2021/7/20
晴れ
眠くて、眠くて、お酒飲みたい。獺祭を手に入れたので、適当にお鍋突っつきながら冷酒をいただきたい。すでに妄想舞台、大晦日。夏らしく焼肉食べながらもいいな。ナスやズッキーニみたいな夏野菜とお肉を頬張りたい。
ウガンダの選手が見つかったらしい。正確には保護と言うべきなのだろうけど、大の大人を保護するというのはちょっと似つかわしくない気もする。
オリンピックの機会に乗じて日本で働くために行方をくらますとは、相当な覚悟だったんだろうな。罪に問われるのかはわからないけど、母国やオリンピック関係者に迷惑をかけることではあるだろうし、強い決意があったんだろうな。ぼくも、何かを台無しにしたとしても突っ走るだけの決断をしてみたいと少し思った。
ウガンダは治安が悪いというどころのレベルではないと聞いた覚えがある。
リアルに起きている大量虐殺、いわゆるジェノサイドについて初めて聞いたのがウガンダだったと思う。2,3年前であっても、100万人近い人が殺されている。ウガンダ“愛国”戦線という状況の不釣り合いな名前の部隊が関わっていることに一層の狂気を感じた。特定の誰かを対象にとるのではなくて、不特定多数の人間を殺めるのだから、そこに明確な殺意がなく、極めて作業的に、生産工場で不良品だけをはじいていくような感覚に思えて恐ろしい。そういう混沌とした状況では国の法律で裁くなんて到底できないだろうし、罪刑法定主義なんて難しそう。それに、「誰を」「何の」罪に問うか、「どんな」罰を課すか、仮に文言に起こして犯罪の3要素、構成要件・違法・有責を示したところで、事実上の死刑に該当する重罪に値し、結局個別具体的に考えていかなければ殺戮の連鎖が止まらないような気もする。ただ治安を守るだけではなく、乱れた治安を整えていく必要があるから日本以上に高度な裁きの在り方が求められるんだろうな。というか、日本での「罪と罰」に対する考えとは、違う「罪と罰」が必要だと思う。
そのような国で過ごしてきた人が日本に来たら、そりゃ平和で帰りたくないと言っても不思議なことじゃない。様々な国の選手が関わる中で、ダイバーシティの重要さを言われつつあるけれど、なんだか現実「みんなちがって、みんないい」とまとめきれない多様性の影を見た気がした。