三節
契約者
”吸血鬼”?僕はとまどった
「えへ・・・嘘ですよ」影は僕の眼を覗き込むようにして言った
「なかなか中二病ぽかったですよね?昔からこうやって人の戸惑う顔を見るのが好きなんです。
中学校の時、教室で”くっ私の右目にある魔眼が暴走している!今すぐここを離れろ!”って言ってみたり」
「・・・嘘でしょ」僕はゆっくりと息を吐きながら言った
「うん・・・さすがにそれはウソです」影は若干はにかんでみせた
チガウ
「え・・・?」
影は吸血鬼なんだろ?
「・・・」
どうなんだ?
「ウン、正解。ボクは吸血鬼」
ボク・・・か。君はひょっとして男かい?
「女だって」影はむくれた。そしてこう続けた
「秋君はこの世界の創造主っていると思う?」
いないんじゃないかな?まあ”神”がいてもおかしくは無いと思うが
「そう、”神”は存在する」
じゃあ創造主は神なのか?
「違う。この世界の創造主は言うなれば”悪魔”まあ悪い人ではないんだけど”神”に相対してそう呼ばれているんだ」
そうなのか・・・じゃあこの世界の創造主は悪魔でその使い魔みたいなのが影のような吸血鬼というところかな?
「正解!ボク達吸血鬼は悪魔によって作られた”人間ではないヒト”なんだ」
ということは悪魔や僕達人間は”神”によって作られたと考えていいのかな?
「いいよ。悪魔も元は人間だしね」
神が悪魔を作るなんて聞いた事がないけど
「それは複雑な問題があるんだけど簡単に説明すると・・・
”神は自分と同等の力を持ちえる三つの石を作りました。そして悪魔が生まれました。”オワリ」
・・・とても簡単だね。あまりに簡単すぎて訳が分からないよ
「直に分かるよ」影は言った
で、僕は何なの?吸血鬼?それとも神からの使者”天使”とか?
「それはいい質問だね!」影は微笑んだ
「パンピーだよっ!」
パンピー?
「つまり一般人!」
・・・・
「でもこれからは違う。これからボクと秋君はパートナーなんだ!」
・・・
「だかr・・
え~!聞いてないよ!契約なんかもしてないし・・・
「契約?君はボクを吸血鬼だと見破った」
・・・それで?
「オワリ」影は飛びっきりの笑顔で微笑む
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・リカイシタ
「秋君ロボットになってるよ?」
西暦2010年4月2日、僕は吸血鬼のパートナーとなりました




