仮想現実
この建物は木造でショッピングモールと図書館を併せて縦に伸ばした、いわば塔のような構造をしている。
たしか今は修学旅行の自由時間だ。私がいる階層はおそらく屋上から三階層降りたところだろう。手すりから身を乗り出して見下ろしてみるが階段が入り組んでいてどこまで続いているかは見当もつかない。階段は多角形の螺旋状になっていてそれを囲むように本屋が並んでいる。少しぐるぐると見てまわりながら、絵本を物色していた。
すると絵本ではないが自転車が表紙にが描かれた本を見つけた。吸い寄せられるように本を手に取り、目を通した。「彼女は自分で自転車をこげるか」というタイトルだ。人の手を借りなければ生活も成り立たないような障害のある人を取材したドキュメンタリーであった。
また少しみて回ってから上の階へ上がったがそこはとても狭いカウンターのあるバーであった。とても美味しそうな干し肉があってそれをもらい屋上に上がろうとした。ところが私は何者かに呼び止められ覚醒してしまった。
一体屋上にはなにが会ったのだろうか。
初投稿になります。




