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ウルフ  作者: やなぎの裕流莉
48/54

48. 2日目の振り返り

2日目:

 ・犠牲者:沖田鉄平(人間)

 ・処刑:万永琢朗

 ・占い:金田一


処刑投票:

 ・田原葉月 → 万永琢朗

 ・天童真理夫 → 万永琢朗

 ・山崎信一 → 万永琢朗

 ・(龍造寺猛虎 → 万永琢朗)


占い先希望投票:

 ・田原葉月 → 石原兼続

 ・天童真理夫 → 天童真理夫

 ・山崎信一 → 田原葉月

 ・(龍造寺猛虎 → 金田一)


「2日目に話を移したい。2日目は沖田が殺された。何で沖田だったんだろうか…?」

「山崎さんの同僚を狙うことによって、山崎さんへの疑いを逸らすため、だったんでしょうか?」

あの野郎…と、草野克則が思ったときだった。

「簡単だべ。人狼は沖田さんを狩人だと思ったんじゃないすか?オイラもそう感じたし。」

「どう言うことだ?」

「だって磯谷くんと神阪先生が占い師カミングアウトしたとき、沖田さんは”どっちを守ればいいんだ?”って口走ったんですよ。」

そんなことを言ったような気がするな、と草野克則は思った。

草野克則の心の声を聞き取ったかのように、天童真理夫は続けた。

「はっきり覚えてます。

 狩人がいなくなったら、占い師でも霊能力者でも狙いやすくなるべ?」

「確かにな。もし、天童くんが人狼だったら、やっぱり沖田を狙うか?」

「はい。沖田さんを狙いますね。」

迷いなく天童真理夫が答える。

「そうか。田原さんだったら誰を狙う?」

「わたしですか?」

田原葉月は驚いた顔を見せ、少し考えた後に口を開いた。

「わたしが人狼だったら…やっぱり周吾くんか神阪先生を狙います。」

「なるほど。初日と同じ狙い、と言うことか。」

(磯谷くんか神阪先生。一貫して占い師狙いか…。)



草野克則は次の質問に移った。

2日目の投票理由についてだ。


「この日は万永先生が処刑された。

田原さんも天童くんも万永先生に投票しているが、理由を教えてくれるか?」

先に田原葉月が口を開いた。

「万永先生が、金田さんの肩を持っているのが、すごく異様に感じました。

この時は、金田さんか万永先生のどちらかが人狼でどちらかが狂人なのかなって思いました。」

「オイラも同じだべ。万永先生は1日目から、必要以上に金田くんの肩を持っていた。相当怪しかったべ。」

「山崎もこの日は万永先生に投票している。」

「あの日は殆どの人が万永先生に投票する雰囲気だった。周囲に合わせて、万永先生に投票したんじゃないすかね?」

「わたしもそう思います。」


実は、草野克則自身もそう思っていた。

何か新しい話が出てくることを期待したが、特に何もないようだ。


「2日目から占い先も投票するようにしたが…。」

草野克則の話を天童真理夫が引き取り、話を続けた。

「言うことがコロコロ変わる金田くんに投票するか、あまり話さない人に投票するかのときっすね。オイラはオイラ自身に投票しました。」

「確かに。あのときは僅差で金田くんだったが、天童くんも2票差で、占われる可能性が高かった。」

「オイラは本気で占って欲しかったから、あのとき自分に票を入れたし、自分を占って欲しいと提案したっす。オイラは人狼じゃない!」

「うむ…。」

天童真理夫の弁論に田原葉月が待ったをかける。

「待ってください。あの日山崎さんはわたしに投票しています。

人狼は仲間の人狼を占い希望として投票するでしょうか?わたしに投票してるってことは、わたしは人狼じゃない、と言うことにはなりませんか?」

「確かに、その通りだが、このときは金田くん5票に対し、田原さんに入ったのは山崎の1票。

 田原さんが本当は人狼で、この投票は田原さんが人狼の疑いを免れるためのカモフラージュとも考えられる。」

「そんなことありません!」

「あくまで可能性の話だ。」


田原葉月は食いさがらず、天童真理夫の怪しい点を指摘する。

最終日だけあって、皆が必死になっていた。

「それに、今の会話は天童さんが草野さんの話の途中で、食い気味に話し出しました。自分の都合がいいように話を展開しようとしてますよね?」

「そんなことないべ。ただ、自分が人狼じゃないことを弁明するチャンスが来たからつい、話し出してしまっただけさ。」

一言一句気を抜けない、白熱した議論が続いた。

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