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作者にとって良い感想やレビューが増える方法はないだろうか?

作者: DEED

 小説家になろうに作品を投稿しておられる方ならば、

 ホームページを見て「感想が書かれました」という赤色の通知を見て基本的に喜ぶ人が多いと思います。


 誰かから感想をもらえる。

 見知らぬ誰かから感想をもらえるような作品を書いている。

 それは大きく執筆へのモチベーションを上げる要素になると思います。


 一方で、「感想が書かれました」と言う通知を素直に喜べない人もいると思います。

 過去に批判・罵倒・荒らしなどの誹謗中傷にあたるような感想をもらった人です。


 私の場合は自業自得なところが大きかったのですが、この手の誹謗中傷に近いようなものをいただいたことがありました。

(今見たらなくなってるっぽいので思い違いだったかもしれません)


 そのような感想をもらい出すと、赤色の「感想が書かれました」を見ても確認するのが怖くなったり、もう作品を削除したほうが良いのでは……となったものです。

 (今でも、感想ページを開くのが怖いことがあります)


 私の場合ですらそんなふうに思ったのですから、自分が投稿している作品にパクリなどの非に思い当たりが無い方でしたら、尚の事精神的につらい思いをされるのではないでしょうか。

 実際にその作品を削除したり、内輪向けに限定公開するようになったり、執筆そのものをやめてしまった人の話などは枚挙に暇がないと思います。




 さて「小説家になろう」において、この作者を苦しめる感想に対していくつかの対策が存在します。

 感想欄の限定化及び閉鎖、次に感想の削除、そしてユーザーブロック並びにユーザーの通報です。


 ふと思ったのが、これらの対策はネガティブな負の感想を減らす、消すという方向の対策だということです。

 これは勿論大切な対策だと思います。


 では逆にポジティブな、言うなれば作者が喜ぶような感想が増える方法はないのでしょうか。

 というのが今回のエッセイの本題となります。



 ここでネックになってくるのが、感想というのは読者に負担をかける行為ということです。

 小説家になろうに投稿されている方でしたらわかるとは思いますが、読んでくださる読者さんの行動としては、基本的にという前提になりますが、


 見る>>>>>ブックマーク>評価>>>>感想>レビュー


 となるということです。

 大部分の人が読んでそのままブラウザバックしてしまいますが、一部の方がブックマークを。更に一部の方が評価をしてくれます。


 感想・レビューは本当にしてもらえる数が少なくなります。

 これは基本的にクリックで済むブックマークや評価と異なり、読者に文章を書いてもらわないといけないという手間がある以上仕方ないといえます。

 故に感想やレビューなどは本当に希少でありがたいものなのです。



 その読者にとって負担となる感想やレビューを増やす。

 言えば簡単なものですが、手段となると難しいと思います。

 例えば、素晴らしい作品を書く。

 これはこれで確かにいい感想、レビューが増える方法です。

 これで解決しましたね。これでこの話は終わりです。


 ……としてしまえば楽なのですが、もう少し考えてみましょう。




 さて、私が思いついた方法は2つです。


 まず最初の方向性として、手間を減らすという方向で考えてみました。


 ということで思いついた方法その1。

「スタンプ機能を実装する」です。


 文章を考えてもらうのが手間なのだから、もともと出来上がったものを貼ってもらえば良いのです。

 この機能を実装しているのはノベルアップ+やPixivが代表的でしょう。エブリスタも顔の表情のスタンプがあった記憶があります。


 手軽さにより感想という読者からのアクションをよりもらいやすくなるのではないかというものです。


 しかし、問題点もあります。

 一番最初に来るのは感想の質の低下。

 スタンプはその人の思い全てを表現してくれるわけではありません。

 その溢れる思いをスタンプというお手軽さが上回ってしまうケースが多々出るのではないでしょうか。

 文章ではなくスタンプが感想欄に溢れる光景は感想が全くないよりは勿論良いわけですが、なかなか悩ましいことになると思います。


 次に、なろうの雰囲気にスタンプが合うのか? という点です。

 挿絵ですら「みてみん」という外部サイトを使っており文章表現を主軸としている「小説家になろう」にスタンプという絵の概念を持ってくるのはあまりよろしくない感じがします。

 ノベルアップ+はノベラちゃんなどの公式キャラが存在しますし、Pixivは絵にも力を入れているというよりは絵が主軸と言っても良いサイトですから、スタンプという概念は問題ないものだと思います。


 ということで、「スタンプ機能」は読者からの反応を増やす方法としてはありですが、少し難がある方法かなと思います。

 やるならばエブリスタのような顔文字スタンプぐらいでしょうか。




 では、次の方法です。

 今度は簡単にするのではなく、感想やレビューにメリット、価値をつけれないだろうか? という方向性で考えてみました。


  思いついた方法その2。

「感想やレビューの評価システムを導入する」です。


 評価システムと言っても、既存の投稿作品への評価のようなものではなく、単に「いいね」をつけれるようにする。そしてその数が表示されるようになるというぐらいのものです。

 ついでに言えばある程度の「いいね」をもらったら通知が行く機能があれば理想でしょうか。

 感想に関しては送ってもらった作品の作者さんだけが「いいね」をつけられるでもいいかもしれません。

 この感想やレビューに同意できる・参考になった・いいね!と思ったら押して貰うって感じです。

 マイナス評価なし、ランキング制度もなし、あくまで「いいね」の数ひとつだけの簡易評価です。




 これのメリットは感想やレビューの価値の可視化です。


 現状、ブックマークや評価は作品のポイントを増やすという直接的な効果がありますが、感想やレビューにはその効果がありません。

 それを見た作者のモチベーションが上がったり、感想数やレビュー数を見ていくかもしれない人がいるぐらいの間接的効果です。

 手間とメリットが釣り合ってない気がするんですよね。

 だからこそ、感想・レビューの価値が上がるという側面はありますが。


 その差を少しでも埋めれないだろうかというアイデアです。

 この機能が追加されれば、良い感想・レビューはみんながいいねを入れてくれるため評価数が上がり、悪いというか誹謗中傷になりそうなのは評価数が低いことになります。また、指摘として適切なのであれば、それもまた評価を上げる要因になるでしょう。

(理想としてはですけれど……)


 作者としてはこれはみんなが思ってる感想で、こっちは書いた人だけが思ってる感想と分別がしやすくなるのではないしょうか。




 また、作者としては返事の簡略化というメリットもあります。

 え、何を言ってんの? って思う方もいるかも知れません。


 良い感想でも返事に困るケースってあるんですよね。

「〇〇のような素敵な作品でした!」とか、「今後△△が××するような展開になるのでしょうか、楽しみです」みたいな。

 後は、作品はプロットを書いて事前に書く内容を決めてる人の場合、感想の返信はある程度の即興で考える必要がありますからそれで時間をかけてしまって、本編をかけないなんて言う本末転倒な結果になるケースもあるかもしれません。


 まぁ、何も考えずに「感想ありがとうございます。これからもがんばります」で返信するでもいいんですけれど、それを「いいね」評価で代用するわけです。


 作者としては怠慢と言えるかもしれませんが、あくまで作者のメインの仕事は作品を書くことなので、感想返信の手間を軽くすることによってそっちを優先できるメリットがあります。

 勿論、感想に返信を書くのが好きな人、嬉しい感想にはがんがん返信していいわけで。


 全くの無反応ではなく、ちゃんと感想を読んでますよというアピールができるようになるのは一つの選択肢としてありなのではないでしょうか。




 レビューにこの評価システムを入れるのはさらに有効だと思います。

 特にレビューに事関して言えばせっかく「小説を読もう!」というサイトには新着レビューの項目なんてのまであるのに、各々のレビューを見てその作品を見に行ったって人の数がでないってのはどうなのかなと思うのですよ。


「小説家になろう」には無数の作品があります。その作品たちは千差万別でまさに玉石混交です。

 今現在のランキングシステムではすべての魅力ある作品をピックアップするのは難しいのは確かです。

 だからこそ、スコッパーと呼ばれるような匿名掲示板やSNSやレビューなどでまだ人気の出ていない作品を宣伝してくれる人がいるわけです。

 彼らのその宣伝の素晴らしさになにか価値を与えられないでしょうか。

(そんなのいらないって人もいると思いますけれど)


 レビューでの評価システムはそのレビューの価値の可視化です。

 Amazonなんかでもレビューは何人の人が参考しましたとか表示されますが、あのような感じです。

 あなたのレビューを読んで、面白そうと思ったからその作品を読みに来た。

 そんな方がレビューを評価してくれて、その通知が来る。

 あなたがやったレビューが評価される。

 次もいい作品を見つけたらレビューしよう。そんなふうに考えてくれる人が出てくれれば。

 それはレビューが増えていく切欠になるのではないでしょうか。


 勿論、ここまで上げた感想・レビュー評価システムにも問題はあります。

 こちらでも感想・レビューの低品質・テンプレ化が出てきます。

 しかし、「小説家になろう」における感想・レビューは作品評価ポイントに直結するシステムではありません。

 そして評価してもらおうと思う感想・レビューであればポジティブに書かないとなかなか厳しいでしょう。

 そもそも作者にとって良い感想を増やす方法なのですから、このデメリットは軽視できると思います。


 次に、「いいね」で済ます作者に対する批判が出てくる点でしょうか。

 これに関しても、無反応より反応ある方がいいよね? って話ですし、そもそもで言えば返信するのがベスト、でもそれができないならって代用案なのでこれもそこまでの問題ではないと思います。


 大きい問題としては、これって元々感想・レビューをしてくれてる人をさらに活発にする方法ではあるのですが、普段感想・レビューをしない人にはそこまでの効果がない気がする点ですが……。




 最大の問題は、この機能を導入する手間がどれほどなのかが、そういう仕事に携わってないのでわからない点なのですよね。

 でも入れてくれたら、感想・レビューがより増える様になるのではないかと思います。


 ということで、小説家になろうの運営様が、こんな機能を導入してくれないかなぁとこの作品内で要望したところで、本当のお終いとしたいと思います。


 ここまでお読みいただいてありがとうございました。


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[一言] 私は読み手側です。 思春期の頃、色々悩んで時々日記のような、思ったことをノートに書いていた事があるのですが、文章力や読解力などは一朝一夕で身につくような物ではなく、自分の思った事を少し書くだ…
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