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27.狩りに行く前の相談です

済みません。

昨日、公開が遅くなりそうだったので公開日をずらしました。


そして、申し訳ないのですが、次回以降の更新を不定期にさせてください。

体調が戻らない……

「ふーん、斬魔さんっていう人にそんなことをお願いされたのね」

「お姉ちゃん引き受けてはいないんだね?」

「皆と相談してからにすることにしたんだよ」


 しばらくして、サーシャとアプリもログインしてきました。

 早速ですが、斬魔さんから依頼されたことを説明したんだよ。

 ただ、ふたりとも反応はよろしくなかったけど。


「うーん、どうにも引っかかるのよね。わざわざ、私たちの中に入れる必要もないと思うけど」

「そうだよね。ほかにも新人さんはいると思うし、メンバーがギリギリの私たちと一緒にする理由がないよね」

「確かにそうなんだよ。なにか理由でもあるんですかね?」

「それは私たちにはわからないわ。どうしたものかしら……」


 ボクたちが頭を抱えていると、談話室にもうひとりやってきましたよ。

 あれはガイルさんですね。


「おう、リーン。出発前に間に合ったか」

「こんばんはですよ。間に合ったって、なにか用事です?」

「蛇腹剣と盾の改良品を渡すって言ってあっただろう。これがそうだ、持って行け」


 そんな話もありましたね。

 どちらも性能が上がってますので、もう壊されることはないでしょう。

 ありがたや、ありがたや。


「そうだ、ガイルさん。少しいいですか?」

「なんだ、サーシャ。俺に聞きたいことでもあるのか?」

「はい。斬魔さんが面倒を見ているというプレイヤーのことなんですが……」


 なるほど、ガイルさんはこのギルドのサブマスターだと言ってましたね。

 ということは、それなりに偉いはずですし、ある程度の事情を知っていてもおかしくないのですよ。


「……ああ、あいつか。あいつはなぁ……一言で言ってしまえば協調性がないんだよ」

「協調性ですか?」

「ああ、そうだ。このゲームはMMOだって言うのに自分の都合ばっかり優先する、そんなタイプだな」

「それってかなり性格に難があるんじゃ……」

「ああ。おかげで斬魔も手を焼いているぞ。組んだプレイヤーたちからは、二度と組まないと言われ続けているからな。俺のところにも苦情が多いし、ひどい内容のものもあったな」

「よくそんなプレイヤーをそのままギルドに抱え込んでますね……」

「追い出すには追い出すなりの理由がいるからな。……もっとも、この分で行けば自分から出て行かなければいけなくなると思うが」


 うーん、これは思った以上に困った性格をしているようなんだよ。

 さて、これはどうしたものか。


「そんなことを聞いてくると言うことは、斬魔から同行を頼まれたのか?」

「はい。さっきリーンが頼まれたらしいです」

「そうか……正直、相性はよくないと思うんだがな、お前らとじゃ」

「私もそう思います」

「だよなぁ」


 ボクもそう思うんだよ。

 これは断ったほうがいい感じかな。


「ただ、これがゲームとはいえMMOなんだ。つまり、性格に問題があるプレイヤーと衝突する可能性はある。そのときの予行演習代わりに今回の話を受けるのはありだと思うぞ」

「そうですか? 無駄に疲れるだけの気がしますが」

「ユーリに斬魔が引率でつくんだ。問題が発生したら、そっちで対処してくれるさ。そういう意味では気楽にいけるぞ」

「……確かに。それなら、悪くはない……のかな?」

「あとはそっちの考え次第だ。じゃあな」


 それだけ言い残すとガイルさんは談話室を出て行ってしまいましたよ。

 言いたいことだけを言って出て行った感じですかね。


「……さて、ガイルさんはああ言っていたけど、どうする?」

「うーん、ガイルさんの言っていたことはもっともだし、同行してもいいんじゃないかな?」

「ボクも反対はしないのですよ。あまり気乗りはしないのですが」

「じゃあ、決定ね。そろそろ時間だし、中庭に向かいましょう」


 ボクたちは談話室を出てギルドハウスの中庭に移動したんだよ。

 そこには、ユーリさんに斬魔さん、それから見知らぬ獣人の男の子がいましたね。


「遅いぞ、お前ら! これから俺の狩りに同行させてやるって言うのにようやくきやがって!」


 ……やっぱり、この話、断ったほうがいいんじゃないでしょうかね。

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