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奇跡の出来事

タイトルのことなんですが、これとほぼ同じタイトルがあります

でも、パクったわけではありません。

もともとこれは「幻想世界冒険譚」というタイトルでしたが、もうあるということで「幻想異世界冒険譚」に変えました。

元あるやつと一文字しか変わりませんが、ないようは全く別物なのでご安心ください

 学校の帰り道。俺は一人寂しく音楽を聴きながら半分寝たような状態で歩いていた。

 このときはまだ何も知らなかったし、想像もしなかった。

 だが、事件は起きた。

「うわっ、眩しっ」

 とっさに目を閉じるが、光が強すぎてそれでも眩しく感じる。

『お前が水無月大雅か』

「そ、そうですけど……何か?」

 突然心に語り掛けてきた。

 ついに寂しすぎておかしくなったかともったが、どう考えても人の声だった。

『お前はこの世界では完全に死ぬ』

「は?」

 それはその言葉通りの意味で、事実だった。

 光が消えるとそこはもう別の世界だった。

 大きな木。世界樹のようなものの下で俺は倒れていた。

 周りには誰もいない。

 いきなりこの世界では完全に死ぬとか言われた挙句知らない世界に飛ばされてしまった。なんかもう泣きそうだ。

 

                   ※


『お前は……以下略』

「え?」

 とある女子も突然異世界に飛ばされた。

 ほんと突然すぎて怖い。

 女子も世界樹のようなものの下で目を覚ました。

 俺はそれを見た。

 何もいなかったところに突然生まれ、数分後に目を覚ます。俺もこんな感じでこの世界に来たのだろう。

 いや、それは置いといて……

「みかちゃん……」

 

 三日月和。

 通称:みかちゃん

 同じ高校で同級生。さらに前の席。

 

 どんな奇跡が重なり合ってこうなったのだろうか?

「あ、水無月くん」

「なんでここに?」

「それはわたしもよ」

『じゃあ説明してあげよう』

 さっきの何かが現れた。

『お前らは異世界転生した。理由は簡単、適性があったから。で、無効の世界なんだけど――君たちは存在を忘れられているから大丈夫。気にせずこっちで楽しめるよ』

「おま、いきなり――ってか向こうで俺らの存在が忘れられたって?」

『言葉の通りの意味』

「え?そ、そしたらわたし……」

 和は泣き出した。

 まあ元の世界ですごく仲がいい友達もいたし、その人のことをけなされると怒るのを俺は知っていた。

 だからここはあえて何も言わなかった。

 慰めの言葉も言わない。

 ただ横で見守ることしかできなかった。

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