漫才「携帯電話」
小説ではなく、漫才です。
登場人物:ボケ(ボ)、ツッコミ(ツ)
2人の時は2です。
2:はい、どーもー!
ボ:みなさーん、これから漫才、やりますよ〜!(お客さんに向けて叫ぶ)
ツ:わざわざ報告しなくてもお客さん分かってるから。
ボ:そうですか?じゃ、脱ぎますか。
ツ:脱がなくていいから。
ボ:ん?
ツ:なんで出てきたそうそう、脱がなくちゃいけないんだよ。
ボ:上半身の方ですよ(当たり前のように)
ツ:上半身の方ならOKとかじゃないから。
ボ:そうですか...。本当にいいんですね?
ツ:いいですよ。
ボ:後で後悔しますよ。
ツ:なんでお前が上半身脱がなかったことを後で後悔するんだよ。
ボ:4年に1度ですよ。
ツ:オリンピックみたいにお前は4年に一度上半身脱ぐんだ?
ボ:いや、ワールドカップの年に私は上半身を脱ぐんです。
ツ:どっちでもいいよ。
ボ:ね〜(お客さんに媚びるように)
ツ:なんでお客さんに媚びてるんだよ。
ボ:例えばさー...(急に)
ツ:いきなり例えちゃうのー?
ボ:え?例えちゃマズかった?
ツ:いや、マズくはないけどさー、まだ俺の中で例えられる準備が整ってなかったからさー。
ボ:あー、あー、あ、強いて言えばさー。
ツ:いや、何があっての強いて言えばなの?
ボ:え?強いて言っちゃマズかった?
ツ:だからマズくはないんだけどさー、俺の中で強いて言われる準備が整ってなかったからさー。
ボ:あ、そっか、そっか...。はなし、かわる、けど、さー...(相方の顔を伺いながら)
ツ:なんで探り探りなんだよ。いいですよ、話変わってもらって。
ボ:え!?ホントに!?(満面の笑みで)
ツ:そんなに喜んでくれるとは思わなかったよ(笑)
ボ:お前、携帯電話のことなんて言うの?
ツ:だいぶ話変わっちゃったねー。
ボ:話変えてもいいんでしょ?
ツ:まー、いいですけど。いや、まー、普通に「携帯」でしょ?
ボ:それそれそれ、おかしくない?
ツ:いやいや、みんなそうなんじゃないの?(お客さんを見渡しながら)
ボ:よく考えてみて下さい。「携帯」って、持ち運ぶとかいう意味じゃないの?「お前、持ち運びの機種なに?」とかおかしいんじゃないの?略すんなら「携電」でしょー?
ツ:「携電」なんて略してる人見たことないは!(バカにしたように)
ボ:だったらどっちかっていったら「電話」だろー。
ツ:「電話」っていうのもおかしいだろー。
ボ:いやいや、お前はあれだからね、ミスターチルドレンを「ミスター」って言ってるようなもんだからね。
ツ:それとこれとはまた別だろー。
ボ:いや、一緒ですよ。ポケットモンスターを「ポケット」っ呼ぶんでしょ?あなたは。
ツ:いや、それは「ポケモン」ですよ。ミスターチルドレンも「ミスチル」ですよ。
ボ:携帯電話は?
ツ:携帯
ボ:おかしいだろっつーの!(片足を何度も踏みつけながら)涼しい顔で言いやがって!
ツ:....
ボ:じゃー、ちょっと軽いゲームをしましょう。じゃーね、俺の言ったものを略していって下さい。
ツ:はい。いいですよー。
ボ:えー、ミスターチルドレン。
ツ:ミスチル!
ボ:ポケットモンスター。
ツ:ポケモン!
ボ:ドリームズカムトゥルー。
ツ:ドリカム!
ボ:木村拓哉。
ツ:キムタク!
ボ:携帯電話。
ツ:携帯
ボ:...間違えろやー!
ツ:携帯ですよ。
ボ:罠にハマれやー!俺の術中にハマれやー!滑舌よく言いやがって!
ツ:全然問題ないですよ。
ボ:ちょっともう一回やらしてくれ!
ツ:えー?
ボ:頼むから。土下座するからさ(必死にツッコミにすがり寄る)
ツ:随分、立場低くなっちゃったなー。じゃー、いいですよ。もう一回。
ボ:ありがとう!ホントにありがとう!(ツッコミの両手を握る)
ツ:今の俺とお前の間柄はなんなんだよ。
ボ:やっぱり脱ごうか?
ツ:だから脱がなくていいから。
ボ:次は4年後だけどいいのか?
ツ:いいから、問題出して。
ボ:そうか。よし、じゃー、行くぞー。
ツ:いいよー(気合いを入れる)
ボ:ドラゴンクエスト
ツ:ドラクエ!
ボ:東京大学。
ツ:東大!
ボ:就職活動。
ツ:就活!
ボ:こちら葛飾区亀有公演前派出所。
ツ:こち亀!
ボ:最終電車
ツ:...終電!
ボ:携帯電話。
ツ:...携帯!!
ボ:あー!!おしい!!今ギリだったろ!!?
ツ:いや。全然問題ないですよ(冷静を装う)
ボ:うそつけ!最終電車から携帯電話へのくだりの所ギリだったろ?
ツ:いや、全然(涼しい顔)
ボ:ちょっと長めのシンキングタイムだったじゃねーかよ!
ツ:(無言で首を左右に振る)
ボ:くそ〜!!(太ももを2回強く叩く)
ツ:仮に俺がそこで携電って言った所で、それを認めた訳じゃなくて誘導に引っ掛かっただけだからね。
ボ:それでもいいんだよ!
ツ:お前のプライドかなり低い位置にあるな〜。別にいいじゃないですかー、携帯電話は携帯でも。
ボ:よくないっつーの。俺が総理大臣になったらまず「携帯電話は携電と略させます」をマニフェストにするからな!
ツ:どんなマニフェストだよ...
ボ:みんなの笑顔が見たいから、携帯電話は携電と呼ぼう!(右手の拳を握り、ボーズをとる)
ツ:なんのCMだよ。
ボ:携電の呼び方を普及させる政府のCMだよ。
ツ:わざわざ政府が作るの?なんだよ、みんなの笑顔が見たいからって。
ボ:いいでしょ?
ツ:いいも何も意味が分からないからね...
ボ:好きです。携電!(爽やかに)
ツ:あ、そっちのパターンもあるんだね。2パターンかな。
ボ:こっちのパターンにはね、アイドルを起用したいと思います。
ツ:勝手に妄想してくれよ。
ボ:上戸彩ちゃんがいいかな。
ツ:お前がファンなだけだろ?
ボ:そりゃ、上戸の彩ちゃんに「好きです携電!」って言われたらみんな携電、携電のお祭り騒ぎでしょー。
ツ:まー、本当ににそのCMが流れたなら俺も携電って呼んでもいいですよ(ある分けないと思いながら)
ボ:ホントだな!?
ツ:いいですよ。
(ポケットを探るボケ)
ボ:じゃー、ちょっと今から上戸彩ちゃんの事務所にオファーするから。
(ポケットを探るボケ)
ボ:あれ、無いな。あ、ちょっと「携帯」貸して!
ツ:お前が携帯って言っちゃってるじゃねーかよ!!
2:ありがとうございましたー!
くだらない漫才をお読みいただき、ありがとうございました。
ご感想をいただけたら嬉しいです。




