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2話 スキルについてお勉強

スキル鑑定も無事終わり、あの後この世界に関しての基礎知識みたいなものをクラスメイトのみんなで受けました。


ぶっちゃけよくわからん単語がたくさん出てきて完全に理解できたわけではないけど


大まかにまとめるとこんな感じらしい。


・この世界は大きく5つの国から成り立っている。

・人族の国、エルフ族の国、獣人族の国、ドワーフ族の国、魔族の国

・今俺達がいるのは人族の国 エシリメンジギ王国

・十年ほど前に新しく魔族の国の王が変わり、他4国に攻め込んでいる。

・魔王が新しくなってから魔族の国強すぎて世界がヤバイ。

・俺達はその魔族の国から国を守るため呼ばれた。

・俺達の世界から召喚された人はみなスキル持ちで強力な戦力になる。

・元の世界に帰る方法はあるが、魔族の王が持っているアイテムが必要。


という話を長々と説明された。


クラスメイトのみんなは話が終わっても色々な反応を示していた。


好意的、否定的、中立的といろんな反応で騒めいていた。


俺は、これが本当かどうかの判断がつかないでいた。


なろう上級者としては、いろんなパターンがあることを俺は知っている。


大きく分けて三つのパターン。


全部本当のパターン、一部嘘をついているパターン、ほぼ嘘で自分達に都合のいいことしか言っていないパターン。


細かいことをいうとまだまだパターンはある。


だがなろう上級者とは言え、所詮ただの高校生である俺が嘘を見抜くなどできるわけもない。


そうしてしばらくの間ざわめきが収まることはなく、意見がまとまることはないかと思われたその時


「みんな聞いてくれ!」


天下原の言葉にみんな反応し、視線が集まり静寂が訪れる。


「今の話を聞いてみんな思うことはあると思う。だが俺はこの話に協力しようと思う。

俺達はこの国とは関係ない。でも困っている人を見捨てる理由にはならない。それにみんな元の世界に帰りたいとは思わないのか?

今は新しい力が手に入ったばかりだからそうは思わない奴もいるかもしれない。ただ今後ずっと帰らなくていいと思い続けられるか?俺はそうは思わない、ならこの国を助け、俺達も元の世界に戻るため協力しようじゃないか!」


キャーステキーダイテー。


なんだろ、本当にいるんだなこう言う奴。


でもなろう玄人の俺としては、こういうリーダー系の奴がやらかす作品も見てきてるからなー。


んーどっちだ、どっちが正解だ。


「はっ、お前ならそういうと思ったぜ。俺は賛成だ、魔族の王、言いにくいな魔王でいいか。魔王をぶっ飛ばしてやろうぜ!」


「ぶっ飛ばすとかできるかどうかわからないけど、この国を助けるのは賛成だよ!困っている人達を助けられる力があるなら私はやりたい!」


「はぁー、しょうがないわねぇ。あんた達がこうなったら止まらないのは私がよく知ってるもの。手伝えばいいんでしょ。」


あ、これあれだ。


上位カーストの意見にみんな乗っちゃう奴だ。


「お、俺もやるぞ!」


「私も!天下原くんが言ってるんだもん!できるよきっと!」


何人かが同意した途端波のようにそれは広がっていき、それはクラスの総意となった。


正直俺はまだ100%信じることはできていないが、そこはそれ。


所詮カースト中の下の俺一人何か言った所でどうにかなるわけもなく。


また、ここでこの国を出てやっていくには、あまりにも足りないものが多すぎたこともありとりあえずみんなに合わせ盛り上がっておいた。




ほーん、へー、ふーん。


なるほどなー、スキルは生まれつき持っている物と、努力によって得るものがあるのか。


えっ、今何をしているのかって?


今はお城の書庫で調べものをしているところ。


結局なんだかんだで昨日王国に協力することになり、今日から本格的に訓練が始まっているんだけど


俺の場合スキルの効果が不明のため他のクラスメイトとは違い、まず調べることを優先させてもらったのである。


ちなみに本に書かれている文字が読めるかどうかは、異世界転移テンプレの何故か読めるということで問題なかった。


しょうがないよね、【極】がどんな効果なのか誰もわからないので少しでもあたりをつけないと何をしたらいいかわからないし。


決して訓練めんどくさいなんて思ってないよ。本当だよ?


というわけで今は、スキル周りのことを主に調べている最中である。


調べた結果スキルというものはこんな感じのものらしい。


・スキルとは、生まれつき持っているものと、スキルに合わせた動作を行うことで覚える2種類がある。

・スキルは多種多様だが大きく二つに分けることができる。常時発動型と意識発動型。

・常時発動型は意識をせず常に発動しているタイプ(剣術、身体能力向上等)

・意識発動型は使うという意思を持って発動するタイプ(魔法系、攻撃系スキル、スキル強化系等)

・後天的に覚えるスキルは人によって覚える時間が違う。剣術系スキルを覚えるのに、1週間で覚えるものもいれば1年かかるものもいる。

・覚える時間の違いは、才能とも運とも言われていて解明されていない。


調べてみてなんだが、正直【極】が何なのかはさっぱりわからなかった。


既存のスキルは詳しく書いてるものの、未知のスキルに関してはスキルの定義みたいなものしかわからなかった。


【極】が常時発動型ならともかく意識発動型だとパターンが多すぎるな…。


例えば【火魔法】だと火魔法を使う!と考えてもダメで、【火魔法】から派生する「ファイアボール」とか「ファイアアロー」等詠唱が必要だったりと、パターンが膨大すぎる。


少なくとも意識発動型は切り捨てて考えた方がいいかもしれない。


常時発動型だと仮定して、いろんな種類の訓練に参加してみないとダメかもしれないな。


そして仮に意識発動型だったら絶望的だな…とりあえず「極」と小声で言い続けていろんなことしてみるか。


よしとりあえず今後の行動計画は大体決まった。


まぁ、大丈夫大丈夫。


なろうリーダーの俺だ、すぐに都合のいいことが起こって


「あれ、俺何かしちゃいましたか?」


的なことになるさ、【極】だぜ【極】。


すっごいスキルに決まってるって。


よーし、明日からがんばるゾイ☆彡



【極】が活躍するまではもう少しかかります。

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