異次元迷宮・ぶりぶりワールドへ!
神幼女ゴットとの死闘を終えたハッサクはレディハンターとして、そしてソードランドの勇者として順風満帆な日々を送っていた。
地下迷宮を巡る旅でも、まだ駆け出しのチェリーボーイ・レディハンター達に敵のモンスターレディを弱らせてからハントさせてやるなど勇者として他人の成長のキッカケを作り人々から尊敬されるような行いをしていた。
これはポケ◯ンのハントと同じだね☆
が、未だハッサクは何で俺は童貞なんだ?
という自問自答をする日があったりなかったりしていた。
その最中、ハッサクは地下迷宮で拾って来たキノコをサタラに調理してもらい、食べたら腹を下してしまった!
ポコポコポコポコダーレが腹痛!?と口から卵を産みそうな顔をし、自宅の便所で呻くハッサクに美少女魔王サタラは扉を開けようとしながら言う。
「ハッサ君大丈夫?」
「おう……ダメだ。俺のチートパワーは52万まで落ちたぜ。つか開けるな」
「臭うから開けた方がいいよ?ふふふ……」
「つか、人がウンコしてる所見て笑おうとしてるだろ?そんな場合じゃないんだ!俺は腹が痛い!これはテラヤバスだぜ!」
「テラスハウス?なんかよくわからないけど、そこそこ元気みたいだし私は寝てるよ」
「寝るな!せめて下痢止めだけ持ってきて!下痢止め薬草を!」
「薬に頼るのよくないよーん」
「自分だって黒乳首にクリーム塗ってピンクにしよーとしてるだろ!?だから絶対に持って来てくれ!ジワリ、ジワリと痛みが消えるような下痢止め薬草を持って来てくれ!」
「ほーい」
ハッサクの食べたキノコの毒は新種の毒キノコだったらしく、勇者といえども腹痛には勝てないようだ。魔法で下痢止め薬草を出したサタラは言う。
「キノコはチンコに似てるからね。だから私が食べたいって言ったのに!」
「アホか!そんなら俺のチンコを………て無い!」
そう、あるべき場所にハッサクのチンコは存在しない。インゲンサイズだから見落としてるかと思いきや、本当に存在してなかった!
まだ毛も生えぬ童貞なハッサクは恐怖で顔が引きつる。
結論から言えば、さっきウンコを流した時にハッサクのチンコはトイレに流されてしまったのである!
「ガーン!最悪だ!これじゃ俺はオネエじゃねーか!童貞のまま死にたくありましぇーん!」
チン八風に叫んだハッサクはムンクの叫びのような顔になっていた。
そして気持ちを切り替え、トイレットペーパーでケツをふく。
「右手は使わないで拭こうか。ハンデだぜ」
と腹痛に勝ったと勝ち誇る顔のハッサクはドヤ顔で言う。
「とりあえず腹痛は治まった!俺のチンコをトイレの中を探さないとだぜ!」
「私も探すよ!七つに分かれたかもしれないし!」
「分かれるか!見つけても食べるなよ!」
「……多分」
「多分じゃねー!チェンジハッサク!スイッチオン!ポチッとな」
ギャ!ギャ!ギャ!ギャ!と若者のライフがメラメラ燃えたぎるようにトイレのスイッチを押した。すると、ソードワールドの重力に魂を引かれるように、地面に吸い寄せられた。
「んあ?うそおおおーーーーん!?ユニバーーーース!!!助けろ!サタラ!」
「絶好調である!のでカギ開けてくれる?」
「何が絶好調か知らんが、ピンチ!ピンチのピンチンチンだぜ!」
「ピンク乳首?私は初めから、そう生まれてこの方ピンク乳首なのよん!」
「いや、違うし!てか遊びでやってんじゃないんだよ!マジで修正ってかトイレに流されるから早く助けてー!」
「今カギをハリガネで開けるから、あいや待たれよ。百倍の重力に耐えたサタラちゃんが助けてあげるわよん」
「何かの黒歴史が見えるぞ?うわー!?それはエゴだよ!」
そしてハッサク自身もトイレに流されてしまったのであった。ガチャ!とトイレのドアを開けたサタラは驚く。
「あれ?ハッサ君いない……」
サタラは一人トイレで呟いていた。
トイレに流されたハッサクはニャメックワールド、ユニバーサルチンチュリーワールド、ガッターワールドを飛び越え、どっかのクワバラクワバラ?が何とかの羽衣で飛ばされたような感じで、異次元迷宮・ぶりぶりワールドにたどり着いていた。
そこは、次元の狭間とも呼べるウンコのような恐るべき世界であった。




