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17. 遺書
現場にいなかったメンバーも広場に集まってきた。
「ご存知の方も多いと思うが、今朝、田中の遺体が発見された。」
草野克則が全員に説明を始めた。
そして、田中次郎の遺書が皆の前で読まれた。
『おそらく、私は今夜、人狼に襲われるだろう。
私の霊媒力がもっと高かったなら、今夜狩人に私を守ってもらえたのだが…。
この狼村に迷い込んでしまった皆さんに手紙を書き残します。
少しでも、人狼や妖狐を倒す手助けになれば…。
まず、人狼や妖狐の存在を疑っていた皆さん。
私が狙われたということは、人狼がこの中にいる証拠です。
狩人の能力が存在しない今夜しか、私を狙うチャンスがないからです。
信じてください。この中に人狼がいます。妖狐もいます。
昨日お話した処刑投票についてですが、投票用紙を私の部屋に置いておきました。
誰に投票するか名前を書き、全員に見える形で投票してください。
村の広場に掲示板があるので、そこに投票用紙を貼り付けてください。
掲示板に票を貼り付けたとき、投票したものとみなします。
昼の12時に投票数が一番多かった人が、私の霊能力で処刑されます。
投票しなかった人も同様です。
皆さんが、人狼や妖狐を倒すことを期待しています。』
現場検証で時間がかかったからか…気付けば、もう11時を回っていた。




