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埴輪と旅する女①【会津若松編】第021回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第021回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


挿絵(By みてみん)

み「あ、改札前からも見えた」

ハ「今度こそ、見納めやな」

み「よし、目に焼きつけた。

 さぁ、改札、出るぞ」


挿絵(By みてみん)

み「うーむ。

 会津に来たっていう気分になるな」

ハ「なんや、犬みたいやな」

み「ゆるキャラフォルムが、今のトレンドだからね。

 そしたら、あんたもトレンドだ」

ハ「誰がゆるキャラや!」


挿絵(By みてみん)

み「さすが、武家の町らしい駅舎じゃ」

ハ「こじんまりしてるとこが、逆に味わいやな」


挿絵(By みてみん)

み「うーむ。

 耳に痛いわい」

ハ「いくつ出来とるんや?」

み「……。

 聞くな」

ハ「ゼロやな」


挿絵(By みてみん)

み「白虎隊士の像だな」

ハ「人の運命というものは……。

 ほんまに、生まれる時代に左右されてしまうもんやな」

み「埴輪時代は、いつ生まれても一緒だったからな」

ハ「古墳時代やと言うとるやろ!

 しかも、縄文時代と混同してるんやないか。

 古墳時代は、激動の時代やぞ」

み「はいはい」

ハ「人の話を聞け!」

み「さて、まずは夕食の調達じゃ」

ハ「もうか!

 まだ、2時前やないけ」

み「今の時間に、買い物をしておくのが……。

 最も効率的だと判断したの。

 スーパーに行くぞ。

 レッツラゴー」

ハ「死語や」


挿絵(By みてみん)

み「着いた」

ハ「あんまり聞かんスーパーやな」

み「新潟には、けっこうあるよ。

 20店舗くらいあるんじゃないかな。

 だからずーっと、新潟のスーパーだと思ってた。

 ところが、会津若松が本拠地だったんよ。

 わたしはその事実を、この春、初めて知ることとなったのじゃ。

 ある悲惨な事故から」

ハ「なんや?」

み「知床遊覧船の沈没事故」

ハ「どういう関係があるんや?」

み「そのときの犠牲者の一人に……。

 この『リオン・ドール(https://liondor.jp/)』の跡取り息子が含まれてたの。

 地元の名門、会津高校から、慶應義塾大学商学部に進んだ俊才。

 大学時代には、イギリス留学もしてたそう。

 事故当時、28歳。

 すでに取締役だったって。

 ほんとに、期待の御曹司だったわけよ。

 しかも、婚約もしてた。

 北海道に出張中で、週末に時間が出来たんで……。

 遊覧船に乗ったみたい」

ハ「無念やったろうな」

み「もちろん、本人が一番無念だったろうけど……。

 ご家族や婚約者の辛さを思うと、やりきれない。

 やっぱり、船は怖いわ。

 陸が一番」

ハ「なんや、その結論」


挿絵(By みてみん)

み「あ、入口はこっちか」

ハ「閑散としとるやないけ」

み「平日の2時前ならこんなもんでしょ」


 店内では写真を撮っていませんので、描写は割愛させていただきます。

 ごくごく、普通のスーパーでした。

 店内には、ちゃんとお客さんもいました。


挿絵(By みてみん)

み「見えて来たぞ。

 今夜のホテル」

ハ「もう行くんかい。

 チェックイン、できんやろ」

み「それが出来るの。

 14時から。

 なので、先にスーパーに寄って時間を使ったわけ。

 ほら今、14時4分だ」

ハ「エラい早く開けるんやな」

み「だから、この『会津若松ワシントンホテル(https://washington-hotels.jp/aizuwakamatsu/)』を選んだのよ」

ハ「しかし、なんでこんなに早くチェックインする必要があるんや?」

み「ひとつは、リュックを下ろしてから観光に出たかったから。

 パソコンも入ってて重いからね。

 最初は、会津若松駅のコインロッカーに預けるつもりだった。

 でも、2時チェックインのこのホテルを見つけたんで、急きょ予定を変更したってわけ。

 コインロッカー代が節約できるからね」

ハ「せいぜい300円やろ。

 せこ」

み「もうひとつ、大事な目的があったの!」


■リオン・ドール

 知床遊覧船で遭難された、『リオン・ドール』の跡取り息子さんは……。

 小池駿介さんと云います。

 会津高校時代は、サッカー部に所属。

 ムードメーカーだったそうです。

 英語の実力は、学年トップクラスだったとか。

 そうじゃなければ、慶応には行けませんよね。

 大学では、イギリス留学もされてるわけですし。

 このイギリス留学で、ウィスキーの美味しさを知り……。

 将来的には、製造も目指してたそうです。

 実際、酒造会社の『榮川酒造(会津若松市)』と業務提携し、取締役に就任してたとか。

 もう、夢が動き出してたんですね。

 会津若松産のウィスキー、飲んでみたかったです。


 さて、そのリオン・ドール。

 本社は、会津若松市。

 グループ売上は、年間600億円。

 福島県では、『ヨークベニマル(郡山市)』に継ぐ店舗数だとか。

 創業は、1892(明治25)年。

 喜多方市の「小池漆器店」が始まり。

 店舗は、福島県のほか……。

 新潟県、栃木県、茨城県にあります。

 栃木県は8店舗、茨城県は1店舗ですが……。

 新潟県には、18店舗あります。

 そのうち9店舗が、新潟市内。

 なので、けっこう見かけるスーパーなんです。

 緑色に縁取られた店名看板が、よく目立ちます。

 大規模店はありませんが、そこそこ広さのあるスーパーです。

 他県に進出してるんですから……。

 こじんまりとした店舗を作ってもしょうがないですよね。

 近くにあれば行くんですが、残念ながら近隣にはありません。

 でも、頑張って下さい。

 そしていつの日か、会津若松産のウィスキーも実現してください。

 真っ先に買いたいと思います。


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