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レディハンター! 異世界迷宮で美少女魔王をハントして勇者になった!  作者: 鬼京雅
異次元迷宮・ぶりぶりワールド!謎の探偵ウンソちゃんとの出会い!
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ウンソちゃんの目的とウンコ大王の目的


ウンコ大王の腹心・ウンミョウに助けられたハッサクとウンソは潮の香りがする場所へ向かっていた。そこはこのぶりぶりワールドの異次元と繋がる場所でもあり、人間が生まれるとされていた命の海という海辺の空間だった。ハッサクはその場所について話す。


「命の海か。そこが異次元空間と繋がる場所。俺はそこには出現しなかったが」


「おそらくウンコ大王にすぐさま飛ばされたんだよ。一応あそこは奴のテリトリーだからな。人間は邪魔だからどこかへ排除するのだろう」


「そのおかげでウンソちゃんと出会えたと感謝するしかねーな。よくわからないまま暴れてウンコ大王を倒してたら、ウンソちゃんに恨まれてる所だぜ」


「……何を言ってる?倒してくれた方がこっちは都合がいいんだがな」


「ま、いいさ。どうやら着いたようだぜ」


「そうだな。ここがぶりぶりワールドの異次元と繋がる場所。命の海だ」


二人は命の海にたどり着いた。

それと同時に、二人はまだ出会わないはずの大柄の和服のような姿のウンコ男に出会う。これは正しく、このぶりぶりワールドの王・ウンコ大王である。その大王は言う。


「待っていたぞウンソ。そして異次元より現れし客人よ」


「よく俺とウンソちゃんがここに先に現れるとわかったなウンコ大王。監視カメラとかは無かったはずだが?」


「それは簡単な事だ。ウンソはまだ自分の力に不安がある。ならばパワーアップを目指すのが懸命な判断。ワシの元へ来るよりも、この命の海へまず来れば新しい力が手に入るかもしれんからな。人間は創意工夫が出来、進化する生き物。だからこそここへ来るとわかっていた。弱きウンソなら尚更だ」


ガハハ!と笑うウンコ大王にウンソは、


「笑っていられるのも今日までだ。お前はここで終わる。大王という存在はぶりぶりワールドには必要ないのだ!」


「口先だけでは何も変えられん。全ては力によって語る以外には無いのだ……」


ズウウ……と巨大をゆっくり動かし、ウンコ大王は空手のような構えに出た。

その隙の無い構えにハッサクとウンソは攻めて、攻めて、攻めまくり隙を生み出すしかないと直感した。

激闘の最中、ウンコ大王は娘のウンソに言う。


「時折見せるその魔法というものはどこで覚えた?」


「どこでもいいだろう。これは人間にしか使えないものだ。珍獣には珍獣の技かあるだろう?」


「確かにそうだな。ならば阿修羅ぶりぶり山拳をくらうがいい」


ウンコ大王は必殺の阿修羅ぶりぶり山拳の構えに出た。これは山一つを吹き飛ばすほどの威力を誇り、受けこなすのは不可能である。


「そんなもんは俺が受け止める!」


バッ!とハッサクは二人の間に割って入り、技を受け止めた。


「ひしゃげて潰れろ!異世界人よ!」


「バッキャロー!俺は勇者だぞ!ウンコ野郎に潰されてたまるかクソ野郎ーーー!」


ズガガガッ!と凄まじいエネルギーが爆発し、周囲に突風が吹いた。

手が真っ赤に腫れ上がるハッサクはヒエー!と叫んでいる。やるな……とウンコ大王はハッサクを見つめていた。

そして、ウンソは一人違う事を考えていた。


「ここにお前がいるなら王の間には誰もいないという事……金玉は誰の監視下にも無い」


その顔に、ウンコ大王は娘の考えが読めた。


「?まさか……ワシとハッサクのパワーを落とす事が目的だったか?」


「御名答。私が自由に動くには二人が消耗するしかないからね」


「困った名探偵だよお前は」


ウンコ大王は娘のお転婆ぶりに笑う。

そして悪どい顔のウンソは言う。


「金玉はもらうわよ。あのエネルギー玉があれば私はぶりぶりワールドから違う次元に行けるはず。今の私の力なら出来るわ。じゃあね!」


ウンソは命の海エリアから逃げ出した。

すぐさまハッサクは叫ぶ。


「おいウンソちゃん!お前、俺のチンコを持ってるだろ!?」


「あぁ、お前が私のいるエリアに現れる少し前にこの命の海エリアに進入した時に拾ったんだ。すでに装着している」


「そ、装着だと!?それじゃ俺のチンコはウンソちゃんの……アソコに……」


「ハッサクのチンコは私のものだ。これで魔法を使えるようになった。ハッサク……すまん」


ウンソは股間を抑えたまま駆け出した。

それを追おうとするがハッサクはウンコ大王に止められる。


「我々の戦いは終わってないぞ?」


「今はそんな場合か?お前の金玉とかいう秘宝も狙われてるんだろ?」


「あれはそう簡単には扱えん。お前は見応えがある。だからこそこの世界の未来についてどう考える?」


「この世界の未来?」


ウンコ大王はこの世界の未来を語り出す。

ウンコ大王は自分を悪とし、ぶりぶりワールドの変革を求めていた。珍獣はいない方がいいと。

珍獣は変化が無いが、人間にはある。

両者は相容れない。

それを過去の歴史からわかってしまったウンコ大王は、自分から産まれてしまった娘が成長し、仲間が出来るまでも待ち自分達が討たれる計画を練っていた。

それを聞くハッサクの拳にグリーンのオーラが収束する。


「そんな事を考えてやがったか。でも、ウンソちゃんはお前の考えなんて知らず、この世界からも消えるかも知れないぜ?」


「何?ウンソはぶりぶりワールドを否定しているのか?」


「お前は人間の文化を生み出す為に情報を与え過ぎた。だからこそ、ウンソちゃんは他の世界に興味を持った。それだけだ」


「……全く、ワシのお転婆娘は……あの金玉を間違って使えばこの世界も消えるというのに……」


ガハハ!とウンコ大王は笑う。

そしてハッサクは、


「ならウンソちゃんを追うしかねーな。ウンコ大王、少し寝てろ!ガラガラッド・ガラガーン!」


ズズズ……とウンコ大王は倒れた。

ハッサクはウンソを追い、ウンコ大王の間へ向かう。


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