 2-かわいい系萌え絵

 3-悪役令嬢系絵

 4-本格ファンタジー系絵

 5-スローライフ絵

 6-歴史系絵

 7-版権絵

 8-その他

(7項目から独立したものが「モード・イン」(流行物)、独立項目から外れてその他枠へ移動をした存在を「モード・オフ」(オワコン)という)


 ↑にして販売動向を把握する。これで4や6や7が一番ラノベ売れていたら滑稽ですね。つまりね「萌えは時代遅れ」と言う社会実験が成立しちゃうんだ。これを「社会調査」って言うんですね。マーケティング、マーケティングと言ってる奴に言いたい。社会学から見たらお前らの調査は時代遅れも甚だしい。「絵師ガチャ」は止められる。

 そもそも萌えトレンドは2002年頃の話だ。今(2025年)から約23年前くらいですよ。萌えは明らかに作られし社会的ブームにしてオワコンなんだよ。本当に自然発生的社会ブームなら持って5年がせいぜいだよ。いいか、美術や服というものには「モード」というのがあるんだ。そうじゃないという時点で作家側の君は疑わないと。つまり本来萌えなんて物はリーマンショック(2008年)の時点で立ち消えてないとおかしいんだって。こういうのは「ごり押し」か「思考停止」(記号化)って言うのね。記号化しちゃうと今度は陳腐化という業界にとって危険な事象が起きるしラノベ市場額の通りだよ。金額は嘘付かない。


 作家の皆様へ。「絵師ガチャ」が嫌なら何度も言うけどラノベと一生関わらずに大衆文学作家に必死に成り上がるしかねえな。ね、先生? 書籍化作家という名称と作家の間には深い溝があることをいい加減に気がつけ。書籍化作家=素人なんだ。分かった? だって君は自作の表紙絵にすら関われないって意味なんだからね、この言葉。表紙絵って原画を美術館に飾るくらいの代物ですよ。なめんなよ。


 =終=

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