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バクーフスーパー銭湯

 ソードランド東地区バクーフスーパー銭湯。

 ここは東地区最大級の銭湯で、老若男女問わず人気のある大浴場である。

 夕方七時。

 クロコはその銭湯の更衣室にいた。シャツを脱ぎ、ブラジャーとった所で、


「お、クロコじゃん♪」


 バスタオルを巻いても豊満なバストが目立つ、赤い髪を纏めるサタラがいた。


「クロコもここ来るんだ」


「魔法研究所のお風呂は狭いからよく来るわ。というよりも研究所内に風呂は邪魔なのよ」


「そっか。私はお風呂のシャワーが壊れた時しか来ないけどね。じゃ、中に入りましょうか」


 スッとクロコがパンツを脱ぎ、バスタオルを持つと、


「サタラにクロコさん。こんな所で会うとは奇遇だな」


 黒い髪をピンで後ろにまとめた、騎士の鎧を着ていないクロソーズが現れた。クロソーズは声をかけながらも、自分の筋肉質な硬化した無乳と揺れる二人の魔王の乳を比べてしまう。


 『……』


 全裸で固まるクロソーズをほっておいて二人は浴場内に入った。バスタオル越しに揺れる二人の乳を見て、


「……ちょっとくらい乳がデカイからって! 待て!』


 鍛えた男のような身体のクロソーズも浴場内に入った。


『……』


 シュワァァァ……と3人は並んでジェットバスの中にいた。ジェットバスの泡が腰に当たり、三人は気持ちよさそうにしている。顔をお湯で洗うサタラは言う。


「あー気持ちいいわ……」


「……あ、暑いわね。やっぱぬるくないと私には厳しいかも……いやそれよりこの感触が! ああうっ! もうダメッ!」


「ちょ、ちょっと感じすぎよ、クロコ!」


 目を閉じながらジェットバスを浴びるクロソーズとは対照的に、クロコ明らかに違う意味で興奮していて、サタラはツッコミをいれた。ある程度ジェットバスを楽しむと浴槽を出て、次はどの湯に浸かるか話し合いながら歩いた。


 その時サタラの目に、白乳の湯という看板が目に入った。


「あ、この白乳の湯って良くない?」


「ココはお勧だな。特にクロコさんにはな」


 サタラとクロソーズは二人で納得し、クロコを卑猥な目で見た。


「ちょ、何よ!」


 悪魔の顔つきに変わったサタラとクロソーズはクロコのバスタオルを剥ぎ取り、白乳の湯に投げ込んだ。

 ザッバーン! と白い湯が弾ける。


「ブハッ! この湯に浸かった程度で乳首が白くなるわけないでしょ?」


 驚くクロコがおでこに張り付いた前髪を直しつつ言うと、


「それはどうかしら?」


 二人はクロコの両乳首を湯の中でいじった。


「ちょ、あっあっ……」


 感じるクロコを気にすることなく、サタラとクロソーズは攻め続ける。


「クロコ、乳首みして」


 微笑むサタラはそう言うと、恥ずかしそうにクロコ両胸を晒した。

 なんと! クロコの黒乳首は白くなっている。えっへん! と自慢気にサタラは言う。


「この湯に浸かるとみんな白くなるのよ」


 サタラは白くなった陥没乳首を見せた。


「知らなかったわ……。この湯は神様ね!」


 三人は笑いながら、お互いの乳首をくすぐりあった。白乳の湯で3人の女がイチャイチャしていると、


「そういえば、男風呂にはハッサクがいるわ」


 突然、クロコ思い出したかのように言った。サタラは何やら思いついた顔をした。


「じゃあ、ハッサくんも呼んでみる? あんま人いないし」


「流石にそれは不味いでしょ?」


「彼は女顔だから、白乳の湯に浸かって身体を隠せばバレないわよ」


 戸惑うクロコ意見を制し、サタラは言った。そして、ハッサクを呼びに行く役を誰がするかを三人で話あった。


「ここは、白乳首に生まれ変わったクロコが行くべきね」


「いや、それよりも髪を纏めて、バスタオル巻いてクロソーズがいけば気付かれないわよ。私達は巨乳で一発でバレるし」


「何だと!?」


 二人の魔王の発言にクロソーズは驚きを隠せない。しかし、クロソーズは任務と思い込み納得した。そしてサタラが言った。


「そうね。私とクロコじゃ巨乳というネックがあるから、筋肉質な無乳レベルのクロソーズが行くべきよ」


 何で? という顔をするクロソーズだったが、


「仕方ないな。チャチャッと行って連れてくる」


 そうすると、クロソーズはバスタオルを巻き男湯へ向かった。

 数分後。

 顔を赤くするハッサクの手を引きながら、クロコは戻ってきた。ハッサクは必死にタオルでインゲンサイズの股間を抑えている。


「おい、これは不味いだろう!」


「大きな声を出さないの。バレるでしょう?」


 そんなやりとりをしながら、到着した二人は白乳の湯に浸かった。


「突然、クロソーズが男湯に現れたかと思えば、何故俺が女湯に……」


「まあ、いいじゃない。ハントされた者の家族みたいなもんなんだら一緒に入る風呂も悪くないわ」


 そう言うクロコの言葉にハッサクは、


「よく解らないレディ達だ……」


 不可解な状況に慣れぬままタオルを頭に乗せ呟いた。そして会話が途絶え出し恥ずかしそうにしている、クロコとクロソーズ見てサタラは、


「二人とも、ハッサくんの事好きなの?」


「バカ! 違うわよ!」


「ちっ、違うぞ!俺は武人としてだな……」


 黒い髪の二人は目線を下に向け、答える。


(サタラの奴……。これは心理作戦なのか? おそらくこいつらは俺に何かのゲームを仕掛けているな……)


 ハッサクは一人で違う事を考え始めた。

 するとサタラは言う。


「ハッサくん、この私達は大事にしなさいよ。こんないい子達はそうそう迷宮にはいないからね」


 バシャッ! とサタラは白乳の湯を、ハッサクの顔にかけた。


「ぶはっ! 何をする!」


 すかさず、ハッサクはやけに機嫌の良いサタラにやり返す。

 それにクロコとクロソーズも加わり、敵味方無しのお湯のかけ合いになった。

 バシャバシャバシャバシャ!

 4人は楽しげに、白乳の湯で暴れた。

 全裸である事すら忘れて、お湯をかけあっていると、


「クロコ、白乳の湯の効果が無くなってる……」


 驚くクロコ自分の乳首を見ると、少し黒くなっている事にきずいた。

 ハッサクは呆然と立ち尽くしている。


「インゲンと黒乳首……」


 クロソーズはハッサク股間とクロコの乳首を見て言った。


「きゃああっ!」


 主人の大事なインゲンを生で見てしまったクロソーズは白乳の湯から出ようとするが、ズルッと足を滑らせ湯船の中に後ろから落ちた。


「おいっ、クロソーズ!」


 焦るハッサクは湯船に浮かぶクロソーズに声をかける。

 サタラ頬を染めながら、ハッサクのインゲンを凝視している。


(ハッサくん、一センチ伸びた!凄いわね……あれ? 私の陥没も治ってる!)


 何故か自分の陥没乳首も治っている事にサタラは喜びジャンプするとハッサクの背中に足が当たりハッサクはクロソーズと共に湯船の上に浮かんだ。

 ちなみに、白乳の湯の白の色素沈着の効果時間は一時間である。

 クロコは元が黒い為、効果が長続きしなかったようだった。

 つかの間の休日を四人は楽しんだ――はずだった。

 ズドドドドドッ! と突如、脱衣所付近で物音がして多数のレディが流れ込んで来た。

 それはソードシスターズに猫隠れの忍。ユコレーナなどのレディ達が裸のまま銭湯内になだれこんで来た。湯船の中でハーレム状態になるハッサクは自分のハントしたレディ達に取り囲まれめちゃくちゃにされた。


「おっぱいが! いっぱいだ!」


 無数の乳にもみくちゃにされるハッサクはここではチートパワーが発揮できず、乳の嵐に死にそうになる。


「ハントしたレディをちゃんとかまうのも、ハーレム街道を進む勇者の役目だぜ?」


 銭湯の入口で見つめるアルトは言った。

 そして、レディハンターであり勇者ハッサクのハーレム冒険は続いていくのであった。




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