表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/54

17.ギルド巡り行脚です!

 さて、モフモフ度合いがアップしたシズクちゃんと黒号を十分に堪能したらまたやることがなくなりました。

 そこでそのことをユーリさんに相談したら、返ってきた答えは『各種ギルド登録』だったんだよ。

 ボクのスキル構成だと調合と料理もそれぞれギルドがあるらしいのですよ。

 そして、特に序盤は登録しておいたほうがいろいろ便利だそうです。


「それでは、調合ギルドというところと料理ギルドに行ってくればいいんですかね?」

「とりあえずはそうなるかしら。もちろん、登録だけじゃなくてやることはあるんだけど……午前中だけなら登録だけでいいわ」

「わかったんだよ。それで、登録が終わったあとはどうすればいいんです?」

「そのあとは、テイマーギルドに行って雑用系クエストを受けてきなさいな。わずかだけど基礎ステータスも上がるし、お金ももらえて一石二鳥よ」

「ほほう、それはいいことなのです。ではそうさせてもらいますね」

「ええ、いってらっしゃい」

「行ってきます」


 ユーリさんに見送られながら、ボクは調合ギルドと料理ギルドに向かいました。

 場所は事前に聞いていたのでまったくもって問題なかったのですよ。

 ギルドについて登録がしたいと伝えれば、すぐに登録手続きをしてくれるのです。

 特に審査などはないようですね。

 ギルドランクなどはテイマーギルドと同一ですが……まあ、そこまで説明する必要もないでしょう。

 ともかく、調合ギルドと料理ギルドのふたつに登録できたことが大事なのですから。


 あと、両方のギルドでそれぞれのクエストを見てみました。

 調合した薬の納品や料理したアイテムの納品など、それぞれのギルドらしいクエストがありましたね。

 そのほかにも雑用クエストとして、調合のお手伝いや料理のお手伝いもありましたが、今日はパスです。


「さて、そう言うわけで、やってきましたテイマーギルドなんだよ」

「オンオン!」

「ワフゥ」


 おっと、そういえば、シズクちゃんだけでなく黒号も呼びっぱなしでした。

 これまでのギルドでも注意はされませんでしたし、問題はないですよね?

 というか、料理ギルドに動物系パートナーってどうなんでしょう?


「たのもー」


 ボクは元気よく挨拶をしながらテイマーギルドに顔を出します。

 そして、昨日も会った受付嬢さんに話を聞いてみるんだよ。


「こんにちはなんだよ。今日は雑用クエストを受けに来たんだけど、どういうものがあるのかな?」

「雑用系のクエストでしたら、このすぐ隣のクエストボードに貼ってあります。……ちなみに、すぐにでも達成可能なクエストもありますので、そちらもよろしくお願いしますね」

「よくわからないけどわかったんだよ」


 受付嬢さんに教えてもらったクエストボードを見てみると……おお、いろいろな依頼がたまっていますね。

 その中に青く光っている紙がいくつかあり、これがすぐにクリアできる依頼なのでしょう。

 【レベル5以上まで育った幻想種を見せる】だとか、【愛情度80以上の幻想種を見せる】なんて書いてますから。

 とりあえず、すぐにクリアできるクエストは受けるようにして、残りは……ああ、ウサギさんのグルーミング依頼とかいいですね。

 それから、ワイルドドッグの遊び相手というのも悪くないですよ。

 このようにしていくつか簡単そうなクエストを選び、受付に持って行きます。

 そして、すぐに完了できるクエストはその場で完了の手続きをしてもらい、クエスト報酬がもらえました。

 まあ、多少のお金なんですけどね。


 すぐにクリアできるクエストの処理が終わったら、いよいよ雑用クエストの開始です。

 まずはウサギさん……ファーラビットのグルーミング依頼から。

 テイマー講習やサマナー講習で使うラビットのお手入れらしいのですよ。

 この子たちは結構人に慣れています。

 なので、ブラッシング、コーミング、そしてシャンプーとさくさく進みましたね。


「あなた、手際がいいわね。この依頼を受けてくれる子はたまにいるけど、こんなに手慣れている子は初めてよ」

「褒めてもらって嬉しいのですよ。この子たちもふわもこになりましたし、文句ない仕上がりですね」

「そうね。報酬のほうは上乗せしてもらえるようにお願いしておくわ」



 おお、思いがけないプラスが。

 さて、お次はワイルドドッグの遊び相手です。

 こちらは元気に遊び回るワイルドドッグを管理するお仕事ですね。

 フライングディスクのようなものがありました。

 それを使って遊べと言うことでしょう。


 とりあえず最初はフライングディスクのようなもので遊んでいたのです。

 でも、途中から興味を示さなくなる子も出てきました。

 なので、そういう子には借りてきたブラシでブラッシングをしてあげましたよ。

 するといつの間にかブラッシング待ちのワイルドドッグたちに囲まれていました。

 残りの時間はずっとブラッシングをしてあげることになったんだよ!

 かわいいからいいんですけどね。


 さて、こちらでも報酬の上乗せをしてもらえるようでした。

 なので、次のお仕事に向かいました。

 そちらでも、無事に依頼を達成できて報酬をいただけることに。

 自分の労働でお金が稼げるってなんだかいい感じですね!


 受けたクエストをすべて終えたら、受付に戻り報酬の受け取りです。


「ありがとう。あなたのおかげでたまっていた仕事がかなり減ったわ」

「いいのですよ。ボクも暇だったのですし」

「そう? 報酬はこちらになるわ。確認してね」


 お姉さんに渡された革袋の中には、お金がぎっしりと入ってましたよ。

 インベントリにしまうと革袋が消えますが、ゲームですしそういうものでしょう。


「確かに、報酬を受け取ったんだよ」

「ありがとうね。……そういえば、ついでと言ってはなんだけど、あなたに受けてほしいお仕事があるの。話だけでも聞いていってもらえないかしら」


 話だけでもですか。

 まあ、聞くだけなら問題ないですし、聞くだけ聞いてみましょう

 これもクエストになるのでしょうし。

 シズクちゃんたちのためにもお金は稼がなきゃいけないんだよ!

お読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっております。


面白い、ワンコかわいい、続きが気になる等思っていただけましたら、ブックマークや下の☆マークをポチポチして★にして応援してもらえると嬉しいです。


感想などもお待ちしております。

「面白かった!」のひとことだけで十分励みになります!

なお作者は超豆腐メンタルですので感想はお手柔らかにお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ