POSデータ管理
なんと書店業界はISBNと書籍JANコードがあるのに……実にアナログな世界でスリップで管理してたと言われます。紙が挟まってる奴ね。昭和の話ではありません。もう2000年頃までずっとこんなことやってたのです。
さてPOSデータというのはこの業界一般的には紀伊国屋書店とか日販データのPOSを買います。紀伊国屋だったら5%のデータともいわれ都市型購買動向が把握できるとも言われています。やっとですよ。購買情報の売買がようやく2000年代前半でやっと行えたぐらいに遅れてる業界だったのです。
ではPOSで売れてる本は発注し売れてない本を返品処理したら売れるのか?
――ダメなんです
これこそが「画一化」と言って全国どこでも書店が同じに見えてつまらない店舗になる原因になるんです。逆にアナログ時代の方が書店員の個性が現れて幅広い客層に売れていたというのです。でもだからと言ってアナログでやったらどうなるかというと売れない本を抱えて大爆死、大量返品作業となるわけで。POSは過去データの結果に過ぎずじゃあマーケティングに使えるかと言ったら
――そのままでは使えません
じゃあどうしたらいいのか。メガ店舗以外絵本に特化した書店とか雑誌に特化した書店とかラノベに特化した書店など「個性」を作りかつコト消費にシフトしないと駄目なんです。サイン会みたいなどこでもやってるコト消費じゃなくて。
しかし業界人はこんな事も理解できないから、書店閉店ラッシュなんですよね。