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レディハンター! 異世界迷宮で美少女魔王をハントして勇者になった!  作者: 鬼京雅
異次元迷宮・ぶりぶりワールド!謎の探偵ウンソちゃんとの出会い!
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ぶりぶり探偵ウンソちゃんに助手にされるハッサク


「ガーン!ここどこだよ!?」


ハッサクは自宅のトイレに流され、異次元迷宮ぶりぶりワールドへたどり着いた。しかし、今はこの怪しげな洞窟を抜け出しこの世界から脱出しなければならない。無くなったチンコを探してから……。


「あー、何だこの洞窟?早く消えたチンコも探さないとションベンも出来ねーし、いや出来るけど色々とまずいしな。とりあえず魔法で壁を壊してみるか……」


ハッサクはとりあえず魔力を右手に溜めた。

すぐに粒子が収束しない事に疑問を持つが、その疑問は少し先を通り過ぎた人物によって消え去る。


「人間?白いハットをかぶったスーツ姿の探偵みてーなのが歩いてたぞ……敵かもしれないけどとりあえず追いかけるか。誰もいないよりはマシだぜ」


探偵のような人物を見かけたハッサクは気配を消しながら駆ける。ハットをかぶるその人物は白い髪の女らしく、後ろ髪が長い。

それに気を取られていると、ハッサクは足元にある白い物体を踏みそうになった。


「ひょえぁ!?ウ、ウンコが落ちてるぞ!」


危うく踏みそうになる白いウンコを回避し、ハッサクは今の声でバレてないか前の探偵女を見ると、もう誰もいなかった。

そして一気に駆けると、大きな空洞に出た。


「あれはウンコか?いや、あれはウンコ味のアイス……アイス味のウンコ」


空腹のハッサクは白いウンコがソフトクリームに見えた。

無数に点在する白いウンコのようなアイスのような群れにハッサクは混乱し出した。


「ウンコ味のアイス……アイス味のウンコ?やべぇ、サッパリわからん。区別がつかん……」


そんな混乱状態にいると、一枚の紙が落ちていた。それを拾うとこう書いてある。


<アイスとウンコを探し出せ>


「アイスとウンコを探し出せ?意味がわからん。俺は探偵じゃなくてレディハンターだっちゅーの!」


と言ってると、目の前に珍獣が現れた。

白く伸びるスライムのような敵がハッサクを威嚇している。


「我は珍獣ウンコロモチ。人間よ、食べてやるぞ」


「ウンコロモチ?酷い名前の珍獣だな」


ぶりぶりワールドの珍獣・ウンコロモチ。

餅のように伸びるウンコモンスター。倒すとウンコロ餅が手に入るらしい。

ハッサクはショットモチを回避しつつ、話す。


「お前食えるのか?」


「食えるさ。人間には勿体無い味だがな」


「へー、なら食うか。焼いてくうから、マグマドラ……グ……ン?」


炎の魔力を収束させたハッサクは炎の龍が生まれ無い事に動揺する。その隙にウンコロモチもパンチをくらう。


「ぐっ……やっぱ魔法が使えねー。この世界だからか?それとも他の理由が……ん、美味い」


「?貴様、我が身体を千切っていたか!」


「まーな。何せ俺は勇者だし。やっぱ餅は生でも美味いわ。ビールもエッチも生が一番って言うしな。でもビールも飲んだ事も無いし、童貞だけと」


ヘヘッと笑うハッサクは魔法を諦め、拳でウンコロモチも攻め立てた。一気に倒したハッサクはウンコロ餅を手に入れた。そのふくろを開けて食べるハッサクは微笑む。


「臭いもいいし、味も最高だぜ!」


「やっとウンコの良さを理解したかハッサワトソン。手間のかかる助手だったよ」


「誰だお前は!?」


「私はぶりぶり探偵ウンソちゃん。全ての光と闇を司る、名探偵さ」


「ま、待て!」


ハッサクは白い美少女探偵を追った。

しかし、すぐにウンソの探偵事務所はあり、そこに入らされる。


「ウンソ探偵事務所へようこそ。久しぶりの客人だ。もてなしてやろう。そこに座っておれ」


「おう……」


謎の探偵美少女に言われるままハッサクはイスに座る。するとウンソは薄いカーテンの奥へ消える。

そこは光でシルエットが見えるようになっており、ハッサクは驚愕の姿を見た!


(あいつ……ウンコしてやがる……!)


生では無いとは言え、ハッサクは出会ったばかりの美少女のウンコ姿をカーテン越しに見てしまった。オロオロするハッサクはイスから落ちてしまう。

生々しい匂いを嗅いだハッサクは興奮してしまい、自分は変な性癖があるのかもとガーン!と頭を抱えた。


(ウンコ終わったか……つーことは戻って来るのか?)


ズボンを上げたウンソはカーテンを開け、皿の上に白いソフトクリームのようなものを乗せながら戻ってくる。気持ちで負けるか!と思うハッサクは、


「おい、そこの皿の上にあるのはウンコだな?わかってるぞ……俺はカーテン越しに見てたからな……今の俺は般若とて凌駕する存在だ!」


「ククッ、残念だったなハッサワトソン。君の推理はハズレだ。この私はアイスを身体で精製出来る。即ち、ウンコでは無くこれはアイスなのだ。匂いでわかるだろ?」


「なん……だと?」


つまりウンソはこういう事が言いたいようだ。

臭う方がアイス。

臭わない方がウンコ。

このぶりぶりワールドではそれが当たり前らしい。そんな事は理解出来ん!と憤慨するハッサクは明らかにヤバい美少女探偵に動揺しつつ、


(ダメだこいつ……どうにもならん。アイスに見せかけてウンコを食わせるつもりか……!それが勝つ事……計画通りかよ!)


流石にチートのハッサクでもウンコを食うのはヤバイと感じた。

未だかつて無い敵?の行動にどうにもならない。


「どうした?食わないのか?お前は何かを無くしている。そんな事は探偵の私には丸わかりさ」


その美しい顔が近付き、ハッサクは汗が流れた。これはハッサクのチンコに関して、ウンソが何かを知ってるという事だろう。このままではソードワールドに帰る手段があってもチンコを忘れたまま帰るわけにはいかない。

ので、ハッサクは覚悟を決めてウンソの言うソフトクリームを食べる事にした。


(……覚悟を決めろハッサク。俺は勇者。チンコを取り戻して、ソードワールドに帰るんだ……ええぃ、ままよ……)


そして、その白い皿に盛られたソフトクリームを食べた。


「……う、美味い……ウンコが、美味い」


「馬鹿言え。それはウンソちゃん特製のソフトクリームだと言ったろうハッサワトソン。今日からお前はこの私、ぶりぶり探偵ウンソちゃんの助手となれ」


「ふへ?」


ハッサクは驚きながらも、ウンコ臭いソフトクリームを完食した。



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