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レディハンター! 異世界迷宮で美少女魔王をハントして勇者になった!  作者: 鬼京雅
異次元迷宮・ぶりぶりワールド!謎の探偵ウンソちゃんとの出会い!
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ぶりぶりワールドとの別れ


ぶりぶりランドでの別れの時がやって来た。

あれから、ウンソは父であるウンコ大王と和解し、人間エリアの再興に努めた。

半月あまりで壊れた人間エリアもあらかた修復され、ハッサクもそろそろこの世界ともお別れかな……と思い出していた。ぶりぶり探偵事務所でゆるりとするハッサクは外から帰って来たウンソに言う。


「お帰り。もう人間エリアも大丈夫そうだな。後は珍獣と人間の関係も時間をかけて解決していくしかねぇよ」


「そうだな。ありがとうハッサク。私はお前のおかげで助けられた」


「ハッサクじゃなくて、ハッサワトソンだろ?」


「フッ、そうだな」


この半月あまり、ハッサクは異次元に通じる命の海辺りでソフトクリームを放置しておくのが日課になっていた。


「ウンソちゃん。命の海へ行くぜ」


「何やら命の海には何かあるようだな。行ってみるか」


そして二人は命の海へたどり着く。

そして、ハッサクが放置していたソフトクリームはとうとう誰かに食われていた。それを見たハッサクは言う。


「神幼女ゴットが来やがった!やっぱりソフトクリームに釣られたな」


「ゴッド?それは神という事か?」


「色んな世界の神だ。あいつはアホだが、役に立つぜ……来たな」


命の海から、一人の白銀の幼女が現れた。

ビショビショになりながら、溺れかけたのかもがいている。


「のほほ!ワシはゴッドじゃ!神なのじゃ!アイスくれ……てか、この世界のソフトクリームはウンコ臭いぞ?美味いけどな」


「ぶりぶりワールドだからな。その辺は仕方ないさ。それはそれとして、俺をソードワールドに帰してくれ」


「ぬ?ならソフトクリームまたくれ。そしたら帰してやるぞぇ?」


「ウンソちゃん。任せた」


ウンソは物陰に隠れてソフトクリームを生み出した。それをゴッドに食わせる。するとゴッドは異次元へ繋がるゲートを生み出した。


「あんがとなウンソちゃんとやら。じゃあワシは帰るとする。のほほ!」


そしてゴッドはどこかの次元へ消えた。

ハッサクはそのゲートに向かう。

ウンソは手を伸ばし、言う。


「行って……しまうのか?」


「あぁ。俺はソードランドの住人だからな」


「帰る場所がある……んだな。そうだよね。ハッサワトソンには帰る世界がある」


「そういえば、何でワトソンの事を知ってるんだ?書斎にはそれらしき本は無かったはすだ」


「ワトソンについてはここに落ちてた本を見た。たまに流れて来る中にあったんだ。私にとって大事な本はジャケットの中に忍ばせてあるのさ」


「なるほどな」


ハッサクの元いた世界の次元の裂け目からこの命の海に偶然シャーロックホームズの本が流れて来たらしい。

それでウンソはシャーロックホームズに扮してぶりぶりランドで一人珍獣と戦い探索していたらしい。


「とりあえずチンコは返しておこう。引っ張ってとれ」


「引っ張って取る!?流石にそれは……」


「お前のものだろうハッサワトソン。これが無いと魔法を使えないんだろ。早くしろ」


「確かにいつまでもブラブラしてたら邪魔だろうからな。よし、やったるか!」


「さしたる大きさでも無いから邪魔という程では無かったが」


「ガーン!そんな事を言うな!」


そしてハッサクは自分のチンコを取り、魔法を使えるようになった。二人に別れの時が訪れる。

背中を見せたままのウンソにハッサクは言う。


「先に行くぜ。ちゃんと来いよ。大王の許可ももらってんだからな。堂々とくればいいさ。ソードランドのみんなは歓迎してくれるぜ」


「後で行く」


「来なければ迎えに行く。じゃあなウンソちゃん」


「あぁ、ハッサ……ワトソン」


ウンソは振り返り、見送った。

ハッサクはソードワールドのソードランドに帰還した。



そして一週間後。

ウンソがぶりぶりワールドからソードランドへやって来た。

すぐにウンソは歓迎され、ソードランドでも探偵業を開始しようと馴染んだ。

しかし、夜は全裸で活動する癖があり、それが直らないのである。

トイレでも扉を開けて隠さず、風呂にも入るがウンソは裸を隠さない。珍獣というモンスターしか見た事の無いウンソには羞恥心が無かった。

微妙にサタラに似たウンソにハッサクは好意を抱き出している。風呂に入っていたハッサクは急に浸入して来たウンソに焦る。


「おいハッサワトソン。お前のチンコは魔法が使えるようになるからやはり欲しいな。どこで手に入る?」


「いや、手に入るとかそんか問題じゃねーから!」


チンコに興味を持つウンソはソードランドでも得た知識などで多少の混乱もしていた。


「男というものは身体にチンコという魔法も使える銃を持ってるのか。だが、この銃は細いながら私の穴に入りそうな……」


「アホか!入れるな!」


まさかの童貞喪失にハッサクは焦る。やりたいのは山々だが、ちゃんとした手順を踏んでからでないとハッサクはエッチは出来ない性格であった。まだ現代ならば中学生であるハッサクは案外真面目だった。


「いやっぽぅ!サタラちゃん参上!」


何故かサタラにチンコを引っ張られる。

伸びるのを面白がるウンソはデコピンをする。そして、黒の魔王クロコも現れ出しゾロゾロとハッサクの関係するレディ達が集結した。場の混乱に焦るハッサクは、


「俺のチンコで遊ぶな!勇者のチンコは偉大なんだぞ!近寄ると妊娠するぞ!」


『させてよ!』


「ガーン!こいつらマジだ!」


ハッサクは自分のレディ達の暴走から逃げ出した。そんなドタバタの中、平穏な日々は続く。


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