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三年目の記念日に君へ

作者: 坂上壮司

拝啓愛しい君へ。君は今僕の隣で眠っている。

そんな横でこんな手紙を書いているよ。

明日は僕たちが付き合って三年目の記念日だよ。

君と過ごす日々は夢のように心地がよく、幸せなものだった。

過ごす日々が増えていくたびに僕の心は満たされていった。





でもそれと同じくらいの恐怖が僕を日々襲ったんだ。




君との夢のような日々。

幸せな夢は必ず一番いいところで覚めてしまうと相場は決まっている。

それでも僕は信じたんだ。この幸せが夢であってはいけない。


この幸せは。君と過ごす日々の幸せは、夢であっていいはずがない。


僕はこの恐怖と戦い続けたんだ。

君と一緒に話して笑い合っている時も、君が僕に「おやすみ」とメッセージを送り


温もりに包まれ眠る夜も・・・


やはり夢は夢であって、どれほど夢の続きを見たいと願っても

目覚めてしまっては手遅れになってしまう。

でも今夜僕はこの恐怖に打ち勝ったんだ。

もう夢から覚めることはないんだ。恐れなくてもいいんだ。





君も、僕も。

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