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4話 冒険者始めました

というわけでやってきました冒険者ギルド!


ひゃっふぅ!外観もいかにもなテンプレしてやがるぜ!


これはあれかな、テンプレ通りガラの悪い冒険者に絡まれちゃったりするのかな!


まぁ、絡まれても何も出来ませんけどね!だって俺弱いし!


冒険者ギルドについては、城の書庫にはあんまり情報がなかったから楽しみすぎる!


ひゃっほー極いっきまーす!


冒険者ギルドの扉を開くとそこには、テンプレの如く酒を飲んでいる冒険者達!依頼が貼ってあるであろうボード!綺麗な受付のお姉さん!


そうそう、こういうのでいいんだよ。


そんなことを考えながら受付に向かい


「すみません、冒険者登録したいんですけど」


「はい、かしこまりました。登録について詳しい説明は必要でしょうか?」


「はい、お願いします。」


「かしこまりました。」


かなり詳しく説明してくれ、全部書くと1~2話ぐらい使ってしまうので抜粋しよう。



・冒険者は下からE、D、C、B、A、Sランクに分かれている。

・ランクごとに受けられる依頼が決まっている。

・依頼達成件数、査定などによりランクアップがされる。

・各国にそれぞれ冒険者ギルドはあるが、どこか一か所で登録すればすべての冒険者ギルドで活動できる。

・登録すれば冒険者カードというものが発行され、身分証明書にもなる。

・再発行には銀貨1枚かかるため、なくさないように。


まだまだたくさん説明されたが、日本人なら一般常識なレベルの話も混じっていたのでその辺は省略した。


ランクとかまさにテンプレだな!


ずっと不思議に思っていたんだけどなんでAの次はSなんだろうな?


「では登録料として、銀貨1枚とこちらの用紙の記入事項をお書きください。」


名前と年齢だけか。


そういえば、もらった革袋の中身確認してなかった!


中身を確認すると銀貨20枚が入っていた。


この世界の貨幣は6種類、これはお城でクラスメイトともに学んだ一般常識として教えられている。


小銅貨、中銅貨、大銅貨、銀貨、金貨、白金貨


それぞれ日本円で大体、百、五百、千、一万、十万、百万といった所だ。


大体20万円か、一か月は大丈夫そうかな?


いや、初期投資分があるし、ちゃんと稼がないと一か月は持たないか。


「はい、銀貨1枚とキワミ ゴミと」


カタカナで書くと改めてひでーな、この苗字。


「はい、確かに。キワミさんですね、これからよろしくお願いします。」


呼び方がゴミの方じゃない、良い人だなぁ。


「それではこちらの鑑定用の水晶に触れてください。」


お、これは城で使った奴と同じ奴かな。


「はい、ありがとうございます。それではこちらが冒険者カードになります。」



冒険者カードにはこう記載されている。


名前:キワミ ゴミ

年齢:17歳

Lv:2

スキル:【極】


「冒険者カードのスキル欄の表示は、所有者がこちらを触れて頂くと非表示にもできますので。」


お、それは助かる、【極】について聞かれても答えようがないからな。


「はい、ありがとうございます。それと少々聞きたいことがあるのですが」


「はい、なんでしょう?」


「おすすめの宿屋と初心者が装備をそろえる店、日用品を買う場所など教えて頂くことは可能でしょうか?」


よく考えたら冒険者ギルドの位置は城の門番の人に聞いたけど、それ以外の場所はさっぱりだった。


かなりこの国は広いみたいだし、変な所に迷い込んでトラブルとか御免だ。


「でしたら、こちらの冒険者ギルドで発行している、ガイドマップなどいかがでしょう?小銅貨5枚になりますが。」


へぇ、町の施設の説明、町の外も近場なら説明が記載されているのか。


ギルドが紹介している店ならぼったくりとかもなさそうだしこれはいいな。


「じゃあ、銀貨1枚でお願いします。」


「はい、では大銅貨9枚、中銅貨1枚のお返しです。」


「色々ありがとうございました。」


「はい、これから頑張ってくださいね。」


とにっこりと笑顔で言ってくれる、マジかわいい。


ほれてまうやろー!


とホクホクで冒険者ギルドを後にしようとした所


「おうおう、にーちゃんよ」


いかにもガラの悪い、髭ボーボーのいかつい冒険者?らしき男に声を掛けられる。


「は、はい、なんでしょう?」


これはあれか、テンプレの新人をシメるあれですかー!?


「今登録したばかりの新人みてーだな」


足元からジロジロと値踏みされるように見られる。


「そ、そうです」


やべーよ、こえーよ。


絡まれても土下座ぐらいしかできねーよ!


「最初は苦労するだろうが、これから頑張れよ!」


とバシバシと肩を叩かれ笑顔で激励される。


良い人!めっちゃ良い人!


なんだこの世界、イージーモードかよ!


でも王様はびみょーだったけど。


「はい、頑張ります!」


「おう、余裕ができたら今度一緒に酒でも飲もうや」


「はい!」


そうして、冒険者ギルドから外にでて、俺の冒険者として第一歩が始まったのである。


やっと次あたりで【極】が出てこれそうです。

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