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ウルフ  作者: やなぎの裕流莉
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10. 自己紹介(前半)

3人が村に行くと、そこには13人の人が集まっていた。


田中次郎もその中にいた。

「やっぱり草野もここに来てたか。」

「田中…。お前もか。」

「やっぱり、おれたちは扉を開けてしまったらしい。」

「そうか…。」

「草野さん!」

さらに2人の男が草野克則に声をかける中、大神満は田原葉月がいることに気がついた。


「え?葉月?」

大神満は狼狽えながらも、田原葉月に声をかけた。

2人の間に少し気まずい空気が流れた。

「…満くん?満くんがどうしてここにいるの?」

「みんなと一緒さ。気づいたらこの森にいたんだ。葉月も?」

田原葉月は黙って頷いた。


「ここにいる人は一旦集まって話を聞いてくれ。」

草野克則が全員に声をかけた。


16人が集まった。輪の中には石原兼続や、磯谷周吾の妹、磯谷有姫の姿もあった。


「いきなりすみません。

 私、警視庁の草野と申します。」

”警視庁”の言葉に周囲が一瞬騒ついた。

(草野さん、警察の人だったのか!)と、大神満は思った。

やっぱりね、と隣にいた磯谷周吾が低く呟いた。


「皆さんと協力して、この森の出口に出たい。まず、ここが何処だかわかる人いますか?」

全員、押し黙ってかぶりを振った。

(”警察”と聞いて萎縮してるのだろうか…。)

「そうですか。誰も知らないようですので、皆さん自己紹介も兼ねて、どうやってここに辿り着いたかを聞かせてください。

 皆さん遠慮してるようなので、まずは山崎から頼む。」

「え?私【山崎】ですか?」

「ああ。頼む。」

「はい…。」

渋々山崎信一が話し始めた。


ここにいるメンバーは16人。

山崎信一:

警察官(所属等の詳細は話していない)

事件の捜査中に神阪甲太郎教授が飼っている狼を取り調べようとしたところ、狼に噛まれ、病院に向かっている途中で気づいたら森の中に迷い込んでいた。

人気(ひとけ)がある場所を探していたら、たまたまこの村を発見した。

ここに来る前にいた場所は詳しくはわからない。西東京大学から西東京整形外科の間のどこか。


沖田鉄平:

警察官(こちらも所属は隠したが、草野克則や山崎信一と同じ部署に所属している)

山崎と一緒に事件の捜査中、神阪甲太郎教授の狼を取り調べ、その部屋から出ようとしたときに急に辺りが真っ暗になり、気づいたら森の中にいた。人気(ひとけ)がある場所を探していたら、この村に辿り着いた。

ここに来る前にいた場所は西東京大学 特別動物一次預かり所。


神阪甲太郎:

東京都(ひがし きょうと)大学 獣医学部 学部長

石原兼続教授主催の会議に招集され、狼に関する情報を集めていたところ、自身が飼育している狼を見せて欲しいと山崎信一と沖田鉄平に依頼された。彼らに狼を見せ、その部屋から出ようとしたときに周囲が真っ暗になった。

気づいたら森の中にいて、ここに辿り着いた。

ここに来る前にいた場所は沖田鉄平と同じく、西東京大学 特別動物一次預かり所。


石原兼続:

西東京大学 獣医学部教授。

警視庁の佐々木元信氏の依頼で、狼に詳しい人物を招集。

ミーティング終了後、自分の研究室に立ち寄ろうとしてドアを開けたところ、暗闇に飲み込まれ、気づいたときには森の中にいた。

人気(ひとけ)のあるところを探しているときに、天堂真理夫、犬飼陽子に遭遇し、一緒にこの村に辿り着いた。

ここに来る前にいた場所は西東京大学。


万永琢朗:

山梨動物病院 病院長。

神阪甲太郎教授らと共に石原兼続教授主催の会議に参加。

会議終了後、自宅に帰宅。玄関を開けた際に目の前が真っ暗になった。

気づいたら森の中におり、人気(ひとけ)がある場所を探していたら、この村に辿り着いた。

ここに来る前にいた場所は山梨病院(北東京※山梨県ではない)。

※山梨忠男病院長の一人娘と結婚し、山梨病院を継ぐ形となった。


天堂真理夫:

ゲームクリエーター。

狼が出てくるゲームソフト開発(企業秘密のため、詳細は割愛)に携わっており、夜飯休憩に向かおうとしてオフィスを出ようとしたところ、目の前が真っ暗闇に。

気付けば森の中にいた。

石原兼続、犬飼陽子に遭遇し、ここに辿り着いた。

ここに来る前にいた場所は栄光テクモ本社(神奈川県横浜市港区)


犬飼陽子:

名古屋を中心に活動するシンガーソングライター。

栄駅のミュージックスクールからの帰りにビルのエレベーターから出る際に暗闇に飲み込まれ、気づいたときには森の中にいた。

石原兼続、天堂真理夫と遭遇し、この村へ辿り着いた。

ここに来る前にいた場所はROCKミュージックアカデミー 栄支店

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