12話 新スキル習得
さぁ、やってきました冒険者ギルド。
早速討伐系依頼を見にやってきましたYO。
今まで気にしていなかったけど、改めて見ると討伐系依頼には二種類ある。
常時討伐依頼と指定討伐依頼の二種類だ。
常時討伐依頼はその名の通り、常に討伐を受けつけている依頼。
ゴブリンとか数が多い人に害をモンスターの討伐を依頼するもの。
これは、依頼人などはいなくしいて言うなら冒険者ギルドか国が依頼人みたいなものか。
討伐証明はモンスターの一部を切り取ることで証明できる。
基本害獣なので素材とかはあんまり取れないようだ、獣系のモンスターだと毛皮とかお金になるものもいるみたいだけど。
そして指定討伐依頼というのは、依頼人が存在し討伐するモンスターも決まっているもの。
例えば村にこういうモンスターが現れたので討伐してほしいとかいうのだ。
これはモンスターによっては、討伐依頼料と素材の両方でお金がもらえる。
ただ討伐証明は、モンスターの亡骸丸々一体だ。
討伐した証拠として亡骸を見せて、基本は金になる所を剥ぎ取って売るみたいな感じらしい。
当然常時討伐依頼より実入りは大きい。
が当然低ランクではほとんど受けられるものはなく、ランクが上がっていくごとに受けられる依頼も増えていくといった感じ。
俺は現在Cランクのため、受けられる指定討伐依頼も何個かあるが当然Cランク依頼ってことで難易度は上がるはず。
とりあえず、近場で常時討伐依頼対象を片っ端から試して自分がどの程度出来るか確かめたいな。
こちとらレベルが高いだけの凡人だ。
どの程度行けるのか試していかないと怖すぎる。
なろうテンプレだと知らないうちに強いモンスター倒してあれ何かやっちゃいました?的なことになるんだろうが、あれよく考えるとぶつけ本番でやってるわけで。
失敗したらただの無駄死にだよな。
防御力の心配もあるし、少しずつ難易度を上げていくとしよう。
方針も決まったことで、受付にいるレミィさんに声をかける。
「レミィさん、こんにちは」
「キワミ様、こんにちは。今日はどうなさいましたか?」
「常時討伐依頼を受けようと思うんですが、どうしたらいいです?」
「常時討伐依頼でしたら、依頼を受ける作業は必要なく伐依頼部位を持ってきて頂ければ依頼達成となります。」
「わかりました、ありがとうございます。」
「はい、それではお気をつけて」
笑顔で見送ってくれるレミィさん、あー可愛いレミィさんみたいな恋人がいたらなぁあああ。
あっという間にやってきました、森の中。
端折りすぎ?いやいや、だらだら森までの移動を書いてもしょうがないでしょ。
というわけで、このあたりにいるランクの低いモンスターを倒していきたいと思います。
このあたりだとゴブリンとフォレストウルフという狼型のモンスターが出るらしい。
ゴブリンだと投げ技、関節技は聞きそうだけど、狼型はどうだろう。
首ぐらいか効きそうなのは。
まぁ、掴んで投げれば多分いけるだろ。
そんなこんなで早速ゴブリンを見つけた、ちょうどよく一匹。
ひゃぁ!もう我慢できねぇ!
ゴブリンに向かって猛ダッシュを仕掛け、振り向いたゴブリンの頭を掴み
「ゴブリンの首を右にスクリュュウウウウ!超エキサイティング!!」
右方向に3回転、ゴブリンの首は捻じれ切れ死ぬ。
不意打ちだったのもあり、あっさりゴブリンは死んだ。
前はあんなに苦労したのに、本当にあっさりである。
ゴブリン程度なら楽勝な、今度は複数を狙ってみるか。
っと討伐部位の耳を剥いどかないと、うぅこっちの方が感触的に気持ち悪い。
頭はその辺にぽーいっと。
『スキル【ゴミ箱】を取得しました』
はっ?ゴミ箱?
あ、以前城で調べものしてる時に見たぞ、ゴミ箱を召喚するだけとかとんでもないゴミスキルだったので記憶に残っていた。
習得条件は、ゴミを捨てることとかだったはず、ゴブリンの頭がゴミ扱いってひでぇな。
石投げよりゴミなスキルやん。
『スキル【ゴミ箱】は【ゴミ箱(極)】に変化しました』
「またかよ!?」
えぇ、【石投げ】はチートすぎて気軽に使えなくなるぐらいになったけど、【ゴミ箱】?
ゴミ箱がチートになるってどういうこと?小さいゴミ箱がポリバケツみたいな大きいゴミ箱にでもなるの?
いや【極】のことだ、予想以上に進化しているはずだ、例えば捨てたゴミが粉々になって肥料になるとか。
元の世界にも生ゴミを肥料に変えるゴミ箱みたいのあったしな。
「まぁ、さすがに【ゴミ箱】が【ゴミ箱(極)】になったところで【石投げ(極)】みたいな無差別破壊兵器みたいなことにはならないだろう。」
男は度胸!とりあえず使ってみるか!
「スキル【ゴミ箱(極)】!」
まさか、こんな変化をしているなんてこの時はまったく気づいていなかった。
はい、新スキルです。
効果は次回のお楽しみ、このスキル効果を予想出来たらすげぇと思いますw
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