意味がわかると怖い話④「工事現場の幽霊」
自作の意味怖シリーズその4 「工事現場の幽霊」です。
あなたは真相にたどり着けるでしょうか?
解答は次回の後書き欄で。
さあ、レッツ推理!!
今回うちの会社が解体を請け負うことになった建物は幽霊が出ると噂されている。
以前解体をしようとした業者があったようだが、解体作業が始まってすぐ何人かの作業員が怪我をしたとかで取り壊しがストップしていたらしい。
その怪我っていうのが、幽霊に押されて足場から落ちたんだと言われているんだ。
でも、今回は大丈夫。
うちにはめちゃめちゃ霊感の強い同僚がいるけど「幽霊なんてここには1人もいない。」って言ってるし、念のため作業員は全員お祓いも受けた。
これで安心して解体できる。
解体作業が始まって少しした頃、俺は見てしまった。
同僚の後ろに女が立っている。
長い髪で顔が覆われていて、白いワンピースを着た女だ。
「あっ!」と思った瞬間、女は同僚の背中を押した。
そのまま地面に叩き付けられ、同僚は全治1ヵ月の大怪我を負った。
後日、「幽霊に押されたんです!」そう俺が上司に説明すると、怪我した同僚は言った。「幽霊なんていなかった。」
今回はここまでになります。
楽しんでいただけたでしょうか?
さて、ここからは前回の解答になります。
意味がわかると怖い話③「ラブレター」を読んでいない人は、まずそちらを読むことをお勧めします。
以下は「ラブレター」の解答、つまりネタバレになります。
よろしいですか?
解答
ナナメ読みすると「お前を絶対に許さない」になる
これはラブレターに隠された意味に気付けるかどうかということですね。
友達が「本当の意味に気付け!横じゃないんだ!」と言っているのは、『横に読むのではなく、別の読み方をすると本当の意味に気付ける』という意味になります。縦読みしても意味のある文章にはなりません。斜めに読んでみましょう。
手紙の本文を左上から斜めに読んでいくと、『お前を絶対に許さない』になります。小学生の時に田中にいじめられていたことを、A子は許していなかったのです。ラブレターを装った手紙で屋上に誘き寄せた田中に、一体何をする気なのでしょうか?それは皆さんのご想像にお任せします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よろしければ、また次回もお付き合いください。