26. 仲直り
辺りは少しずつ暗くなってきた。
皆が人狼の強襲に備えて部屋に入っていく中、田原葉月はなかなか部屋に戻れないでいた。
大神満に話しかけようかどうか、迷っていたらこんな時間になってしまったのだ。
「葉月。」
自分の名前を呼ぶ大神満の声が聞こえた。振り向くと、大神満が膝に手を当てて肩で息をしていた。
(走ってきたのかな?)
「もう暗くなるから危ないよ。」
それは、優しい大神満の姿だった。
まるで、別れ話はしていないかのような感覚だった。
「満くん、あの…その…。」
「別れるとか…やめよう。僕は葉月を守りたい。
人狼を探し出して、一緒にこの村を抜け出そう。」
田原葉月は強く深く頷いた。
「わたしも満くんを守るよ。」
田原葉月は普段以上に真剣な眼差しを見せた。
「ありがと。」
ははは、と大神満は笑った。
「守るのは僕の役目。
ただ、なるべく人狼に狙われたり、処刑裁判の対象になったりしないように、葉月は発言を控えめにすること。発言しなさすぎても逆に怪しまれるから、上手くバランスを取ってね。」
「わかった。難しいけどやってみる。
ありがとう、満くん。」
田原葉月は困った顔をしながらも頷いた。




