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29.いよいよもこもこウサギさんゲットです!

今週も一本は投稿です。

復活までもう少しお待ちを……


9:50追記

間違って先週と同じ話をアップロードしてました

本当に申し訳ありません

 プレーンウルフ退治のクエストもうけて、フィールドへとやってきましたよ。

 おお、周辺にはたくさんのウサギさんがいますね!

 どの子にしましょうか、悩んでしまいますよ!


「リーンちゃん、この辺のファーラビットは初心者向けよ。だから、もう少し離れた場所にいるファーラビットをテイムしましょう」

「わかったんだよ、ユーリさん。Luckも上がってますし、楽しみですね!」

「Luck……ああ、三日月兎のチャームね。あれ、テイマーやサマナーが駆け出しのころに持っていると便利よね」

「ユーリさんも知っているのですか?」

「ええ、知っているわ。市場でもそれなりの数が出回ってるしね。サーシャちゃんも戻ったら買ってみたら?」

「そうですね。Luckが上がるっていうのは気になりますし、調べてみます」


 やっぱり、サーシャもサマナーですからね。

 パートナーを増やすにはいろいろと必要だと思うのですよ。


「最弱ウサギなんてどいつでも一緒じゃねーか。さっさとテイムしろよ」

「黙っていろ、レッド。お前は余計なことをするな」

「ちっ」


 ほんと、外野がうるさい日ですね。

 ウサギさんを手に入れるまでと思って、我慢我慢……。


「さて、ここまでくれば初心者も来ないかしら」


 ユーリさんが案内してくれたのは、街の入り口から少し離れた丘の上。

 いい感じにファーラビットもいますし、入り口から遠いので普通の人は来ませんね。

 絶好のロケーションなんだよ。


「さて、それじゃあせっかくだしユニーク種のファーラビットを出してみましょうか。ここでなら、ファーラビットを乱獲していれば五分から十五分ほどで出てくるはずよ」

「わかりましたよ。それではシズクちゃん、思いっきりやっちゃってください!」

「オウン!」


 シズクちゃんのサンダーボルトを皮切りに、丘にいたファーラビットたちを一気に倒していく。

 さすがに、もうファーラビット程度じゃ相手にならないので、ボクの攻撃でも二発で倒せちゃうくらいになってるんだよ。

 サーシャとアプリもそれぞれがんばってファーラビットを倒してますが……あっちの方がたくさん倒してるね。

 あれが範囲攻撃というやつでしょうか。

 効率が段違いなんだよ。


 そんな風に黙々と倒すことしばらく、丘の頂上付近に真っ白いウサギさんが登場ましたね!


「あ、ファーラビットのユニーク種よ。いま瀕死にして動けなくしてくるからちょっと待っててね」


 やっぱり、あれがユニーク種ですか。

 ほかのファーラビットは茶色だったり黒毛だったりしたので、真っ白はよく目立ったんだよ。


「……はい、準備完了。サーシャちゃんもコントラクトに挑戦してみる?」

「えっと、私は特にウサギがほしいわけではないので……」

「ユニーク種のファーラビットは回復魔法も使えるわ。サーシャちゃんの構成なら、仲間にしておいて損はしないわよ」

「そう言うことでしたら。かまわないわよね、リーン」

「いいのですよ。その代わり、サーシャが先に契約できたら、もう一度ウサギ探しですからね!」

「はいはい、わかってるわよ。さて、それじゃ、コントラクト……って、一発で成功しちゃったわね」


 サーシャが先に契約スキルを試してみたのですが、一回で成功してしまいましたよ!

 あのウサギさんは、ボクよりもサーシャのところに行きたかったんだね……。


「……よし、名前も決定。……あ、パーティの人数制限で強制的に送り返されるのね」

「うらやましいのですよ、サーシャ……」

「はいはい。うらやんでいる暇があったらもう一回ユニーク探しをするわよ」


 むぅ、確かにここでもめてても仕方がないんだよ。

 早くウサギさんをゲットするためにも、ウサギ狩りをしなければ!

 ……なんだか矛盾してませんかね、これ。


「おい! ファーラビットはもう捕まえたんだろう! 次は俺のプレーンウルフ退治のはずだ!」


 また外野が騒ぎ出したんだよ。

 ……ただ、今回はあちらのいうことも一理あるわけで。

 さて、どうすればいいのかな?


「ユーリさん、どうするのです?」

「そうねぇ。斬魔、どうする?」

「そっちのファーラビット狩りを優先してくれてかまわん。プレーンウルフを倒して、また戻ってくるのは手間だろう」

「ちょっと、斬魔さん!」

「元はといえば、お前がだだをこねたせいで開始が遅れたのだ。あと二十分くらい待てばいいだろう」

「それは……あいつらが生意気を言うから」

「まだいうのか、お前は。ゲームの中では年齢は関係ないと言っているだろう」


 またなにか揉めてますね、あっちは。

 さて、どうするのかな?


「斬魔の許可は出たし、ウサギ探しを続行しましょう」

「いいのです、ユーリさん。あっちは」

「あっちはあっちの問題だからね。こちらは関係ないのよ。さあ、遅くならないように始めましょう」


 ユーリさんが無視していいというのでしたら、無視するんだよ。

 もともとあまり乗り気ではなかったわけだし。


 というわけで再度三人でウサギ探しのためのウサギ狩りをした結果、十五分くらいで次のユニーク種が出現したんだよ!

 今回もユーリさんが瀕死にして身動きがとれないようにバインドしてくれました。

 さあ、がんばってテイムするんだよ!


「真空斬!」

「おい! レッド!?」


 テイムしようとウサギさんに近づこうとしたところ、ボクの横をなにかが通り過ぎていったんだよ。

 そして、それはユーリさんが拘束してくれているウサギさんにあたり……ウサギさんはHPがなくなって消えてしまいましたね。


「ちょ!? なにするんだよ!!」

「わりぃ、わりぃ。手が滑っちまった」

「手が滑っただと!? 明らかに故意だったぞいまのは!」

「斬魔さんも人聞きが悪いなあ。それに、さっさとテイムだかなんだかをしないあのチビが悪いんでしょうよ?」


 むう、レッドとかいう外野め。

 ついに邪魔までし始めたんだよ!

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