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Episode 0-1

俺の名前は前原 正吾(まえばら しょうご)。大学受験に落ちて浪人生としての一年目を過ごそうとしていたんだが...。


「...。」


全く覚えのない部屋のベットで寝ていた。


























~Episode 0-1 Prologue『プロローグ(的な何か)』~







取り敢えずこういう閉じ込められた系の時は周りを観察するのが大切だ。

俺はベットから体を起こし周りを見渡してみる。


「...なんか近未来的なデザインのものが多いな。」


一人癖が多いのはボッチでいた時間が長いからだ。一人でしゃべらずに何かをするのは正直かなり来る。


「取り敢えずこの部屋のドアが開くかどうかを調べてみますか。」


ドアらしきものに近付いてみると「ウィーン」という音を立てながら滑らかにスライドする。


「...カギかかっていないのか。」


部屋から出てみると目の前にはガラス張りの廊下、そしてそこに宇宙の映像が映されていた。


「どっかのドッキリ番組か?無駄に金かけてんなぁ...。」


取り敢えず出口が無いか調べるためにこの建物の中を歩き回る。少し歩くと『艦橋』と書かれたドアが見えてくる。


「艦橋?ってことはこの建物のコンセプトは軍艦なのか?だとしたらこの軍艦は宇宙船だな。」


そう言いながらドアの前に立つと部屋の時と同じように横にスライドする。そのドアの向こうには何故か現代的のような近代的のような内装をしていた。


「...何でここだけ内装が違うんだ?」


艦橋をいろいろ調べていると何となくだが今俺が置かれている状況が分かった。


「俺はどうやら本当に宇宙船に乗っているみたいだな...。」


そう根拠づけた理由はいくつかある。

一つ目は先ず艦橋にあったイス。調べてみたところ、これには『反重力』が使われていることが分かった。スイッチ切ったらイス落ちたし。

二つ目はディスプレイだ。本来は液晶に映るのだが、ここのディスプレイはよくゲームであるような空中に表示されるものだ。

最後はふざけてエアロックとかいうものを開けてみた際に宇宙に投げ出されそうになったことだ。幸いかなり離れていたため吸い出されることはなかったが、監視カメラで確認した際に近くにあった植物が根こそぎ吸い出されていた。ついでに監視カメラもお釈迦になりました。


「マジかよ...。」


状況を整理するために艦橋の艦長席のようなところに座った。その時だった。


『おかえりなさいませ艦長。』


「フワォッ!?」


突然、女性的な機械声がしたために奇声を上げながら驚いてしまった。声がした方を見るとディスプレイに声の波紋のようなものが表示されている。


「...あんたは誰だ?」


『私は本艦支援用の戦術支援型AI-J6645型です。』


「戦術支援AI-J6...なんだって?」


『J6645です。呼びにくければ愛称をつけていただいてもかまいません。』


「そうか...じゃあ6+6+4+5で21だからニイ(21)さんで。」


『コードネーム≪ニイさん≫...登録完了しました。音声は変更いたしますか?』


「いや良い。そのままでいい。」


どうやらこの船にはAIが積んであるようだ。戦術支援ができるレベルと言うことはかなりの演算能力があるんじゃないか?


「...ニイさん、早速だけど今この状況を説明してくれないかな?」


『了解いたしました。本艦のすべての記録はおよそ一時間前からしかありません。その為その前に何が起きていたかなどは不明です。』


「記録はないのか...。それじゃあ今俺は何ができる?」


『少々お待ちください。...船体の変形を行うこと、エンジンの始動が可能です。』


「ん?待て、『船体の変形』ってなんだ?」


『船体の大きさ、武装、機能等の本艦全てをいじることが出来ます。』


「...マジで?」


『マジです艦長。』


...どうやら俺はとんでもないものに乗っていた様だ。


「それじゃあいろいろといじるからいろいろと教えてくれ。」


『了解しました。サポートを開始します。』


その後ニイさんの力を借りながらいろいろいじってみた。






船体モデル-識別番号-TEN14号型戦艦『YAMATO』


武装:45口径46cm3連装粒子砲 3基

   60口径15.5cm3連装粒子砲 4基

   40口径12.7cm連装高角粒子砲 6基

   25mm3連装粒子機銃 8基

   13mm連装粒子機銃 2基

   カタパルト 2基

   零式高速偵察機・零式高速戦闘機 計七機

   VLS 対空ミサイル60発 対艦ミサイル90発 一斉射撃可能本数:50発


設備:星間粒子エンジンG型

   エネルギーフィールド

   星系間ワープ装置

   粒子レーダ装置

   




「こんな感じか?」


『はい。しかし艦長、なぜ前宇宙時代の船を選んだのですか?』


「それはな...一番記憶にあるからだ。しかし、前宇宙時代の船ってどういうことだ?」


『前宇宙時代の船、しかもこの船体となると太陽系の地球と呼ばれている惑星で起こった≪第二次世界大戦≫と呼ばれる惑星紛争の際に作られたものです。』


「...ちなみにそれって何年位前の話?」


『お待ちください。......500年以上は経っていると思われます。』


マジかよ...。それじゃあ今地球に戻ったとしても見る影もないってことか...。


「...それじゃあ今俺はどうすればいいんだ?」


『レーダーを起動したところ付近に貨物船とその護衛艦を発見しました。しかし、何故か護衛艦同士が戦闘を始めています。』


「それって宇宙海賊ってやつじゃねえか!?エンジン始動!最大船速で貨物船を助けに行け!」


『艦長、彼らを助けたところで我々にはおそらく大きな利益はありません。』


「それでも...目の前で襲われている奴らを放っては置けんだろう!」


『...了解しました。エンジン始動。完全起動まで残り20秒。射撃管制システム起動。...システムオールグリーン。ワープ秒読み。4...3...2...1...ワープ!』


瞬間体を少し後ろに引っ張られたような感覚と同時に艦橋は光に覆われる。その光が消えた時に艦橋から見えたのは、一部炎上している貨物船と未だ戦っている船だった。



























俺がいる艦橋では今轟音と怒号が響いている。


「エンジン損傷率50%を超えました!とても危険な状態です!」


「第一砲塔一部破損!第一砲塔自壊!」


「撃てるもの全て撃て!貨物を守り通せ!」


「旗艦『ダルケス』大破しました!」


「すぐに本部に応援を要請しろ!」


「駄目です!ジャミングされてます!」


状況は不利だった。相手は海賊とは思えないほどの重装備。恐らく()()の差し金だろう。そう考えていた時だった。


「...!ワープ反応1!付近に展開します!」


「応援が来たのか!?」


「だからジャミングを受けているので応援要請は無理ですって!」


「じゃああれは何なんだ!」


そう言いあっている間にも空間に穴が開きそこから()()()()()()()()()()()形状をした船が出現する。


「なんだあの船は...!?」


「あんな船見たことないが...。」


「俺あの船を知ってるぞ。」


知っているとはなったのは前宇宙時代の兵器をこよなく愛している搭乗員の一人が言った。


「あの船は確か...『ニッポン』とかいう辺境の地の国が作った戦艦の一つだったはず。」


「辺境の地?しかも前宇宙時代船となると...期待できなさそうだな...。」


期待で僅かに高まっていた船内は急に冷め始める。「もうおしまいか...。」と誰かか呟いたとき、その時代錯誤という言葉でさえ生ぬるい程に時代遅れの船の主砲が唸った。































『威嚇射撃終了。次の指示をお与え下さい。』


「それじゃあ...。ニイさん、敵に直接攻撃をせずに無力化する方法ってあるか?」


『少々お待ちください。...一つだけあります。こちらの設備の中にレーダーがあります。これを最大出力にしてください。後は私が操作します。』


「あぁ、レーダー出力最大!レーダー操作権をニイさんに委託!」


『レーダー出力最大。権限を委託。』


すると、突然目の前で戦闘を繰り広げていた船たちが次第に動きが鈍くなっていき完全に停止していく。


「...何をしたんだ?」


『本艦のレーダーは強すぎるため、EMCのような現象を起こすことが可能です。それによりエンジンを故意的に異常を起こし強制停止させました。』


「そんなことできたんだな...。」


『しかし、これは一時的なものでしかありません。EMCの影響によりジャミングが解けたようです。すぐに貨物船に連絡を。』


「分かった。」


俺は貨物船と連絡を取るために通信機を手に取った。

わーい、Space Battle Ship YAMATOだよ☆

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