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ウルフ  作者: やなぎの裕流莉
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1. 嫌な予感

世の中には開けてはいけない扉が方々に隠れている。

もしその扉を開けてしまうと、狼に喰われてしまう。

それを回避する方法は、、、


次のページを開くところで、田中次郎は目が覚めた。

どうやら高校時代の夢を見ていたらしい。回避する方法は何だったっけな…。霊ⅢC※あたりで習ったような…。

※霊媒師養成専門高校で習う科目の一つで霊媒術ⅢCのこと。ⅠA、ⅡB、ⅢCがある。


草野克則から電話があったのは、そんな日だった。

「お前、霊媒師続けてるのか?」

数年ぶりの会話がこれか。相変わらず不躾な奴だ。

「いや、霊媒師は辞めたよ。今は電鉄で働いてる。お前は?」

「すまん、今ゆっくり話している暇がなくてな。俺の話はまた今度にさせてくれ。」

「ああ、それもそうだな。で、どうした?」

「霊媒師の知り合い、いるか?できれば現職で働いてるやつがいい。」

「あ、それなら。中林知ってるか?確か、中学の頃お前と…」

「ああ。知ってるさ。あいつにも連絡してみたんだが、さっぱり連絡がつかない。」

それでおれに電話してきたのか。

「他のやつの連絡先はわからないんだ。すまん。何しろ友達が少なくてな。」

「そうか…。ちょっと聞きたいことがあるんだが、直接会って話がしたい。今夜仕事終わったら相談に乗ってもらえないか?」

「ああ。いいぞ。恐らく20時には終わると思う。」

「急にすまんな。それじゃあ、また連絡する。」

そう言い残すと、電話は切れた。

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