揺れる乳と揺れない乳の戦い!
ボケー……っとアイスを舐めながら観客席の一番後ろから競技を眺めているゴッドを見つけ、ハッサクは声をかけた。
「こんな所で何やってんだ? 他の世界に行かなくていいのか?」
「のほほ! ワシは忙しいのは嫌いなのじゃ。だからアイスを舐めてゆっくりしたいのじゃ」
「ならお前も競技に参加してみろよ。興味があるからこそここにいるんだろ?」
オーバーオールのポケットに手を突っ込み、面倒な顔をするゴッドは言う。
「のほほ! 神なのに卓球など出来るか!」
ゴ ッドはあまり世界に関われない故に卓球などはしないと言う。
ハッサクはせめてこの世界が安定して送れるようにゴッドを上手く持ち上げコントロールしようとする。
「優勝したら国王にアイスクリーム屋をもっと作ってやろうと言えば毎日アイス食い放題だぞー」
「な! なんじゃと! その手があったか! この大会に間違えて優勝してしまえばいいのか。世界に干渉するのはマズイが、これはルールだから仕方なく言う事じゃ。それにアイスは美味いからのぅ」
ハッサクはゴッドを上手く乗せた。
ゴッドはアイス一つでだいだいどうにかなるゴッドは使えるな……とハッサクは思う。
妹のようで可愛らしいとも感じていた。神なのにもてあそばれるゴッドは第一種目の卓球大会に参加する事になる。
そして、その場の空間が捻れて一人のきわどいハイレグを着た美女が現れる。
ハッサクと同じ世界から転生してきたフェイも来た。
「何をやってるのかしら? 面白そうだから私も参加しよっと。大衆の前で勇者に恥をかかせてあげるわ」
フェイはそのまま選手控え室の方に歩いて行き、群衆に紛れた。
そしてクロコ対ゴッドの卓球勝負が始まる。
『……』
黒魔王クロコと、白銀の幼女ゴッドは卓球台をはさみ対峙する。
「さて、ゴッドを倒して私が新しいゴッドになろうかしら?」
「お主がなりたいのは、ハッサクを支配するゴッドじゃろう? のほほ! 顔に出ておるぞえ」
「黙りなさい」
「ふげ!?」
突如放たれたクロコのサーブにゴッドは顔面で受けてしまう。
鼻を赤くするゴッドは半べそをかきながら怒る。
「よくもこの神であるゴッドにこんな仕打ちをしてくれたな! 黒魔王よ、お前は絶対にすっ裸にしたるぜよ!」
勢いのままオーバーオールを脱ぐと、ゴッドはパンツしかはいていなかった!
観客は万年以上生きてる幼女の裸体に興奮していいかどうかもわからないが、一応興奮する。
年齢的に大人ではあるし興奮するのが男のサガだった。
盛り上がる観客とは違い、冷ややかな目をするクロコは言う。
「何でブラジャーしてないのよ。幼女体形とはいえ、オッパイ出てるじゃない」
「のほほ! ワシは貧乳だからブラジャーなどいらんのだ。あんなもんは肉にくいこんで痛いだけだから嫌いなのじゃ。貧乳でブラジャーをする奴はアホなのじゃ!」
ピク……と筋肉胸のクロソーズの怒りがゴッドに伝わり、ビビる。
だが、ゴッドは変幻自在の動きでクロコを翻弄する動きを見せた。
流石のハッサクもゴッドの動きを目で追うのが精一杯なほどのスピードだった。
簡単にクロコはポイントを連取され、黒いレースの下着姿になった。
「……ゴッド。貴女中々強いじゃない。卓球という地味な競技は好みのようね」
「のほほ! ワシは強いぞえ。卓球王と呼ばれた事もあるからのぅ」
そのゴッドが使うラケットはかなり使い込まれたマイラケットだった。
嫌な相手に当たった……と感じるクロコはゴッドを上手く左右に振り、体力を消費させ隙を作り出す作戦に出た。
「にょにょにょ!? 左右に降るとは小癪な! 魔法を使うかと思いきやルールは守るようしゃな」
「当然よ。汚い手を使って勝っても意味は無いからね」
「ならば散るがいい。ぷげら!」
シュルル! と超絶な回転をかけたスマッシュがクロコ側の卓球台に決まり、そのボールはクロコのブラジャーに直撃した。
『おっ……おっ……オッパイだあぁぁぁ!』
観客が同時に大声を上げる上空にクロコの黒いブラジャーが舞っていた。
Eカップの巨乳を晒したクロコは急いで手で隠し赤面しつつ、ゴッドの一撃に恐怖した。
「貴女はただの痛くアホなロリババアの神だと思ってたけど、やる時はやるわね」
「当然じゃ! ワシは全世界の神だからのぅ。のほほ!」
越に浸るゴッドはクロコのオッパイを晒してくれた感謝をする観客にピースをする。
それを見たクロコは瞳を細め――。
「そうね」
スパッ! とクロコは話しながらサーブを決めた。
「ほへ?」
その玉はゴッドの横へ消えて行く。
ゴッドはそれによりパンツを脱ぐしかなくなり敗北する。
「この卑怯者めが! オッパイ見られたぐらいで怒るでない!」
「フン。勝ちは勝ちよ。試合に集中してない貴女が悪いのよアホゴッド」
「な、なにおー! これでもくらえ!」
ゴッドはパンツを脱ぎクロコに投げて逃走した。
回避出来なかったクロコはやけに湿ったゴッドの白いパンツを顔に張り付かせたまま静かに怒る。
そのパンツはやけに小便臭い。
「あのアホゴッド……おしっこもらしてたのね。最悪! ……」
そしてクロコはゴッドのパンツの臭いにより倒れた。
この試合は引き分けになってしまう。
決勝戦はサタラと途中参加のフェイとの戦いになった。
巨乳対巨乳の白熱した戦いが始まる。
「このおたんこなす共! 今度こそこのハイレグ女王フェイ様の活躍を見せてあげるわ!」
「かかってきなさい! サタラちゃんがやったるわよ!」
サタラとフェイの戦いは両者共激烈な争いになり、とても見てられない状況になった事で反則技を多く使ったフェイが敗北した。
「このフェイ様が敗北……ちくしょー!」
「いやっぽぅ! サタラちゃん大勝利! 赤魔王最強!」
勝利するサタラはハッサクにキスをして会場を沸かせた。