最終決戦!ぶりぶり探偵団対ウンコ大王!
ハッサクはぶりぶりワールドの大王であるウンコ大王の間にたどり着いた。
ウンソの裏切りに合いながらも、ウンコ大王に一撃を入れて気絶させ、親子の仲を取り持つ為にここまでやって来た。ウンコ大王の娘であるウンソに秘宝である金玉のエネルギーを使い、次元を渡らせるわけにはいかない。
「……何だこれは!?」
しかし、ハッサクが見たのは次元を渡るウンソの姿では無かった。
そこにはウンコ大王の腹心であるウンミョウがいた。そして側にはウンソが倒れている。
「大王は倒しましたかハッサクさん。いや、異次元からの旅人よ」
「ウンミョウ……お前やっぱ……」
笑うウンミョウは裏切った事すら特別に思う事も無いようだ。
「この状況を見てわかる通り、俺はウンコ大王の支配する現状が気に入らない。この世界に人間などは必要無いのだ。人と珍獣はわかり合う事などは出来ないのだからな」
「人間エリアを必要以上に攻撃し、ウンコ大王を混乱に陥れてウンソちゃんと共倒れにしようとでも思ってたのか?」
「そうだ……察しがいいな異世界人」
人間エリアを必要以上に破壊したのはウンミョウだった。命令以上の事をして、人間達に大きな怪我を負わせてしまっていた。
「そして、まずこのウンソは死ぬ。珍獣が人間などを産んでしまった罪はまず、この人間の死によって償われるのだ」
「テメェ!」
ハッサクは動く。
しかし、ウンミョウの攻撃の方が早い。
「ぐああっ!」
叫んだ声はウンミョウだった。
ケラケラ!という声が聞こえ、ウンソのかぶるハットがウンミョウに噛み付いていた。
それにハッサクは驚く。
「ハットがウンソを守ったのか……どうやらあれはウンコ大王の珍獣のようだな。あれこそが本当の腹心。だろ?ウンコ大王?」
「そうだハッサク。そして消えるのはお前だウンミョウ!」
「ウンコ大王!?生きていたのか!」
突如現れたウンコ大王がウンミョウに一撃を入れた。吹き飛ぶウンミョウは大ダメージを負う。そして、倒れていたウンソが立ち上がった。その瞳はかつて助けてもらった過去を思い出していたが、全ての思いにケリをつけた。
「ウンミョウ……残念だけど消えてもらうわ!」
「ぐっ……探偵気取りの人間がぁぁぁ!」
「つぇあ!」
そしてウンソがウンミョウを倒す。
すると、ウンソはそのままウンコ大王の玉座の宝玉・金玉を手にした。このエネルギーは凄まじく、使い方によっては異次元さえ渡れるようだ。
「なにやってんだウンソ!」
ハッサクは金玉を使おうとするウンソを叩いた。
「……!私は親父にもぶたれた事がないんだよ!?」
ウンソはハッサクにぶたれた事に驚く。
「お前の親父はあのウンコ大王だ。もう倒す必要も無い事もわかるだろ?たった一人の家族だ。他の世界に行くよりもこの世界を大事にしろ」
「人間でない奴と家族と言えるのか!?」
「それでもお前はあのウンコ大王から産まれた。それだけの事だ。異世界へ行きたいなら俺が連れてってやる。だから、ウンコ大王と話し合え。全てはそれからだぜ」
「……」
冷静さを取り戻したウンソはウンコ大王を見つめた。父であるそのウンコ大王は娘に言う。
「決着をつけるぞウンソ。ここまで来た以上決着はつけなくてはならん」
「いいわよ……私が勝つわ」
それにハッサクはつぶやく。
「意地を張る親子だぜ。見届けてやる」
そしてパワーを全開にしたウンコ大王は言う。
「ウンソにはウンミョウから受けた傷もある。二人で来い」
「……」
「安心せい。ワシはウンミョウを吸収して回復している。五分でないのに戦えると思うのか?」
そしてハッサクはウンソの肩を叩いた。
「お言葉通り二人で倒すか。ぶりぶり探偵団。仕上げの仕事だぜ!」
「助手の癖に出しゃばるなよ。さて、ならば二人で倒すかハッサワトソン!」
「おう!」
ズバババッ!とウンコ大王の阿修羅ぶりぶり山拳と、ハッサクとウンソの探偵団ボンバーが炸裂し、光が弾けたーー。
そして、ウンコ迷宮での戦いは終結した。