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レベル??のダンジョン〜無敵の肉体を持つ敵を倒した件〜

翌朝

ショウもスライムちゃんもステータスはバッチリだ。

テントの外へ出ると、中庭には昨日ショウが倒したモンスターの死体が運び込まれていた。

騎士と共に白いローブを身に着けた学者らしき老人たちが周りを囲んでいた。

ショウはテントをしまうと聖女の部屋へ向かった。

扉をノックするが返事はない、中を覗くと誰もいなかった。

ショウは通りがかったメイドに聖女の居場所を訪ねてみた。


「姫様なら書庫にいらっしゃいますよ。昨日ショウ様が戻られてからずっと調べものをされているようです」


昨日からずっとか・・・魔王を倒したら結婚しようと言ったのはかなりの効果があったようだ。


「もしかしてかなりやばい約束しちゃったかなぁ・・・」


嘘だとバレた時に聖女に殺されないか心配になってきた。

ショウは魔王を倒した後のことを考えながら書庫へ向かった。


書庫へ入ると、聖女が机の上に突っ伏して寝ていた。

かなりの量を調べたのだろう、机の上どころか床にまで大量の本が散乱していた。

ショウが来たことに気づいたのか、聖女が伸びをして起き上がった。

桃色の髪はぼさぼさで目の下には大きなクマができている、美人が台無しだった。


「おはようございますショウ♡。起きたら最愛の人が目の前にいるって良いですね」


寝ぼけた顔でそんなことを言う聖女、どうやらまだ完全に目が覚めてないようだな。


「おはよう。昨日からずっと調べものしてるみたいだけど大丈夫?あまり無理しないでね」


ショウはこの状況を見てさすがに聖女の体調が心配になった。

彼女が倒れたらスライムちゃんの呪いを解く人がいなくなってしまう、スライムちゃんのためにも体調には気をつけてもらわねばならない。

聖女はショウの言葉がよほど嬉しかったのか頬を染めていた。


「やっぱり優しいですね・・・。そういえばショウにお伝えしたいことがあるのです。昨日倒したモンスターについてですが、どうやら魔王直属のモンスターのようです。文献には魔王が直接従えている強力なモンスターが4体居ると書かれていました。その内の一体、ミノタウロスキングの特徴が昨日のモンスターとそっくりなのです。」


やっぱり魔王に関係があるモンスターだったか。

昨日の戦いを見る限り他の3体も騎士たちには任せておけない、残りの3体もショウが倒すしか無いだろう。


「残りの3体についての情報もあります。あらゆる攻撃を跳ね返す無敵の肉体を持つゴーレムキング、残像を残すほどの速さであらゆる物を切断する剣技を操るナイトキング、空を自在に飛び回りあらゆる物を焼き尽くす炎を吐くドラゴンキング。そしてここからが重要なのですが、その4体の居場所が文献に書かれていたのです。昨日倒したモンスターの出現予測地も文献の場所と一致するのです。おそらく他の3体も文献と同じ場所にいる可能性が高いと思います」


聖女が一枚の地図を差し出してきた、地図には4つの○が付いている。

その内の一つは☓で消されていた、これはショウが倒したモンスターの出現場所だろう。

これは良い情報だ、今までは待つしかなかったが今度はこちらから攻め込むことができる。


「じゃあ俺は早速倒しに行こうと思うんだけど次はどこが良いかな?」


1体目が現れたなら、もう3体が現れるのも時間の問題だろう。

聖女はショウが持っている地図に数字を付け加えていった。


「文献によればこの順番で出現したようなので、この順番が良いと思います。向かうのであれば気をつけてくださいね?もうあなた一人の体じゃないんですから・・・」


聖女が抱きついてきた、ショウは黙って抱きしめられてあげた。

スライムちゃんの入った箱が暴れていたが、調べてもらったお礼にこれぐらいは良いだろう。


「ありがとう、聖女様は今のうちにゆっくり休んでくれ。一体倒したら戻ってくるよ」


ショウは寝不足とは思えないほど力強く抱きしめてくる聖女を離すと、地図をしまって外へ向かった。


地図に描かれた場所へはショウの足でなら3時間程度で着いた。

あたりを散策すると、町にあるダンジョンの入り口と同じようなものを見つけた。


「多分ここかな?何か良い情報が手に入ると良いな」


ショウはカタナを抜いて、中へと入っていった。


「やっぱり居るよなぁ・・・」


中はダンジョンと同じような作りだった、ということは当然モンスターもいるようだ。

ショウの目の前には全身が紫色の岩でできたゴーレムがいた。

殴りかかってきたゴーレムの腕を斬り落とし、返すカタナで体を両断する。

ゴーレムは地面に崩れ落ちると、灰になって消えてしまった。

動きは遅い上に、特徴である硬い体もショウの前ではなんの問題にならなかった。

やつがいるとすれば最深部だろうか、とりあえず奥へ進むとしよう。

襲いかかってくるゴーレムたちを灰に変えながら、ショウは最深部を目指した。


かなりの数のゴーレムを倒したあと、ようやく最深部に着いたようだ。

早速やつを探すとしよう。


「今のレベルはマイナス739か、少しだけ能力下がってるな」


ほとんどの能力はSSだが一部の能力はSまで下がっていた。

力もSに下がっていた、スライムちゃんに吸ってもらおうおかな。

どうしようか悩みながら奥へ進んでいると、目当てのモンスターに出会ってしまった。

ショウの目の前にはゴーレムがいた。

大きさは普通の個体と変わらないが、その体は真っ黒だった。

恐らくこいつがゴーレムキングだろう。


ゴーレムキングはショウに気づくと、その体を丸めて岩のように転がってきた。

ショウはカタナを抜き、土煙を上げて迫るゴーレムキングに向けて真空刃を飛ばした。

かなり強めに魔力3000を込めたのでこれで終わるだろう。

だが、ゴーレムキングは無傷だった。真空刃を受けてもかすり傷一つついていない。

少しも勢いを緩めることなく突っ込んできた。

ショウはカタナをしまい、ゴーレムキングの体を両手で受け止める。

踏ん張った体勢のまま少しだけ後ろに押されたが、なんとか止めることができた。

受け止めたゴーレムキングの体めがけて思い切りかかとを振り下ろす。

全体重を込めた渾身の一撃だったが、傷をつけることはできなかった。


「これでも駄目か・・・まぁ想定内だけどな!」


ゴーレムキングの体はショウの一撃によって地面に半分以上埋まっていた。

丸まった体勢のまま埋まっているので、これでは起き上がることすらできないだろう。

ショウの予想通り、ゴーレムキングは小刻みに体を震わせていたが起き上がることはできないようだ。

ショウはカタナを抜くと埋まっているゴーレムキングめがけて思い切り突き立てる。

金属同士がぶつかる高い音を立てながら、カタナはゴーレムキングに突き刺さった。

あとは簡単だった。

カタナを抜いては突き立てる、その動作を繰り返すだけだ。

繰り返すこと十何回目かでようやく倒せたようだ。

地面に埋まったゴーレムキングの体が動かなくなった。


「カタナが刺さってよかった。これが駄目だったら逃げるしかなかったからなぁ」


カタナをしまおうとした時、ショウはあることに気づいた。


「これってもしかして俺のカタナと同じ素材じゃないか?」


ショウはカタナとゴーレムキングの体を見比べてみた、若干の差はあったがどうやら同じもののようだ。

これは嬉しい誤算だ、持ち帰って加工してもらえないかお願いしてみよう。

ショウはゴーレムキングの体を何とか切り取ってポーチにしまい、ダンジョンの外へ向かった。


ダンジョンの外はすでに夕日がさしていた、走れば夜には帰れるだろう。

こんな敵を後2体も倒さなければいけないのか・・・

今回は防御力の高いやつだったから良かったが、残りの2体は攻撃力が高い奴らだ。


「俺の体が耐えてくれると良いんだけどな」


すこしだけ不安を感じながら城へと帰るのだった。

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