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1人でなければ生きてける!……多分。  作者:
第零章 彼等の出逢い
3/9

第3話

随分と遅くなりました。

申し訳ありません。

しかもあんまり話が進みません。

読んでくださる人にも登場人物達にも申し訳ないです。

 

「なんだぁ? これ、鱗か?」


 ドラゴンが消え去り、落下してしまったギルディアが、ドラゴンのいた場所に散らばる赤い鱗を1枚、手に持って引き寄せた。腕が持ち上がらない為である。

 人間の掌ほどもあるその鱗は、ギルディアの手に彼の体温よりも高い熱を伝えながら仄かに光っているようであった。鮎炭も足元に落ちていた同じものを拾い、じっと見つめている。


「《火竜の鱗》、ってアイテムですね」

「ドロップか。他にも色々落ちているな……拾い集めるか」

「ですね。ギルさんは……うん、そのままでお願いします」

「戦力外通告受けたのか俺」

「実際に戦力外だろう」

「オブラートに包んだ私の気遣い返してくださいませんかねぇ!?」


 最終的に3人が(主に2人が)拾い集めたアイテムの総量は以下の通りになっていた。


 《火竜の肉》×30

 《火竜の鱗》×24

 《火竜の爪》×6

 《火竜の耐熱皮》×10

 《火竜の角》×2

 《火竜の血》×16

 《赤熱の紅玉》×1


「……随分沢山ドロップしましたね?」


 そう呟いた鮎炭に、ウェールズとギルディアも肯定の意を示す。ゲームをプレイしていた頃のドロップアイテム等、この10分の1の量も落ちれば良い方なのだ。


「実際に生きるのであればこれが妥当なのではないか? 考えても見ろ、このように大きい相手だろうとも戦って勝って、肉が数個しか落ちないんだぞ」

「そりゃ飢えるわ」


 ウェールズの閃きに、2人は確かに、と頷く。

 彼等が倒したドラゴンの全長は優に10メートルを超えていた。そんなドラゴンからドロップするのが1キロ前後の塊の肉数個であれば……確かに、労力に見合わなさすぎるだろう。


「……しかし、なんでこんなことになってんだ?」


 ノリとテンションでここまで進んできた結果の話であるが、大抵一番最初に思い浮かぶであろう疑問、現状に対しての確認がなされてない事を今ギルディアが思い出していた。彼の《グラビティ》による加重の効果時間はまだ終わらない為、1人だけ暇なのである。


「ここに来る前……は、どうせGCOプレイしてただけだし。いきなり光ったとかそういうのも覚えてない。後は……カミサマ、とやらにも出会ってねぇ。いや、考えるだけ無駄だな」


 しかし暇潰しの為の思考もそう長くは続かない。考える事自体を無駄だと切り捨て、思考を放棄する。そんなことを考えるよりも、ウェールズと鮎炭を見ていた方が面白い、と笑っていた。


「どうやって戦利品を分けるか」

「お腹すいたんでお肉焼きません?」

「人の話を聞け」

「空腹の前にお話合いは無意味ですよ?」

「……仕方ない。貴様が焼けよ? 俺も彼奴も、魔法の熟練度は低いからな」

「分かってますって! 任せてください、お二人みたいに脳筋じゃないとこ、見せて差し上げます!」

「その喧嘩、倍額に熨斗つけて買い取るが?」

「なんでもないですすみませんお肉焼かせて頂きます」


 睨まれ、大人しくインベントリから必要なものを取り出していく鮎炭。足りないところをちょくちょくウェールズが追加しているが、オンラインゲームの何処に机や椅子、さらに食器類を使うところがあるのかというのを問いたいところである。

 ……実は料理を食べる時に自前のテーブルセットと食器が必要なシステムだったのだ。料理を食べる事によるバフは無視出来ないものも多く、上位のプレイヤーになればなるほど、しっかりと一式を揃えている者も多い。

 こうして、準備も済んで鮎炭の即興お料理教室が始ま──


「《狐火》!! あれっ、出来ました!?」


 終わった。

 何故かはよく分からないが終わった。用意された皿の上にある肉に対して鮎炭がスキルを使い、焼いたのだ。彼女の目の前で炎が肉を包んですぐに消えると、何故かしっかりこんがり上手に焼かれた肉がそこに鎮座していた。本人も困惑気味にウェールズとギルディアを交互に見る。


「何だったんだ今のは」

「わ、分からないです。ただ、スキル使って焼いたら《調理済み肉(結構高品質)》に名前が変わりました」

「本当に何なんだ……」


 原理はもはや誰にも分からない。それでも肉が上手に焼けたのには変わりがない。故に、一時的にだが全員そこを気にする事は辞めにした。だってお腹がすいたんだもの、という心の声がする。


「なー俺まだ動けねーんだけどぉー?」

「持って行きます! 食べたら!」

「最後に食えってか……」

「扱いがもはや犬だな」

「虎さんなのに?」

「笑えねぇ!」


 仕方が無いのでウェールズと鮎炭でテーブルを動かしてギルディアのすぐ側まで移動し、そこで食事を取りはじめる。

 羨ましそうにギルディアが見てくるため、鮎炭が小皿に取り分けて差し出すが、体自体に重圧が掛かっているギルディアは腕が上げられない。かなり頑張れば上げられそうなのだが、無理はすまい、とアラフィフの心は言っている。つまり彼は諦めたのである。

 それを視界の端に収めつつ見ていられない、と言うようにウェールズがため息を吐いて鮎炭へと軽く視線を移した。もちろん彼女は肩を震わせて過剰反応する。


「ひえっ」

「何もしていないだろうが」

「目付き悪いから怖いんですよ……ほら、ウェールズさんはえげつないほど顔が良いんですけどそれ故にその悪い目付きが際立つというか……」

「餌付けしてこい。さっさと」

「はいすみませんでしたー!」


 テーブルの上に出してある余分なひと皿はギルディアの物である。先程は鮎炭が皿とフォークを差し出しただけであったが、今度は少々違うらしく鮎炭自身もしゃがみこんで肉を刺したフォークをギルディアの口元へと差し出した。


「はい、口開けてください。流石にここまですれば食べられるでしょう」

「んぁ、んぐ……ん、くえふな」

「ちょっと、目の前に私いるんですよ!? 食べながら喋らないでくださいよ!」


 ぎゃあすかと賑やかに介護されるアラフィフ(47歳)と文句を言いながらも介護するJK(18歳)。年齢差を突っ込んではならない。

 1人黙々と食べ続け、もはや1キロの肉塊の半分を一人で食べ尽くしたウェールズが、ボソリと呟いた。


「ふむ、まぁまぁ、だな」


 視界の話である。

 美少女が美男子を介抱している図だ、確かに見ている限り眼福だと思う者も居るだろう。

 ちなみに、そういう趣味嗜好をウェールズは持っている。ついでに鮎炭も。彼等2人は俗に言うオタク、というものであるとどちらも自負している。ただしウェールズは多少隠そうとしていないこともない。


「眼福なの貴方だけじゃないですかっ……!」

「いや、俺も俺も。次くれ」

「……あー、はいはい、どーぞぉ……」


 鮎炭は微妙な顔をしているが、今の3人の顔はかなり整ったものである。ギルディアだって実際の年齢はさておき、現在の見た目は25、6程の美青年なのだ。それを間近で介抱できるのは普通喜ばしいこと……だと、思われるのだが。


「ウェールズさん、バトンタッチバトンタッチ! 私だって見てる側に回りたいです!」


 そうであるのだが、そんな一般論、今の彼女には関係が無い。彼女の周りには見目の良い男が二人いる。なら絡んでくれとしか思っていないのだ。そういう生態の生き物として数年間育ってしまっている為、既に対処法は無い。


「……仕方ない」

「よォし終わった! 加重効果時間終了ーっ! 自分で食うわ!!」

「あ、逃げた」

「逃げたな」

「うるせぇ! 野郎にゃされたかねぇわ!」


 偶然にも本当に加重状態が解除されたギルディアは、勢いよく立ち上がって飛び跳ね、如何にも自分は元気です、というアピールを繰り返していた。2人の白けた目が襲い掛かっているが見て見ぬふりを決め込む。


「てかよ、いい加減進まねぇか? いつまでもここに居たって仕方ねーだろ」


 残り少なくなった肉を大雑把に3等分に切り分けてそれぞれの皿に乗せる鮎炭を眺めながら、我に返ったギルディアが言った。


「そもそも、進んでいるのかも分からんがな」

「進んでようが戻ってようが、私達が向いている方向が前です!」

「そういうまとめ方されてぇ訳じゃ無いからな?」


 そんな間の抜けたやり取りをした彼等だったが、残っていた肉をそれぞれがかき込んで食べ尽くし、食器類をインベントリへと仕舞うまでそう時間は掛からなかった。やはりいくら幻想的な明かりがあるとは言え、暗い中に居続けるのは心地良い訳では無いのだ。いつまでも暗所に居たいとは思わないのである。


「よし、片付いたな……ではお楽しみ、この部屋の探索だ」

「いえーい、怠っ」

「一瞬でテンション鎮火してるじゃないですかぁ」


 ギルディアにとってはもう飽きたことである探索は、他の2人にとってはまだそうでも無いらしい。むしろTRPGだと思えばまだまだ、とさえ考えているようだ。気分は探索者である。出会った神話生物は特に無く、環境だけでそのうち発狂してしまいそうな現状だが、楽しそうでなにより。


「貴様もやれ、ギルディア」

「わぁってるって……」


 渋々ギルディアも加わり、外へ出るための新たな通路探しへと戻る3人。敵が出てきても良いように、得物を構えながら壁やら床を隅々まで見て触って回っていた。


「何も無いな……外れか?」

「ボス居たのにか!? 俺のあの時間はなんだったんだよクソがァ!」

「死ななきゃ安いだろう。おい、鮎炭、貴様何か──」


 見つかったか、と続ける前に振り向いた彼は息を飲んだ。


「──ギルディア! 鮎炭が居ない!」

「はぁ!?」


 鮎炭の捜索していた辺りに、彼女の姿が見えないのだ。明かりとしていた《光源精(ライトウィスプ)》すらも無く、焦る2人は鮎炭が探索していたはずの壁の辺りを捜索し始める。


「おい、鮎炭! 何処にいる!?」

「あいついねぇと明かり消えんじゃねーの!?」

「それもある! 探すぞ!」


 2人は《光源精(ライトウィスプ)》を召喚するスキルを持って居らず、その点もあって鮎炭が居なくなるのは不味かった。多少明かりになりそうなスキルはあっても、それ専用というものを持たない戦闘狂の2人であるからこそ、鮎炭が必死に戦闘以外のスキルも習得に奔走していたのである。

 ゲーム時代はそのカリスマに惹かれた彼等をサポートする為の人材がギルドに集っていたので、特に困ることは無かった2人。戦闘において最前線を行く彼等2人のゲームキャラは、完全に戦闘に振り切っていたために強かった、と言っても恐らく過言では無い。そういった単体ではあんまり使えない2人なので、そんな彼らが探索をしようとしてもすぐに技能不足に陥ってしまうのである。が、単純な探索だけなら、専門技能が要らないようなものなら流石に不可能では無い。むしろ──


「ウェル、ここだ! 石壁の隙間から光が漏れてんぞ!」

「ぶっ壊せ!」

「勿論! 《スマッシュ》!」


 壊すことに関してはより優れている。

 見つけた隙間のその向こうに鮎炭が居るとは考えていないようなギルディアが、一瞬の応答の後に壁の一点を拳で打ち抜いていた。壁は派手な音を立てて吹き飛び、その向こうにあった隠し通路が姿を表す。


「……こういう隠し通路、多くね?」

「言うな」


 ほんのりと明かりが漏れる、人1人がしゃがんでようやく通れるような低い通路を前にそんな感想を呟くギルディアに、ウェールズが短いため息を吐いた。


「いいから、行け。尻尾が引っかかるとかになっても助けんぞ」

「んなことあるか! え、ねぇよな……?」

「早く行かないか」

「仕舞うから待てって!」

「……仕舞う……?」


 ちょっと言葉の意味が分からずに困惑するウェールズの前で、己の尾を腰に巻き付けるように動かすギルディア。慣れない器官を動かすその緩慢な動きに痺れを切らしたウェールズは、いきなりギルディアの尾を鷲掴みにし──


「ひあ゛っ!?」


 ……そのまま股下を通して右足に括りつけてしまった。


「は、良い声が出るじゃないか」

「おっ……前、なぁぁっ!?」


 ふん、と鼻を鳴らしてギルディアの絶叫に答え、1人先に通路へと入っていくウェールズ。


「……殺す。ぜってぇここ出たら殺すぞ俺ァ」


 先を行くウェールズを睨み付けながら、姿の見えない鮎炭の事を完全に頭の片隅に置いたまま忘れ去ったギルディアが、後を追って低い通路へと入り込んだ。


「短いな」

「だったら早く行けっての」


 緩く上り坂になっている通路の先に光を見た2人は、ほぼ無意識に足を速めていた。ウェールズの呟いた通り通路は長くなく、数分もしないうちに彼等は光の下へと出ることが出来た。


 通路から彼らが出た先は森の中。人の手が入っていないような、鬱蒼としている場所であった。

 膝をついた姿勢から立ち上がり、尾を解いたギルディアは、それ以上他の行動をする前にウェールズへと詰め寄っていく。


「おいごらてめぇ! さっきは良くも!」


 しかし、そんなキレているギルディアを意にも介さず、ウェールズは何かを見つけたように一瞬目を見開いたと思うと、弾かれたように茂みへと向かって走り出してしまった。


「鮎炭!」

「ヒトの話聞けやぁ!?」


 一瞬呆然とそれを見送ろうとしたギルディアだが、見知らぬ森で逸れるのはよりマズイと、何よりも先程ウェールズが叫んだお陰で鮎炭が現状行方不明になっていることを思い出して、その後を追った。


「おい、ウェールズ! 先に行くんじゃねえって!」

「鮎炭が連れ去られてる!」

「はあ!?」


 どうやら、ウェールズは何者かに連れ去られる鮎炭を見つけ、それを追っているようだ。

 ギルディアステータス上のSPD──GCOにおいてはキャラの移動速度、攻撃速度、回避率に関する数値──は高い為、すぐにウェールズに追いつき、彼が発見したものを見つけ、走りながらではあるが絶叫する。


「もはや俺付いていける気がしねえんだけども!? いっきなりなんでアイツこんなヒロインぽいイベントに巡り合ってんだよ!」

「知るかああぁ!! 気付いたらコモドオオトカゲよりもデカい蜥蜴に攫われてたんだよ!!」

「その喩えで分かる奴はそういねーかんな!? ドラゴンぽいか!?」

「恐らくそこまでじゃない! 蜥蜴止まりだ! が! 鮎炭が何かデバフ掛けられてる!」


 同じパーティの者は、互いのHPやMP、現在掛かっているバフやデバフをメニュー画面から確認することが出来る。ギルディアは、ウェールズの言葉を信じていない訳では無いのだが、一応自身でも確認する為にメニュー画面を開いた。

 すると、ギルディア、ウェールズ、鮎炭の順に上から横書きの文字が並んでおり、それぞれの下に緑のHPバーと青のMPバーが表示される。ギルディアとウェールズは満タンになっているが、鮎炭だけは今も微量ずつ減っていっていた。その鮎炭の名前の横には黒いアイコンが1つ、表示されている。


「なんだこりゃ!? 見た事ねぇなっ!」

「解除方法も分からん、どころかそもそもアイツを取り返さなきゃ始まらん! 早くしろ!」

「だよなぁっ! チッ、既に後7割かよ……! わーった、吹っ飛んでもテメーが受け止めろよ!? 《疾風の構え》、《掌底波》ぁっ!」


 一瞬で彼らの前を走る大蜥蜴に追いついたギルディアが、大蜥蜴の首をめがけて腕を振り抜いた。大蜥蜴にギルディアの掌が触れたその瞬間、大蜥蜴はその衝撃に耐えきれずその場に足を止めて鮎炭を離す。


「鮎炭っ!」


 大蜥蜴にその場に落とされるも、何の動きも見せない鮎炭へと駆け寄ったウェールズは、その耳元で声を荒らげた。


「おい、聞こえてるのか! 返事をしろ! 鮎炭、鮎炭っ!」


 だが、そんな大きな声にも反応はない。鮎炭の瞼は開いており、浅くはあるが呼吸もある。それでも、全く力の入っていない体と、虚空を見つめるだけの瞳を見てしまえば、否が応でも彼女の正気がここには無いことが伺えてしまった。


「あぁ、もうっ……初っ端から何をやっているんだ、この馬鹿が!」


 鮎炭を抱えるウェールズの背後で体制を整えた大蜥蜴が声を上げ、己の獲物を横取りされた怒りのままに突進して来る。

 それを見もせずに、ウェールズは鮎炭を抱えたまま立ち上がり、大蜥蜴の方へと向きながら片手で剣を剣を取った。


「おい、ギルディア。まだ生きてるぞコイツ」

「悪かったって。トドメ頼んだ!」

「……全く、たまにはダメ計算くらいしてみたらどうだ。《豪破斬》!」


 ウェールズは飛び掛る大蜥蜴へと剣を振り下ろした。その切っ先から巨大な斬撃が現れ、それが大蜥蜴へ向かう……間もなく、自ら突っ込んで来た大蜥蜴は斬撃により真っ二つに裂けてウェールズの背後へと落ちていった。


「クリティカル、という所か」

「おっかねーなー、異世界」


 少し油断してしまえば真っ二つになる可能性がある事がわかり、ギルディアは消える大蜥蜴を苦笑いで眺めていた。勿論、消えた後にドロップ品の回収も忘れないで行う。

 《黒毒大蜥蜴(ブラックリザード)の黒毒》、《黒毒大蜥蜴(ブラックリザード)の鱗》、《黒毒大蜥蜴(ブラックリザード)の肉》をそれぞれ多くて4個ほど回収したギルディアが、鮎炭にいくつかのポーションを飲ませているウェールズへと駆け寄って声をかけた。


「どうよ、治った?」

「……無理だな。通常の毒消しポーションで効果なし、万能薬を使ったがHPの減少速度が遅くなっただけだ」

「あぁ、くっそ……めんどくせぇやつじゃねーかよ……」


 今のところ所持品での手の打ちようが無いらしい、と2人は頭を抱えた。いくら見知らぬ化け物が襲ってくるような異世界にいようと、見知った顔がこのまま死ぬのは後味が悪い。


「この森の傍に人が住んでいれば、何か薬を知っている可能性がある。森を出るぞ。幸い、ポーションで回復は出来るから回復させながら進もう」


 鮎炭を背負い直したウェールズ。彼の言葉にギルディアは真剣な表情での頷き、その前方の邪魔な枝を叩き折って道を作ることを返事とした。

次回は少々、一気に時間が飛ぶかと。

何とかひと月以内に投稿出来ればとは思っております……



余談ですが作者は結構前書きと後書きを書くのが好きだったりします。

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